【バスケットボール大学日本一からガールズケイリンへ】岩崎ゆみこ選手

2023.09.20

大学日本一を経験

 

東京医療保健大学は監督がすごく勉強熱心な方で、アメリカまで勉強をしに行って、私たちが真似できるようなNBAのモデルプレーなど、色々な情報を持ち帰ってきて教えてくれました。

練習前のミーティングでは、監督が「もう一つ成長できるための何か」を必ず話してくれたんです。

私はそれを聞くのが楽しみでした。

 

レギュラーに定着できたのは、4年生になってから。

高校までは「試合に出られる、出られない」という苦しい思いをしたことが無かったので、すごく悔しかったです。

 

そんな毎日がツラくて、腐っちゃいたいけど「もしかしたら明日試合に出られることになって、シュートチャンスが来るかもしれない」と思うと、体育館に足が向くんですよね。

準備ができていないとチャンスは掴めないので、“一筋の光”を信じて、自主練を重ねていました。

ユニフォームをもらえるようになった時は、本当に嬉しかったです。

 

私と同じような経験をしている後輩の話も聞いてあげられるようになったし、ツラい経験でも全て自分の糧になっているんだなと感じました。

 

 

2017年の全日本大学バスケットボール選手権で優勝して、その瞬間も試合に出ていました。

「怪我をしたキャプテンが最後に試合に出られるように、20点差を付けよう」というチームの目標があったんです。

実際に20点差を付けて、キャプテンが試合に出て、スリーポイントを決めることができたシーンは、今思い出しても泣けますね。

 

 

部活の仲間たちが、本当に最高だったんです。

苦楽を共にして、お互いの気持ちも分かり合えて、本当の優しさをくれる存在でした。

バスケを辞めたくなっても「この人たちと会えなくなるのは嫌だ!」という思いが力になりました。

試合に出る選手も、マネージャーをはじめとするサポートメンバーも、誰一人でも欠けたら優勝はできなかったと思います。

悔しさも苦しさも喜びも全て、経験することができた4年間でした。

 

 

 

ガールズケイリンへの道

 

兄の友人のお父さんが、元競輪選手の片野和弘さんでした。

それで、母が片野さんからガールズケイリンを勧めてもらったことがキッカケで、大学3年生の頃、その存在を知ったんです。

4年生になって“就活”もしていなかったし、ガールズケイリンへの挑戦を決めました。

競輪学校(現:日本競輪選手養成所)には、適性試験で合格することができました。

 

本格的に自転車の練習を始めたのは、競輪学校に入学する直前の3月に入ってから。

最初は練習に全く付いていけなくて…。

「もう嫌だー!!」って、師匠や先輩たちの前で“爆泣き”していましたね。笑

そんな私を見て、皆さん笑いながら優しく練習に付き合ってくれました。

だんだんと練習にも付いていけるようになると、達成感がありました。

 

 

でも、デビュー後は良い成績が残せず…。

最初は競輪界になかなか慣れることもできず、苦しかったです。

「このままじゃダメだ」と思いながらも、手探りで練習をしていました。

 

そんな時に、横山尚則(茨城・100期)さんが「楽しくやろうよ!」って、声を掛けてくれたんです。

それがキッカケで、横山さんの“朝練チーム”に参加させてもらうようになりました。

苦しい時期に居場所を作ってくれた練習仲間の気持ちに応えたくて、「強くなりたい!」と思うようになって、成績も向上していきました。

 

「競輪はチームスポーツじゃない」と思っていましたが、練習仲間や同期の存在が大きくて、一人ではできないことばかりだということに気付きました。

仲間たちに救われてばかりで、感謝の気持ちでいっぱいです。

いつも意地悪ばかり言ってくるので、面と向かっては言わないですけどね!笑

 

 

2021年の佐世保で初優勝することができて、今年6月の弥彦で5回目の優勝をすることができました。

弥彦では自分のやりたかった“逃げ切り”での優勝だったので、特に嬉しかったです。

 

 

ガールズケイリン選手という職業

 

ガールズケイリンには、様々なスポーツや職業から転身してきた選手がいます。

『挑戦するのが怖くない』

そんなスポーツだと、私は感じました。

「私にできるかな?」と悩むくらいだったら、やっちゃったほうが良いと思います!

そう思っている時点で、心はガールズケイリンに向いていますしね。

後悔しないように挑戦することも大切だと思います。

 

私は失敗やミスもありますが、車券にも貢献したいですし、「勝ちたい!」という思いで戦っています。

たくさん考えながら頑張っていきますので、応援してくれると嬉しいです。

皆さんの応援が力になります!!

 

 

 

岩崎ゆみこ Yumiko Iwasaki

 

1996年2月8日生まれ、埼玉県さいたま市出身。身長162.0cm。

登録地は茨城県、ホームバンクは取手競輪場。

2019年7月1日に116期としてデビュー。

 

◆詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

 

 

<経歴>

1996年 埼玉県さいたま市で誕生

2002年 バスケットボールを始める

2011年 昌平高校 入学

2014年 東京医療保健大学 入学

2017年 全日本大学バスケットボール選手権 優勝

2018年 競輪学校(現:日本競輪選手養成所)入学

2019年 ガールズケイリン選手としてデビュー

2021年 佐世保FⅡ開催で初優勝

 

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