単純に自転車が大好き! 自転車競技の元日本代表・鈴木奈央選手(静岡・110期)

2025.04.23

男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。

 

今回は静岡県・110期、現在28歳の鈴木奈央選手にインタビューしました。

小学2年生からロードバイクに乗り始め、高校からは自転車競技トラック中距離種目のナショナルチームに在籍。高校2年生の時にアジアジュニア選手権のスクラッチで優勝、翌年には同大会でケイリン・チームパーシュート・スクラッチの3冠を達成しました。

ガールズケイリン選手としてデビュー後も自転車競技の活動に重きを置き、2017−2018シーズンのワールドカップでは第2戦・第4戦のチームパーシュートで銅メダルを獲得するなど、国際大会でも活躍。しかし、夢だった東京オリンピックへの出場は叶いませんでした。

2021年12月に自転車競技から引退しガールズケイリンに専念。現在はGⅠで成績を残すことを目標に掲げ、毎日が充実しているそうです。

いつも笑顔で、朗らかな人柄が魅力的な奈央選手。プライベートの過ごし方もたくさん話してくれました!

 

 

 

充実したプライベート

ガールズケイリン一本になって、自由な時間も少し増えてきて「プライベートも充実しているな」って感じています。

同期の鈴木彩夏さんと仲が良くて、カフェに行ったり買い物をしたり、今年の冬には韓国旅行にも行きました!私も彩夏さんも愛車が『白いミニクーパー』なので、2人で写真を撮りに出かけることもあります。

東京へ行った時は彩夏さんと一緒に洋服を見たり、日焼けのせいでできたシミが気になって、一緒にシミ取りレーザーを受けに美容クリニックへ行くこともあります(笑)

 

 

板根(茜弥)さんにも仲良くしてもらっています。板根さんって本当に面白いんですよ(笑)。一緒にいると楽しくて元気になれます。つい最近は武雄の開催終わりに温泉に行ってきました。

 

 

ネイルのデザインは、ネイリストさんのオススメにすることが多いです。美容室に行くのも好きで、カラーは何年も変わらず赤茶っぽい色にしています。

最近は、“ちゃんみな”がプロデューサーを務めるオーディション番組『No No Girls』にハマっています!そのオーディションで選ばれたメンバー7人で結成したグループ『HANA』のデビュー曲・ROSEは、曲調が良いだけじゃなくてメンバーのダンスもすごく上手なんですよ。

以前から大好きな“西野カナ”以来のハマりっぷりです(笑)

 

 

 

地元開催のオリンピックを夢見て

静岡県富士市出身です。小さい頃は習字・ピアノ・英語・陸上など、興味のある習い事は全部やらせてもらいました。

叔父がロードレース選手だったこともあり、小学2年生の頃に兄(鈴木康平選手)と一緒に自転車に乗り始めて、大会に出場するようになりました。

他の習い事と比べて“賞状”をもらえる機会が多いことがうれしくて(笑)、自転車が大好きになりました。

 

中学の頃はバレーボール部と並行して、毎週土曜日にサイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市)の自転車クラブで練習していました。

その頃に伊豆ベロドロームが完成して、東京オリンピックの自転車競技トラック種目の会場となることが決まったんです。

「地元・静岡でのオリンピックに出たい」と強く思うようになって、自転車競技部のある静岡理工科大学星陵高校に進学。高校からはナショナルチームに呼んでもらえるようになって、国際大会にも出場するようになりました。

 

高校3年生の時に出場したアジア選手権で、加瀬加奈子さんと同部屋だったので、進路の相談に乗ってもらいました。そこで「ガールズケイリンっていう道もあるよ」と教えてもらったんです。

ガールズケイリンと自転車競技を両立されている「加瀬さんのようになりたい」と思うようになり、競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に入ることを決意しました。

 

 

2017年は「も〜、ヤバい!!」って感じでした(笑)

自転車競技での“ジュニア”から“エリート”に上がるタイミングとガールズケイリンのデビューが重なった上、ナショナルチームの体制が変更。さらには伊豆で一人暮らしを始めたこともあって、初めてのことだらけ。一番キツい時期だったと思います。

 

「東京オリンピックに出場する」という夢は叶えられませんでしたが、伊豆を拠点とした甘えが一切許されない環境での練習、海外での長期間の合宿など、いろいろな経験をさせてもらったことは、人生で大きな糧となりました。

2021年に自転車競技からは引退し、ガールズケイリンに専念してから3年ほど経ったところです。

 

最初はやっていけるか不安もありましたが、ガールズケイリンに集中してみると、すごく楽しくて!! 「お客さんの期待に応えたい」と車券への責任感もどんどん大きくなってきました。

今は「ガールズケイリンっていいな!」と実感していますし、私は単純に「自転車が大好きなんだな」と思っています。

 

今年からGⅠ開催が4つになりました。まずはしっかり出場権を得て、結果を残せるよう頑張ります。現在、『女子オールスター競輪(GⅠ)』の投票をやっているので、ぜひ投票をお願いします!(笑)

これからもたくさん応援していただけたらうれしいです!

 

 

鈴木奈央選手のプライベートQ&A

Q:好きな色

A:ピンク!ネイルはほぼピンクです。

 

 

Q:好きな本

A:スポーツ選手が書いた本をよく読みます。最近は(佐藤)慎太郎さんの著書『限界? 気のせいだよ!』を読みました!

 

Q:好きな映画

A:“泣ける系”の映画が大好き。よく映画館に行きます。最近だと『35年目のラブレター』『366日』がめっちゃ泣けました。

練習中に「この映画が観たいんだよね〜」と話して、ノってくれた選手と一緒に映画館へ行き、爆泣きしています(笑)

 

Q:最近買ったもの

A:愛車のミニクーパーを、新しく発売されたものに買い替えました!茶色い革のシートカバーがお気に入りです。

 

 

Q:行ってみたい場所

A:競輪場の無い県(笑)。北海道だと競輪場のある函館はいろいろな場所に行き尽くしましたが、札幌には一度も行ったことがないんです。『さっぽろ雪まつり』を見てみたいです!

 

Q:好きなタイプ

A:28歳にもなると、内面が重要です!(笑)。自立していて、一緒にいる時間も、一人でいる時間もお互いに楽しめる人がいいです。

 

 

鈴木奈央  Nao Suzuki

 

1997年2月9日生まれ、静岡県富士市出身

身長167.0cm

登録地は静岡県、ホーム競技場は日本サイクルスポーツセンター

 

2015年 アジアジュニア自転車競技選手権 ケイリン・チームパーシュート・スクラッチで3冠

2016年 110期としてデビュー

2017年 UCIトラックワールドカップ第2戦 チームパーシュートで銅メダル獲得

2018年 UCIトラックワールドカップ第4戦 チームパーシュートで銅メダル獲得

2018年 UCIトラック世界選手権 スクラッチで4位

2021年 自転車競技を引退、ガールズケイリンに専念

2023年 100勝を達成

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

    この記事が気に入ったら
    いいね! してね。

    その他の推すスメ!選手インタビュー

      おすすめの記事