“車好き”の選手も多い競輪界。

最新型モデルはもちろん、旧車やアメ車、超高級車からスーパーカーまで。

競輪選手自慢の愛車を紹介します。

 

My beloved car！

 

第1回はガールズケイリン選手の中で最もアメ車好き！？

ガールズケイリン1期生で、初代『ガールズグランプリ』チャンピオン。

 

小林莉子選手（東京・102期）

 

 

 

不安な中、ガールズケイリンの道へ

 

東京都あきる野市で育ちました。

幼い頃は山の中で秘密基地を作ったり、川でザリガニを捕まえたり、外で遊ぶのが大好きな悪ガキでしたね。笑

小学生の時に学校のグラウンドでやっていた「ソフトボール教室」に遊び半分で混ざったことがキッカケで、ソフトボールを始めました。

中学からは部活に入り、強豪校の東海大学菅生高校に進学しました。

オリンピックを目指して高校卒業後は実業団に入りたい思いがありましたが、2008年の北京オリンピックを最後にオリンピック種目から外れてしまいました。

「ソフトボールで食べていけるんだろうか？」と不安になり、進路に悩んでいたんです。

 

そんな時に、祖父がピストバイクでバンク走路を走行する体験イベント　“ガールズサマーキャンプ”（現：トラックサイクリングキャンプ ）の募集を見つけて、私が通学や私生活でもよく自転車に乗っていたことも知っていたので、勧めてくれました。

参加してみると自転車に乗ることが楽しくて、競輪学校（現：日本競輪選手養成所）の受験を決めました。

 

 

ガールズケイリン選手としてデビューしてから5〜6年経った頃になると、毎年選手も増えていって、なかなか勝てない時期が続きました。

「もう上を目指せないのかな」と思っていた時に高木真備※が練習に誘ってくれて、まだまだ知らないことやできることの多さに気付かせてくれました。

「まだやれる」と思うようになれて、練習や自転車のセッティングなどを“変えていく勇気”も必要だということを学びました。

レベルがどんどん上がっていく中では、その変化に対応していくことが今後も強くいられる条件になると考えています。

※ガールズケイリン3期生。『ガールズグランプリ2021』で優勝し、2022年5月現役を引退。

 

 

ガールズケイリン1期生としてデビューしてから「いつこの職業が無くなるか分からない」という危機感を持ってやってきました。

そんな中で昨年10周年を迎えられて、今年からガールズケイリンにもGⅠができました。

「ガールズケイリンが認められた」という思いもあり嬉しかったです。

 

私は常にトップで戦い続けることが目標です。

（日本競輪）選手会の仕事も始めたので、女子選手の意見を吸い上げて、ガールズケイリンをもっとよくしていくための力になりたいです。

「ガールズケイリンっていいな、目指してみたいな」と思われるような選手でありたいですし、そういうプロスポーツにしていきたいです。

 

 

 

そんな小林選手が、自慢の愛車3台を紹介してくれました！

 

1台目：クライスラー ダッチ ラムバン

 

 

高校生の頃からアメ車が好きで、選手としてデビューする前から欲しいアメ車をリストアップして、それを1台ずつ乗っていきました。

その中の1台がこの「ダッチ ラムバン」です。

このゴツい見た目をカッコいいと思い、ずっと憧れていました。

古い車（1994年モデル）なので、なかなか良い状態のものに出会えなかったんですが、2年前に運良く手に入ったんです！

 

開催にはほぼこの車で行きますし、この車で家族旅行をしたり全国各地へ行っています。

大きくてあまり見ない車なので、これに乗っている“私の目撃情報”がたくさん寄せられますね。笑

 

 

この車を買ったときはコロナ禍で、練習中の控え室が使えなくなっていました。

「休憩時間を車の中で過ごせたらいいな」という思いもあり、買ったんです。

今では車と連結できるテントも買って、コーヒーを淹れたりしながら、練習の合間に“車中キャンプ”を楽しんでいます。笑

最近はキャンピングカー風に座席を変えたり、内装をいじってみたりと色々と手を加えて楽しんでいます！

 

 

これまでアメ車だけでも、「シボレー アストロ」、「ダッチ ラムトラック」、「ダッチ チャレンジャー」、「ダッチ デュランゴ」に乗りました。

アメ車の“手のかかる感じ”が、何とも言えなく好きなんです。

日によってエンジン音が違ったり、調子の悪さなど少しの変化でも分かるようになって、手をかけないと機嫌よく走ってくれない感じが好きですね。

メンテナンスは大変ですが、その“ちょっと足りない感じ”がたまりません！

 

 

 

2台目：フォルクスワーゲン ニュービートル

 

 

「オープンカーに乗りたい」「小さい車が欲しい」「ニュービートルの古い型式に乗ってみたい」という思いから、2007年式のこの車を買いました。

レトロな感じがかわいくて気に入っています！

 

 

 

3台目：アフトヴァース ラーダ

 

 

持っている車の中ではこれが一番珍しいと思います。

ロシアの車で、これまで一度もモデルチェンジされていなくて、走ること以外の装備が何もない車ですが、その不便さを逆に気に入っています！

 

 

 

選手の愛車や趣味からでもガールズケイリンに興味を持ってもらえると嬉しいです。

まだレースを生で見たことの無い方は、競輪場に足を運んでほしいです！

お待ちしています！

 

 

小林莉子

Riko Kobayashi

 

生年月日：1993年3月26日

身長：163.9cm

登録地：東京都

ホームバンク：立川競輪場

2012年 『ガールズグランプリ2012』優勝

2022年 ガールズケイリンコレクション2022『アルテミス賞レース』優勝

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