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日刊スポーツ「Girl’s Collection 2019」 山口伊吹選手編

2019.08.14

不安はデビュー戦の大宮で現実のものとなった。

初出走の予1で7着。ラスト2周の赤板で前団を押さえようとしたが、突っ張られて後退。何もできないまま終わった。

 

山口 あんな押さえ方じゃ自分でも突っ張りますね(笑)ダイジェストを見て思いました。
プレッシャーや緊張感もあって頭の中は真っ白でした。でも、あの7着で気持ちが吹っ切れた気がします。

 

 

予2は3角7番手から追い込んで3着だった。
決勝進出するためのポイントは同期の藤田まりあ選手と並んで7番目となり、抽選で勝った方が決勝進出となった。

 

山口 抽選はガラポン。1番から50番までで小さい数字が勝ちです。先に引いたまりあが43で私が33。レベルの低い戦いでした(笑)
周りからは「3」を伊吹のラッキーナンバーにしたら、と言われました。

 

大宮では運も味方に決勝(3着)まで進んだが決勝も含めて3日間、1回も先頭に立つことは出来なかった。

そして地元の佐世保で2戦目を迎えた。

 

山口 佐世保は気持ちを切り替えて行ける所から積極的に行こうと思いました。
でも予1で、あんなに早くスパートすることになるとは自分でも思ってなかったです(笑)

 

打鐘4コーナーから仕掛けて勢いよく先頭に立ったバック線の手前でまくられて6着。

ただ結果はともかく「行ける所から」のつもりが学校時代にも、やったことのないロングスパートになったのは「駆けたい気持ち」の表れだった。

 

山口 スタートで思った位置が取れなかったため、焦って仕掛けたんでしょうね。そして脚力のなさも実感しました。

 

迎えた予2。
決勝に進むには2着以内が必要な厳しい状況の中で山口は勝負強さを発揮した。

外並走の3番手に付けると、先まくりの土屋珠里選手を追い込んで1着。
学校時代から身につけた得意の勝ちパターンでデビュー初勝利を決めて決勝に駒を進めた。

 

山口 スタンドに地元からたくさんの方が応援に来てくださっていたし、とにかくほっとしました。

 

決勝は最終ホームから仕掛けて初めてバックを取る走りを見せたが追い込まれて5着。
悔しい結果となった。ただ自分でレースを動かす走りができたのは次につながるはずだ。

 

山口 課題も多く見つかりました。一瞬の踏み出しが弱いのと、スピードに乗ってもすぐに失速してしまうところ。
まだ体の線が細いと言われるし、ご飯もしっかり食べてスタミナもつけなきゃと思います。

 

 

力不足を肌で感じたデビュー2場所。
その6走の中でも走るごとに工夫も見せたのはこの先の伸びしろを感じさせる。

 

まだ19歳。これからしっかりと経験を積み重ねていけば、当面の目標としている初優勝の日もそれほど遠くないはず。

 

次の函館(8月13日~15日)の走りに注目したい。

 

 

【取材・構成=井上和久】

 

 

 

 

 

山口伊吹(やまぐち・いぶき)
1999年(平11)8月24日、長崎県松浦市生まれ。県立鹿町工高卒。
17年にアジア自転車競技大会(インド)ジュニアチームパシュートで2位。同年全国高校選抜競技大会ケイリンで優勝。
競輪学校166期生で在校成績1位(50戦32勝)。卒業記念レースは2位。師匠は佐藤幸治(33)。
161.2cm、55.7kg。血液型B。

 

 

 

佐世保競輪場で山口選手を取材した日に偶然、鹿町工業高の自転車競技部の部員たちが練習のために集まっていた。

せっかくなので、プロデビューしたばかりの山口先輩へのエールを込めて集合写真をお願いした。

先輩を囲んで最初ははにかんでいた後輩たちも、最後は元気のいいガッツポーズを決めてくれた。

この後輩たちの中から将来、競輪選手が誕生するかもしれない。

 

 

 

野口のぞみ選手コメント】

もちろん期待しています。
在校1位なんて狙っても簡単にとれるものではありません。
競技経験も長いし素質にも恵まれていると思います。

私とは練習グループが違うので、一緒に練習する機会はありませんが、話をすると負けず嫌いなところもあるし性格もプロ向き。

目標を「ガールズグランプリ優勝」と公言できるのも立派です。

 

デビュー2場所は思うような走りが出来なかったようだけど、あまり目先の成績にはこだわらないでほしい。

まだ19歳だし、これから体を作ってポテンシャルを上げていけばトップを目指せる選手になるでしょう。

 

今回、新人が3人デビューして長崎のガールズ選手は4人になりました。全員そろって強くなりたいですね。

私も先輩としてライバルとして負けないように頑張りたいです。

 

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