【深谷知広選手】今まで乗ってきた車は”40台”! ロールス・ロイス レイス
2023.07.12
“車好き”の選手も多い競輪界。
最新型モデルはもちろん、旧車やアメ車、超高級車からスーパーカーまで。
競輪選手自慢の愛車を紹介します。
My beloved car!
「好きな車を買うために競輪選手になった」
そう語る、競輪界屈指の車好き。
史上最速でのGⅠ優勝を達成した“平成の怪物”!
深谷知広選手(静岡・96期)
父の一言で競輪選手を目指すと即決
愛知県安城市で生まれ育ちました。
物心ついた頃から車が大好きで、ミニカーで遊んだり、車の雑誌を見たりしていました。
ある時、競輪ファンの父から「競輪選手になったら、好きな車を買えるぞ」と言われたんです。
それで「よし、なろう」と、将来の道を一瞬で決めました。笑
それからは自転車競技をやるための体づくりをしようと、小学校と中学校の時は陸上と水泳をやっていました。
中学校の頃には自転車競技の練習も始めていたので、高校で始める選手が多い中で少しは有利だったと思います。
ジュニアのナショナルチームにも所属して、世界選手権の1kmタイムトライアルでジュニア日本新記録を樹立、アジア選手権のジュニア部で短距離三冠(スプリント、チームスプリント、ケイリン)を達成することができました。
競輪選手としてデビューした当時は、大きな目標を掲げるのではなく「目の前のレースを勝つ」という気持ちで走っていました。
無敗でS級への昇級、最速でのGⅠ制覇をすることができました。
※深谷選手は競輪史上初めてデビューから無敗での6開催連続完全優勝(18連勝)を達成し、S級に特別昇級。
2011年には、デビューから684日の史上最速でGⅠ優勝を達成。
でも、2014年に落車をして骨折した時に自分の中で“多くの面”が狂ってしまったんです。
気持ちが腐ることはありませんでしたが、これを乗り越えるのにはだいぶ時間が掛かりましたね。
手探りで走りながら、2017年には、3年ぶりにKEIRINグランプリへ出場することができました。
2018年からは自転車競技のナショナルチームにも所属しました。
はじめは「チームに刺激を与えられる存在になれたら」という思いでしたが、僕にもチャンスが出てきたこともあり、東京オリンピック出場を目指しました。
結果的に出場は叶いませんでしたが、海外転戦を経験したり、他競技の選手や他職種の方との出会いなど、“外の世界”に触れる機会が増えたことで、すごくプラスになりました。
ナショナルチームを引退し競輪選手1本に絞った現在は、すごくフラットな状態で選手生活を送っています。
もともと先の大きな目標を持つタイプではないので、これからも目の前の一戦一戦をしっかり戦っていきたいと思います。
以前からやっている、地震で被災した熊本競輪場の支援を続けることや、今後はホームバンクの静岡競輪場に協力してもらいながら、子どもたちへの支援も始めたいと考えています。
競輪界のために僕ができることを探しながら、これからも取り組んでいきたいです。
そんな深谷選手が、自慢の愛車を紹介してくれました!
ロールス・ロイス レイス
約1年前(2022年)の7月に納車した1台です。
中古で、3,300万円で買いました。
もともとレイス自体は知っていましたし、実際に車屋さんで見せてもらって良さも分かっていましたが、あまりにも値段が高いので買うつもりは全くなかったんです。
車屋さんに断る文句として「今乗っている車が高く売れたら」と、無理な金額を提示していたら、その言い値で売れてしまったので買うことになりました。笑
好きなポイントは、この天井です!
これはオプションで付けられたものなのですが、LEDが埋め込まれていて、プラネタリウムのようにライトアップされるんです。たまに流れ星が見えることもあるんですよ。
この天井が見たくて買ったようなものですね。
他の車と被らないところも良いですね。
普通のドアと逆で、後ろ側へ向かってドアが開くんです。
この開き方は、他には無いと思います。
ファストバック※の形もキレイで気に入っています。
※自動車のスタイルの一種。車のルーフからトランクにかけてなだらかに傾斜したデザイン。
ロールス・ロイスの車には、ドアに傘が内蔵されているんです。
この傘もなかなか便利で、よく使っています。
ツードアなのに後部にも座席があり、子どもも一緒に乗れるところも良いポイントですね。
家族でレイスに乗って、全国のいろんな場所へ旅行しました。
毎年たくさんの車を乗り換えていて、去年は8台、今年は6台の納車が決まっています。
インスピレーションで「いいな」と思う車を買っていて、今まで40台くらい乗ってきました。
1番最初に買った車はトヨタ エスティマで、競輪学校(現:日本競輪選手養成所)の卒業式に、学校の門の前で納車しました。笑
タイトルを初めて獲った時に買ったトヨタ クラウンには、史上最速の684日でのGⅠ制覇だったので、ナンバーを“684”にしたり、それぞれの車にいろんな思い出がありますね。
僕にとって車とは、頑張るためのモチベーションではありません。
車のために生きている。
「人生のベース」にあるものですね。
先行して風を切って、もがいている姿を見てもらいたいです。
目の前で自転車に乗った人間が、体をぶつけ合いながらレースをする迫力は、競輪を知らない方でもおもしろさを感じてもらえると思います。
イベントもやっているので、競輪場に来て楽しんでもらえたら嬉しいです。
深谷知広
Tomohiro Fukaya
生年月日:1990年1月3日
身長:169.8cm
登録地:静岡県
ホームバンク:静岡競輪場
2010年 『ヤンググランプリ(GⅡ)』優勝
2011年 『高松宮記念杯競輪(GⅠ)』優勝
2012年 『東西王座戦競輪(GⅡ)』優勝
2014年『寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GⅠ)』優勝
2014年『サマーナイトフェスティバル(GⅡ)』優勝
◆詳しいプロフィールはコチラ
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