ケイリン世界No.1・佐藤水菜選手(神奈川・114期) 今年はガールズケイリンGⅠ全制覇が目標

2025.02.05

男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。

 

今回は神奈川県・114期、現在26歳の佐藤水菜選手にインタビューしました。“サトミナ選手”は2018年にデビューし、2年目で『ガールズグランプリ』に出場。2023年には『ガールズグランプリ』を制して年間女王に輝きました。

また、2020年からは自転車競技トラック短距離のナショナルチームに在籍しており、昨年はパリオリンピックに出場。

パリオリンピックから2カ月後の『UCIトラック世界選手権大会』では、女子スプリントで銅メダル、女子ケイリンで日本人史上初となる金メダルを獲得し、世界No.1の称号を手にしました。

そんな“サトミナ選手”が無邪気な笑顔の内に秘めた、自転車競技への思いや支えとなっている同期との関係を語ってくれました。

 

 

 

114期で本当に良かった

最近、家に豊岡(英子)さんから洋服や化粧品がよく送られてくるんです(笑)。今日のトップスも豊岡さんからのもらい物です!

私がガールズケイリンの開催にすっぴんで行くと「メイクしてる?美容室、ネイルには行った?」ってチェックが入るんです。豊岡さんにビジュアル管理をしてもらっています(笑)。

普段は練習で疲れていることが多いので、家で犬と一緒に寝て過ごしたりしています。『うる』と『えな』というロングコートチワワを飼っています。オフの日には2匹を連れて出かけることもあります。

 

先住犬の『ゔぃゔぃ』と

 

パリオリンピックからの帰国直後、『女子オールスター競輪』に出場した時は、オリンピックの疲れや悔しさもあり、心の中にはやさぐれたような気持ちがあったんです。でも、日野(未来)さんと柳原真緒さんが居てくれたから、レースではライバルだけれど「私も頑張ろう」と奮起しましたし、前向きになれました。

 

同期にいつも支えてもらっています。114期の仲が良いのは、豊岡さんと日野さんがみんなをまとめてくれているからだと思います。

自転車のことやトレーニング方法など同期の中で情報交換していて、互いにいろいろと教え合っているんです。めちゃくちゃ気が強い選手ばかりなので、教えてもらったことを実際に取り組まないと「なんでやらないの?やれよ!」と詰められます(笑)。

114期はお互いを高め合うことができる関係ですし、競輪学校(現・日本競輪選手養成所)時代からずっと同期は大きな支えになっている存在です。

 

写真左から豊岡選手、日野選手、佐藤選手

 

 

「私に日の丸を背負う資格は無い」とも

2020年からナショナルチームに在籍し、昨年はオリンピックにも出場しました。初めてのオリンピックでしたが、“特別な舞台”だと思うことはなく、他の大会と同様に「自分が何をしたいのか」、「何をすべきなのか」ということに集中していました。

やれることを最大限やった結果だったし、悔しい気持ちもありましたが自分の実力を改めて認識しました。

 

オリンピックでは体の状態、パフォーマンスともにすごく良かったんです。でも、メンタルを作りきれなくて…。レース当日はその部分で大きく左右してしまいました。

そんな状態で世界一になんて絶対になれません。万全な状態でレースに臨むことができないのであれば「私に日の丸を背負う資格は無い」と感じましたし、オリンピック後に出場することが決まっていた『世界選手権』の結果次第では、「自転車競技を辞めよう」とも考えていました。

 

『世界選手権』では、女子ケイリンで金メダルを獲得することができました。ストレス無くレースだけに集中できましたし、強い気持ちで臨めた結果だと思います。

4回目の『世界選手権』で念願だったアルカンシェルに袖を通すことができて、本当にうれしかったです。ナショナルチームのスタッフをはじめ、サポートいただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいでした。

※『UCI世界選手権』で優勝した選手に授与されるチャンピオンジャージ

 

 

昨年は中距離種目の『個人パーシュート』や『スクラッチ』、『エリミネーション』にエントリーしたり、ロードレースの大会にも出場するなど、新しい挑戦をしました。今年もいろいろな種目に挑戦しながら、さらなる高みを目指したいです。

今年はガールズケイリンのGⅠに全て出場する予定なので、全GⅠで優勝することが目標です!!まずは4月の『オールガールズクラシック(GⅠ)』で優勝できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!

 

 

佐藤水菜 Mina Sato

 

1998年12月7日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身

身長163.0cm

登録地は神奈川県、ホームバンクは川崎競輪場

 

2018年 ガールズケイリン114期としてデビュー

2019年『ガールズグランプリ』初出場

2020年 自転車競技トラック短距離のナショナルチームに所属

2023年『ガールズグランプリ』優勝

2024年『パリオリンピック』女子ケイリン13位、女子スプリント10位

2024年『UCIトラック世界選手権大会』女子ケイリンで金メダル、女子スプリントは銅メダル

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

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