【スピードスケート】高木菜那 × 佐藤水菜 前編

2022.09.30

さとみな 妹の美帆さんは肉親でありチームメイト、そしてライバルでもあったんですよね?
高木さんにとって、どんな存在だったんですか??

高木 「リスペクトしている、いちアスリート」です。
姉妹なので一緒にいる安心感はありますが、やっぱり戦わなきゃいけないので。
妹を全力で応援するのは、難しいところもありましたね。

それは他の選手に対する感情と同じだと思うんです。
一緒に練習もして、素晴らしい選手ですしリスペクトもしている。
すごく頑張ってほしいけど、やっぱり戦って負けたら悔しい。
だから勝ちたい。

パシュートでは、本当に頼もしい仲間です。
でも、スケートをやっている時は“いちアスリート”として、お互いを見ていたんじゃないかと思います。

 

 

さとみな 練習がオフの日はどう過ごしていましたか?

高木 心と身体をリフレッシュしていました。
カフェへ行ったり、友達と会ったり、買い物したり、ちょっと美味しいものを食べたり。
みんなでテニスやキャッチボール、ゴーカートにも乗ったり、ソフトクリームを食べに行ったりもしました!
楽しい思い出として残っています。

さとみな 私も外出してリフレッシュするのもすごく好きなんですけど…
練習での疲れを考えると、家の中に閉じこもることが一番のリフレッシュになるんです。
家でテレビを見たり、食事を作ったり、のんびり過ごしてます。

いまはオフの翌日の練習が、一番キツくて“精神的にもくる”んです。
その練習を大事にしていることもあって、調整するという気持ちもありますね。

 

 

高木 佐藤選手の話を聞いて、『心をリフレッシュさせる時間』を作ってあげるのも大切かなと思いますね。

多少身体が疲れていても「すごく楽しかった!!」と思えることがあると、「また頑張ろう!」と『心の回復』にも繋がるから、小さなことでも何か楽しみな予定を入れてみるのも良いかもしれないですね。

まだ(パリ)オリンピックまで時間があるので、練習の強度が高い時期と『心をリフレッシュさせる時間』をバランス良く入れていくのが良いと思います。

 

 

後編では、高木さんに「世界選手権や他の大会とは全くの別物」と話すオリンピックについて語っていただきました。
記事はコチラからチェック!

 

 

左:高木菜那(Nana Takagi)【スピードスケート】

1992年7月2日 北海道中川郡幕別町生まれ
高校卒業後は日本電産サンキョーに所属
2014年 ソチオリンピックで日本代表に初選出
2018年 平昌オリンピックではチームパシュートでオリンピックレコードを樹立
マススタートも併せて、日本の女子オリンピック選手として初の2冠達成
2022年 北京オリンピックではチームパシュートで銀メダル、1,500mで8位入賞
2022年4月5日 現役引退を発表

 

右:佐藤水菜(Mina Sato)

1998年12月7日 神奈川県茅ケ崎市生まれ
2018年 ガールズケイリン114期生として競輪選手デビュー
2020年 自転車競技トラック種目ナショナルチーム入り
2021年 世界選手権で日本の女子初のケイリンで銀メダルを獲得
2022年 全日本自転車競技選手権大会トラックでケイリン・スプリント・500mタイムトライアルの3種目で自身初の日本一となる

 

 

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