ヘビとブタと植物、大好きなものに囲まれて暮らす 川越勇星選手(神奈川・111期)
2024.12.11
男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。
今回は神奈川県・111期、現在27歳の川越勇星選手にインタビュー。
競輪選手だった父・義朗さん(61期・2015年引退)と“同じ道”を選んだ川越選手。デビュー3年目にS級に上がるも、練習やレースを何となくこなす日々だったようです。そんな姿勢を変えるキッカケとなったのは、S級S班の清水裕友選手の助言でした。
多くのペットを飼育し植物も大好き。たくさんの趣味持っていて、毎日を楽しんでいるプライベートにも注目しました。
癒しと休日の過ごし方
いろいろなペットを飼っています。ミニチュア・ピンシャーという犬やマイクロブタ、ヘビが2匹、トカゲとヤモリが4匹います。その他に子どもたちが育てているハムスターとメダカもいます。
犬は顔が丸めで、ミニチュア・ピンシャーっぽくないところがかわいいですね。
マイクロブタは、はちゅう類の餌を買うペットショップで売っていたんです。「超かわいいじゃん!!」と一瞬で心を奪われて即買いしました。
トカゲは“小さな恐竜”みたいで、かわいさとかっこよさを両方持ち合わせているところが好きです。
ビオトープも作っていて、その中に滝を作ってみたり苔(こけ)を着生させたりしています。まだ、自慢できるような完成度ではありませんが、眺めていると癒されます。
植物も大好きなので、塊根(かいこん)植物を集めています。育てるのが楽しくて、これも癒しの一つになっています。植物を置く棚も自分で作ったりして、何でも自分でやってみるのが好きですね。
選手の中にも塊根植物が好きな人も多いんですよ。同期だと松本貴治や吉田昌司、野口裕史さんなど、開催で会えた時に植物の話をするのが楽しいです。
オフの日は地元の友だちと一緒にいることが多いです。サッカー選手や格闘家もいるので、疲れを癒しにサウナへ行ってゆっくりして、家で“Uber Party(ウーバーイーツパーティー)” をしたりします。
昨年末にベンツ・G400dの「プロフェッショナルエディション」という限定車を納車したんですが、半年も経ってないくらいの時に、川を横切ったら水没しちゃったんです(笑)。
かなりショックでしたけど、やってしまったことはしょうがないので…。何事も“失敗しても下を向かないタイプ”です(笑)。
競輪選手、ラクじゃん!
父親が競輪選手だったんですが、僕のイメージでは午前中に練習を終えて帰ってきて、昼過ぎから家で麻雀をしている姿でした。なので、「競輪選手、ラクじゃん!」と思っていましたね(笑)。
中学の頃、勉強は苦手、学校もろくに行かない、でもできることも無いという状態だったんです。中学3年生になって進路を決める時、父親に「俺、(将来)競輪やるわ!」と話したら、「そんなに甘くないよ」と言われて。ムキになって1,000mのタイムトライアルをやってみたら、めちゃくちゃキツくて衝撃的でした。
でも「キツいから、やっぱり辞める」なんてダサいから言えないので、競輪選手になるために高校で「自転車競技部に入ろう」と決めました。
僕の中学の成績では地元で行ける高校が無かったんですが、サッカーのクラブチームに所属していたスポーツ歴で何とか拾ってもらい、青森山田高校に進学しました。寒いところで3年間ひたすら自転車の練習をしたことで、人格が矯正されたと思います(笑)。
競輪学校(現・日本競輪選手養成所)には2度目の受験で合格しました。父親は合格する前の2015年に引退しましたが、今でも困った時にはアドバイスをもらう頼れる師匠です。
清水裕友選手からのアドバイス
デビューしてから数年は、ただ目の前の練習やレースをこなしているような感じで、「このままじゃ“中途半端な自力自在の選手”で終わってしまう」と感じていました。
そんな時に清水裕友さんと開催で一緒になって話しをさせてもらったんです。
清水さんに「このままだと中途半端な選手のままで終わってしまいそうなんですけど、どうすればいいですか?」と質問すると、親身になって話してくれました。
話した後は目が覚めたような気持ちになって。競輪に対する取り組み方も変わり、そうするとだんだん成績も上がってきました。
自分がレースで何をしたいのかを明確に表していくこと
すぐに結果がついてこない場合もあるけど、それを続ければ結果は後からついてくる
これを心がけるようになりました。
神奈川の選手たちは強い選手が多いので、一緒に練習すると刺激ももらえますし、毎日が充実していてすごく楽しいです。
このまま頑張っていれば“S級での初優勝”や“ビッグレースの出場”もできるようになると確信しています。気持ちを切らさず、一歩ずつ上のステージに上がっていきたいと思います。
レースでは自分のやるべきことをしっかり全うして、最後まで諦めない走りを見せていきたいです。応援してください!
川越勇星 Yusei Kawagoe
1997年1月19日生まれ、神奈川県厚木市出身
身長171.0cm
登録地は神奈川県、ホームバンクは平塚競輪場
2013年 青森山田高校に入学し自転車競技の練習をスタート
2016年 競輪学校に入学
2017年 111期としてデビュー
2023年 100勝を達成
■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ
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