★ 第2日目・第3日目(2月27日・28日)
女子スプリント

2人でオリンピックに出場するには国別ランキング7位以内

太田りゆ選手のインタビューにもあるように、小林優香選手と2人で東京オリンピックに出場するためには、この女子スプリントで国別ランキング上位7ヵ国に入る必要がある。

現在、日本の国別ランキングは15位。
小林・太田の両選手の上位進出が絶対条件となるのは間違いない。

◆ スケジュール(日本時間)

★ 第4日目(2月29日)
男子オムニアム

中距離で初のメダル獲得なるか！？

この「トラック世界選手権」に出場する競輪選手の中で唯一、中距離に出場するのが橋本英也選手。
トラックワールドカップ 第5戦で、2年ぶりに銅メダルを獲得し好調だ。

オムニアムという競技は複数の種目で構成されている。
1日で4種目を行い、各種目で獲得した最終合計ポイントの1番高い選手が優勝となる。

第1種目：スクラッチ(男子は10km)
多数の選手で250mのトラックを40周し、ゴールの着順を競う。

第2種目：テンポレース(男子は10km)
こちらもトラックを40周。
毎周回ごとにフィニッシュラインを1着で通過した選手が１ポイントを得ることができる。
メイン集団を周回遅れにした選手には20ポイントが加算され、最終的な合計ポイントで順位が決定される。

第3種目：エリミネーション
トラックを規定周回するごとに、最後尾の選手が除外(エリミネイト)される、まさにサバイバルレース。どんどん選手が少なくなっていく。
最後の2人になるまで走って順位ごとにポイントが与えられる。

第4種目：ポイントレース(男子は25km)
こちらもトラックを100周。指定の周回数での着順で、1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイントが与えられ、多くのポイントを獲得した選手が勝利する。
最終ゴール時の着順では獲得ポイントが倍になり、メイン集団を周回遅れにした選手には20ポイントが加算される。

スピードや持久力が必要なのはもちろん、レース展開を読む「頭脳」も重要となる。
自転車競技に必要な総合力が試される競技だ。

このオムニアムでも日本は、「トラック世界選手権」でのメダル獲得は一度もない。
初のメダル獲得となるか注目したい。

◆ スケジュール(日本時間)

★ 第4日目・第5日目(2月29日・3月1日)
男子スプリント

ワンツーフィニッシュも夢ではない！？

スプリントは自転車競技の中で最も花形の種目だ。
陸上競技でいうところの100メートル。

この男子スプリント、いま日本は強い。

トラックワールドカップ 第2戦・第3戦・第4戦と3大会連続でのメダルを獲得した、絶好調の深谷知広選手。
第4戦では自己最高位の銀メダル獲得にも「悔しい気持ちです」と金メダル獲得以外は、視野に入っていなかったようだった。

同じくトラックワールドカップ 第4戦で銅メダルを獲得した新田祐大選手は「スキルが上がれば、もっと上を狙える」と好感触を得たようだ。

2人が世界の舞台で、ワンツーフィニッシュすることに期待したい。

◆ スケジュール(日本時間)

★ 第5日目(3月1日)
女子ケイリン

日本人の女子選手としてはじめてオリンピックに出場するために

「目標は東京オリンピックに日本発祥のスポーツ ケイリンで、日本人の女子選手として初めて出場すること」
そう話す小林優香選手は、トラックワールドカップ 第3戦で銅メダルを獲得。
その目標を現実にするために、この「トラック世界選手権」で何としてもメダル獲得をしたいところだ。

太田りゆ選手も小林優香選手に勝って上位に食い込むことができれば、東京オリンピックへの道も大きく開けてくる。

最終日にくる“運命の大一番”。
2人のガールズケイリン選手に期待したい。

◆ スケジュール(日本時間)

この「トラック世界選手権」はSPEEDチャンネルで生中継！

“東京オリンピック出場をかけた最後の戦い”をリアルタイムで見る価値は十分にあるはず。

けいりんマルシェは、この戦いを現地ドイツからもリポートしていく。

けいりんマルシェ公式TwitterやInstagramにも投稿する予定なのでチェックしてほしい。