飲んべえモデル村田倫子とギャンブル酒場 vol.9「取手競輪場」

2019.04.30

次に向かったのは、「利根レストラン」

お店の入り口におむすび、コロッケパン、バナナ……など軽食が。

「お昼のピークを過ぎたあとは、みなさんがレースを観ながら、さくっと食べれるものを出してるんです」とかわいらしいママが教えてくれました。

100〜200円程度で、気軽につまめる軽食。

お店からお客さんへのおもてなし精神が滲みでる。

店内には広々としたイートインスペース。

まったりとできる憩いの場です。

たくさんのお品書きに迷ってしまいますが、

オーダーしてから揚げるこだわりの「メンチカツ 150円」を。

こんもり盛られたキャベツの千切りと共にお皿に盛り付けられたメンチカツ。

これで150円には見えません。

食べやすいように身がカットされているのにも、優しさを感じます。
細やかな配慮が嬉しい。

揚げたてのサクッとした衣からは、ボリュームのあるお肉。

じゅわん、と肉汁の甘みと旨味が口にいっぱいに広がる。

揚げものは正義ですね。

さあて、シメは取手競輪場で1番美味しい……?と噂のモツ煮を食べに。

競輪場にきたら必ず頼む、私の競輪グルメ、ものさし的な一品です。(単に好物なだけなのですが)

屋外に出て、少し歩くと屋台スペースが。

「共同売店」

おしゃべり上手なお父さんがチーフのこの売店は、なんと60年以上続く老舗。

店頭でぴちぴち揚げられているアジフライも誘惑的ですが、

ここはブレずに「モツ煮」を。

お手製の「甘酒 100円」をお供にいただきます。

レトロな平皿に豪快に盛られたもつ煮。

味噌ベースのタレに、ほのかな醤油の風味、にんにくの旨味が

ガツンと私を奮い立たせる。

酒呑みにはたまらない絶妙な塩加減と奥行きのあるコク。

60年以上続く秘伝の味は、美味しいの太鼓判。

噂通り絶品です。

んーっん、これは…どうしようもなくビールが飲みたくなる!

今日は禁酒なわけではありません。

実はここ取手競輪場、どのお店もお酒は提供していないのです。

「でもこれはどうしてもお酒とフュージョンしたい!」と
諦められないあなたに朗報が……。

なんともつ煮はテイクアウトオッケー。

「1000円分くらい欲しいなあ」と金額を指定しラフに一言かけるだけで
金額分のもつ煮さんを持たせてくれます。

なんて需要のあるシステム!

最高です。

 

海鮮、揚げ物、煮込みの欲張りコースを堪能した取手競輪場。

同じ空間で、さまざまな個性を堪能できる贅沢。

それでいて、お財布には優しいのだから、やっぱり競輪グルメは素晴らしい。

 

食はもちろん、人のあたたかさにも触れ
心もお腹も満たされました。

 

温度が通う料理はやっぱり格別だなあ。


村田倫子(むらた・りんこ)

1992年10月23日生まれ、千葉県出身のモデル。
ファッション雑誌をはじめ、テレビ・ラジオ・広告・ファッションショーへの出演など幅広く活動している。
自身初のスタイルブック「りんこーで」は発売から1週間で増刷となり、各種SNSのフォロワーも急上昇中。
趣味であるカレー屋巡りのWEB連載企画「カレーときどき村田倫子」では自らコラムの執筆も行ない、ファッションだけにとどまらず、そのライフスタイルも注目を集めている。
また、アパレルブランドとの商品コラボレーションも積極的に行なっており、そのセンスを活かして人気商品をプロデュースしている。
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