【夕刊フジ】岐阜競輪場で10年ぶりのビッグレース GII「第37回共同通信社杯」17日~20日開催
2021.09.17
※この記事は、2021年9月15日に夕刊フジに掲載されたものです
今大会で最も注目を集める地元期待のホープ・山口拳矢(25)=岐阜・117期=に、このほど行われた共同会見で意気込みを語ってもらった。
山口が地元でビッグレース初制覇を狙う。
「地元でビッグレースを走れる機会はなかなかない。
中部勢で結束して一人でも多く決勝に勝ち上がれるように頑張ります」と意気込んだ。
昨年7月に本格デビュー。
今年3月には「ウィナーズカップ」(GⅡ)でビッグ初出場を果たし、6月高松宮記念杯、8月オールスターとすでにGⅠ2大会も経験した。
「高松宮記念杯はあっという間に終わってしまった感じだけど、オールスターは前々に動けてある程度、自分の力も通用するな、と」と確かな手応えを得ている。
7月サマーナイトフェスティバル(GⅡ)では決勝2着、準優勝だったが「SNFは運のほうが強い。オールスターのほうが力は発揮できた」と冷静に分析する。
S級トップレーサー相手でも常に人気の中心になっている。
「自分から(車券が)売れているのはありがたい。少しでも期待に応えたい」。
プレッシャーを感じずに何でもモチベーションにするところも強さの一因か。
今大会は同期生が3人(寺崎浩平、石原颯、松岡辰泰)参加する。
「ビッグに同期がそれだけいるってなかったので心強いしリラックスできる」と同じ釜の飯を食った仲間との交流も楽しみにしている。
賞金ランキングで好位置につけており、今回優勝賞金をゲットすれば年末のグランプリ出場も夢ではない。
「グランプリは意識せずに。でも決勝に乗ったら考えます」とまずは決勝進出が目標だ。
師匠で叔父の山口富生=岐阜・68期=は「特に体が大きいわけでもないし…。なんでこんなに強いのかいまだにわからん」と言いながらも「デビュー1年半でグランプリ出場なんておらんやろ。できるもんならやってほしいね」と弟子の偉業に期待を寄せる。
新人だからって後ろを引き出す競走に徹したりしない。
自分だけ届く競走で飄々としている。
「ロールスロイス買っちゃいました~。運転手がいたらもっといいですね」って話題の提供も忘れない。
令和に登場した大スター選手候補生はどこまでも規格外。
「ケンヤスタイル」で平成レーサーたちをなぎ倒す。
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