GⅠで優勝争いができる選手を目指して! 取鳥雄吾選手(岡山・107期)

2025.07.09

男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。

 

今回は岡山県・107期、現在30歳の取鳥雄吾選手にインタビューしました。

現役生活30年を超えるベテラン競輪選手の父(敬一選手)を持つ2世レーサー。幼い頃から戦う父の姿を「めちゃくちゃカッコいい!」と憧れ、その気持ちは今でも変わらないそうです。

力強い“先行”や“捲り”と、がむしゃらなアツい走りでファンを沸かせる取鳥選手。現在は清水裕友選手と一緒に練習に取り組むために、防府競輪場(山口県防府市)に拠点を移しました。

目標はGⅢ優勝とGⅠ決勝進出。防府の仲間と過ごすプライベートや家族とのエピソードなど楽しそうに話してくれました。

 

 

 

防府の仲間たち

オフの日は、防府の選手たちと出掛けることが多いです。

つい最近、清水(裕友)と一緒にアメリカ旅行をしてきたんです。ドジャー・スタジアムでの試合を見て、スカイダイビングもやったりして満喫してきました!

 

 

久保田(泰弘)谷元(奎心)とも仲が良いです。夜中に思いつきで集合して、夏にはアイスを食べに行ったり、冬は雪が降ったら積もっているのを見に行ったり(笑)。2人は年下ですが、僕が遊んでもらっています。

久保田はちょっと変なヤツで、そこに居るだけで「なんか面白えなあ」って笑えるんです。練習中にはいろんな技を駆使しながら、ちょっとずるいことをして、僕や清水にツッコまれたり(笑)。愛されキャラですね。

みんなでサウナや温泉に行ったり、メシを食いに行ったり。5分後には覚えていないような全く内容の無い会話をしながら、騒いで遊んでいる小学生の男子みたいな感じです(笑)。

 

防府の選手たちと中日ドラゴンズの試合観戦へ。左から原田峻治選手、山崎航選手、清水裕友選手、取鳥選手

 

ひとり旅に出かけることもあります。急に思い立って行くことが多いです。宮古島へ行った時は、ホテルでだらだら過ごしたり、漁港で釣りをしていた親子と仲良くなって、釣ったイカを一緒に食べさせてもらったりして楽しかったですね。ひとりでも、どんな場所でも、割と楽しめるタイプです!

 

 

家族が大好きです。両親と弟と妹がいるんですが、すごく仲が良いと思います。弟と妹もかわいくて、よく一緒にメシへ行っています。

実家の近くで父が居酒屋を経営していて、母が切り盛りしているんです。店に行くと、居酒屋メニューとは別の体に良さそうな料理を出してくれます。

父からは今でもレースのことでよく怒られますが、普段は競輪の話をする時の“師匠”の顔と違って、すごく優しい“父ちゃん”なんです。現役で選手を続けている父をめちゃくちゃカッコいいと思いますし、僕の憧れです。

 

父の敬一選手と

 

 

清水裕友の存在

保育園の時、父のレースを競輪場へ見に行ったことをキッカケに「将来は競輪選手になりたい」と思うようになりました。レースを走る父の姿が、ただただカッコよかったんです。その時の景色や気持ちは、今でも覚えています。

中学と高校は帰宅部で、近所の海で泳いだり、山へ行ったりして、毎日ひたすら遊んでいましたね(笑)。高校2年生の夏、「競輪選手を目指したいから、弟子にしてください」と父に頼みました。

「ケガもするし、厳しい世界だからよう考えろ」と言われましたが、選手になりたい気持ちに変わりはありませんでした。父に練習を見てもらうようになり、競輪学校(現・日本競輪選手養成所)には2度目の受験で合格しました。

 

107期の中では、学校時代から新山(響平)さんと吉田(拓矢)が頭一つ抜けて強くて。そんな強い同期たちに「負けたくない」「頑張ればいつか勝てる」という気持ちで、ひたすらがむしゃらにやってきました。デビューから11年目を迎えた今でもなかなか追いつけませんが、2人が良い目標になっています。

 

 

数年前から防府競輪場へと拠点を移し、清水(裕友)たちと一緒に練習しています。

清水とは同じ中国地区の同級生なので、もともと交流がありました。僕に競輪に対する悩みがある時には、話を聞いてくれていたんです。いろいろと聞いてもらっているうちに、「自分より強い清水が普段何をしていて、何を感じているのか?」ということを直接見たいと思うようになりました。それが練習拠点を移した理由です。

毎日刺激を受けています。清水は本当によく練習するし、常に向上心があって、一緒に居るだけで僕のことも引き上げてくれる存在です。

 

今後の目標は、記念(GⅢ)での優勝やGⅠで勝ち上がって決勝に乗ること。

いつか『GⅠで優勝する』という大きな目標に向けて、まずはその舞台に手が届く選手になれるようにがむしゃらに頑張りますので、見ていてください!

 

取鳥雄吾選手のプライベートQ&A

Q:性格を一言で表すと

A:めちゃくちゃ大ざっぱ。マイペースです。

 

Q:好きなこと

A:読書が好きで、小説をよく読みます。ジャンルはファンタジーが多めです。

有川浩(現・有川ひろ)の『図書館戦争』シリーズはサラッと読めるし、話の内容がするする頭に入ってくるので面白くて好きです。

 

Q:好きなYouTube

A:『おろちんゆー』の動画をよく見ます。

ナマズや虫など、野外で調達したものを何でも食べてくれるんです。「ゲジゲジって、そんな食べ方するんや!すげ〜」って、感心しながら見ています(笑)。

 

Q:最近買ったもの

A:トヨタの『ヤリスクロス』を買いました。

車はもう一台あります。自分の好きな車に乗っているだけなんですが、自慢っぽくなると嫌なので控えます(笑)。

 

Q:やってみたい仕事

A:新聞記者さん。字を読むことが好きだからですかね。

中学生の時に、山陽新聞に掲載されていた『滴一滴』というコラムの書き写しをやっていました。いろんなニュースに触れたり、言葉を知ることができて面白かったですよ。

 

Q:美容へのこだわり

A:香りの良いボディソープや化粧水が好きです!

眠りやすくなる香りや、リラックス効果のある香りが配合されているものがいいですね。もらうとテンション上がります!

 

Q:行ってみたい場所

A:(岐阜県)白川郷に行ってみたいです。何も無さそうなところが、逆に良いですよね。

 

 

取鳥雄吾 Yugo Tottori

 

1995年1月17日生まれ、岡山県倉敷市出身

身長169.3cm、登録地は岡山県

 

2015年 107期としてデビュー

2016年 S級2班に特別昇級

2017年 『オールスター競輪』でGⅠ初出場

2022年 200勝を達成

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

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