若手のホープ・櫻井祐太郎選手(宮城・117期)

2025.09.24

男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。

 

今回は宮城県・117期、現在26歳の櫻井祐太郎選手にインタビューしました。

中学生の頃にテレビで見たロードバイクに興味を持ち、高校から本格的に自転車競技を始めました。2020年にデビューすると1年でS級へ昇級。今年3月にS級初優勝。7月にはGⅡ『サマーナイトフェスティバル』で特別競輪に初出場しました。

先行を主体とする積極的なレース展開で多くの1着を獲得。現在S級の中でも上位の勝利数を飾っており、今後さらなる活躍が期待されています。

26歳らしからぬ落ち着きぶりの櫻井選手。家では料理をして、ウイスキーを楽しんでいるそうです。

 

 

 

歴代の宮城の選手が通っているBAR

70本くらいのウイスキーが家にあります。宮城にはウイスキー好きの先輩がたくさんいて、一緒に飲む機会も多いので、僕も徐々にウイスキーが好きになりました。

S級に上がった頃から集めるようになって、ジャパニーズ、スコッチ、バーボンなど、いろんな種類があります。

 

家では、自分で作った料理を食べながらハイボールを飲んでいます。食事をしながら飲む時は、“角ハイボール”が味の邪魔をしないし、一番合わせやすいですよね。

食後に「今日は何を飲もうかな」と、その日の気分でウイスキーを選んでいます。最近よく手が伸びるのは『竹鶴』、ピート系が飲みたい時は『アードベッグ』です。だいたいソーダで割りますが、合わないものはストレートかロックで飲んでいます。

 

持っている中で一番高いウイスキーは『白州18年』で、6万円でした。まだ手をつけられてなくて、初優勝した時でも開けられなかったので、飲むタイミングが難しいですね(笑)。

 

 

居酒屋に行くのも大好きです。いろんな店を巡って、料理を味わいながら酒を飲むのが楽しいですね。

選手や地元の友達と飲みに行くことが多くて、仙台だと藁(わら)焼きがおいしい『くるくるパァーマちゃん』という店が気に入っています。

『BAR 兎【ミフィー】』にもよく行きます。歴代の宮城の選手が20年くらい通っている、競輪選手の集まるバーです(笑)。

 

居酒屋でおいしいと思った料理は後日、家で“再現”したりします。料理するのも好きなんです。

最近、中華鍋を買ったんですが、やっぱり普通のフライパンとは違いますね。よく作るのは麻婆豆腐です。中華を食べるとウイスキーが結構進んじゃいます。

これを、家で一人でやっています(笑)。

 

 

 

多くの選手からのアドバイス

宮城県大崎市出身で、小さい頃は山の中を走り回って遊んでいました。小学生の頃にバドミントンを始めましたが全く上達しなかったです。中学では陸上部に入って砲丸投げをやっていました。

中学生の時にテレビでロードバイクの特集を見て「乗ってみたい!」と思ったんです。これが自転車に乗り始めたキッカケです。

高校は自転車競技部のある古川工業高校に、親から勧められて進学しました。中距離種目でインターハイも出場しましたが、目立つ選手ではありませんでしたね。

 

高校の2つ上の先輩の三浦大輝さんが競輪選手になったことで、僕も競輪選手を目指すようになりました。3年生の時の競輪学校(現・日本競輪選手養成所)の試験に落ちてしまったので、“浪人して”翌年合格しました。

 

デビューから1年でS級に上がれましたが、S級初戦で「これヤバい、全然戦えない!」と焦ったことを今でも覚えています。

S級レースでの仕掛けるタイミングや先行するペースなど、先輩からアドバイスをもらい、半年くらい経った頃にやっと“まとも”に走れるようになってきました。

 

 

今年はすごく調子が良くて、3月にはS級で初優勝できました。吉田拓矢さんや南修二さんなどの豪華メンバーの中での優勝だったのですが、実感が湧かなかったです。

GⅡも初めて走らせてもらいましたが、選手の“ピリッとしている感じ”も記念(GⅢ)とは全然違うなと思いましたし、GⅠはもっとすごいんだろうなと思いました。

脚力も技術面も、上位の選手と比べて足りない部分が多いことを実感しているので、「やらないといけないことがたくさんある」という気持ちです。

 

僕は宮城や北日本の先輩、同じレースを走った選手などからアドバイスをもらうようにしています。一緒にレースを走った選手と、レースの映像を見ていた選手の意見は違うと思うので、なるべく多くの意見を聞いて、自分の考えと照らし合わせながら、次に生かしていくようにしています。

師匠(和田圭選手)は本当にダメな時だけ、的確にアドバイスをしてくれるんです。いろんな人の力があって、ここまで来られました。

 

まずは目の前にあるレースを一つ一つしっかり走っていきたいと思います。先行している姿をお客さんに見せられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!

 

櫻井祐太郎選手のプライベートQ&A

Q:自分の性格

A:自由。

普段はずっとふざけているので、「ちゃんとしろ」と言われることもあります(笑)。

 

Q:愛車

A:練習用の軽バンと、見た目がカッコよくて買ったランドローバーの『ディフェンダー』。

 

Q:好きな食べ物

A:ラーメン。あっさりした醤油ベースの中華そば系が好きです。と、言いながらも『ラーメン二郎』が好きと公言していて、矛盾しているんですけど(笑)。

“二郎”は僕の中でラーメンというくくりではないんです。うどん・そば・ラーメン・二郎っていう感じで、一つの麺のジャンルだと思っています。

 

Q:好きなYouTube

誰かが酒を飲んでいる動画か、小学生の頃からずっと好きな瀬戸弘司さんの動画をよく見ます。

瀬戸弘司さんは2010年からチャンネルをやっている、ガジェット系のYouTuberです。編集の仕方も面白いんですよ。

 

Q:やってみたい仕事

A:結構競輪選手って良いなと思っていますが、1日でいいのでサラリーマンをやってみたいです。

居酒屋で、仕事帰りに会社の同僚たちと4人くらいで飲んでいる人たちを見ると、「すごい楽しそうだな」って思うんです。僕らは私服で行くので、スーツで飲んでいる感じに憧れがあります(笑)。

 

Q:尊敬する人

A:師匠の和田圭さんは大前提として、その他に同県の阿部拓真さんです。

レースや練習への取り組み方を近くで見ていて、選手として尊敬できるなと思います。阿部さんとは一緒に飲みに行くこともありますよ。

宮城は本当に良い先輩ばかりです。僕は周りの環境に恵まれています。

 

 

櫻井祐太郎 Yutaro Sakurai

 

1999年9月12日生まれ、宮城県大崎市出身

身長170.5cm、登録地は宮城県

 

2020年 117期としてデビュー

2023年 100勝を達成

2025年 『サマーナイトフェスティバル』でGⅡ初出場

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

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