【現地リポート】トラック世界選手権4日目・5日目
2020.03.03
2月26日から3月1日、東京オリンピックに向けての最終決戦「UCIトラック世界選手権」が、ドイツ・ベルリンで行われた。
今回は、悔しさと涙が入り混じった1日目と2日目に続く後半戦をリポート。
「前向きな笑顔」「快挙の中での落胆」「涙と怒り」こんな2日間だった。
オリンピック出場を“ほぼ確実”に
★ 4日目 (現地2月29日)
1日で4種目を行い、各種目で獲得した最終合計ポイントの1番高い選手が優勝となる競技オムニアム。
前日(現地2月28日)、女子オムニアムで金メダルを獲得したのが梶原悠未選手。
これは1987年に金メダルを獲得した男子ケイリンの本田晴美さん、男子スプリントの俵信之さん以来33年ぶりの快挙だった。
梶原選手に続けと男子オムニアムに橋本英也選手が出場した。
1種目目のスクラッチ(10km)で10位
2種目目のテンポレース(10km)で9位、2種目終えて暫定11位
3種目目のエリミネーションで6位、3種目終えて暫定8位と3つ順位を上げた。
最終種目(4種目目)のポイントレース(25km)、このレースではポイントを獲得できず、0ポイントとなった。
橋本選手は最終合計ポイントが76となり、11位という結果だった。
4種目を7時間で行う激闘後の橋本選手に今大会を振り返ってもらった。
かじ(梶原選手)の金メダルがすごく嬉しくて、僕も獲っちゃおうかな~と思って走ったのですが、全然やられちゃいましたね(笑)
今回の世界選手権では“体力差”を身をもって感じました。
ワールドカップの時よりもスピードが速くて、後ろで休むことができなかったです。
有酸素能力が足りなかったです。
体力(有酸素能力)を上げれば、オリンピックでも十分戦えると思います。
自国開催のオリンピックなので、パワーも貰えるし有利なことも多いです。
かなり前向きなコメントの橋本選手。
4月にオリンピック代表選手が発表される予定だが、“ほぼ確実”と言ってもいいだろう。
東京オリンピック男子オムニアムは、8月6日(木) 伊豆ベロドロームで行われる。
期待したい。
オリンピック代表は新田か深谷か
この日は男子スプリントも行われ、新田祐大選手・深谷知広選手が出場。
予選の200mタイムトライアルで、新田選手が「9秒562」の日本新記録を樹立。
新田選手が8位、深谷選手が13位で1/16決勝へ進んだ。
新田選手、深谷選手ともに順当に勝ち進み、1/8決勝へ。
深谷知広 vs. デニス・ドミトリエフ
1/8決勝の深谷選手の相手はイケメンコレクションでも紹介した、ロシアのドミトリエフ選手。
通称“ドミちゃん”
それにしても“ドミちゃん”の太ももヤバイ…?
でも、深谷選手は“ドミちゃん”をものともせず、キッチリ勝ち上がり準々決勝へ。
新田選手も勝ち上がり2人そろっての準々決勝進出。
「トラック世界選手権」で、男子スプリントが準々決勝(ベスト8)まで進出したのは、深谷選手の師匠 金子貴志選手が2003年に進出して以来17年ぶりの快挙だった。
いよいよ、準々決勝
新田祐大 vs. ケイリンで脇本に勝ったラブライセン
2019年そして今大会と、2年連続この種目の世界チャンピオンの壁はやはり厚かった…
新田選手、敗退。
深谷知広 vs. アワン
1本目を負けて、後が無くなった2本目。
どっちが勝ったのかまったく分からなかったが、写真判定の結果は、ほんの数センチ、アワン選手が勝っていた。
深谷選手も敗退。
新田選手は5位、深谷選手は8位という結果だった。
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