26歳・庭付き一戸建ての主 尾方真生選手(福岡・118期)

2025.10.08

男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。

 

今回は福岡県・118期、現在26歳の尾方真生選手にインタビューしました。

中学から陸上競技の短距離走に取り組み、高校時代は100mでインターハイに出場。

大学に進学し暇を持て余していたところ、競輪選手だった下宿先の家主に連れられ熊本競輪場へ。それが転機となり、大学1年生の時に日本競輪選手養成所に合格しました。

デビュー後、その才能はすぐに開花。1年目にして『ガールズグランプリ2020トライアルレース』に出場、2年目に『ガールズグランプリ』初出場を果たし、昨年まで4年連続で選出されています。

2024年には『ガールズケイリンフェスティバル』で初のビッグレース優勝を飾るなど、若くしてトップ戦線を駆け抜けてきました。

“先行”や“捲り”とパワフルな走りが光る尾方選手ですが、レースを離れるとマイペースで笑顔いっぱいの愛されキャラ。

直近2年間は年間獲得賞金2,000万円超え!稼いだお金の使い道やハマっていることとは?

 

 

 

庭付き一戸建てでパン作り

ディズニーランドが大好きで、よく行っています。

同期とはほとんど全員と一緒に行きました。先輩だと小林優香さんや日野未来さん、後輩だと(畠山)ひすいと行くこともあります。

その時によって過ごし方は違いますが、朝から晩まで歩き回ってアトラクションに乗る日もあれば、場所取りをしてパレードを見続ける日もあります。

魔法使いの姿をしたミッキーが好きなので、グッズを集めるのも楽しみです!

 

118期の同期と

 

(写真左)尾方選手、小林優香選手、日野未来選手 (写真右)本多優選手、尾方選手

 

24歳の時、久留米に家を買いました!庭付きの一戸建てです。

私は物が多いタイプなので、一軒家だと好きに増やせるからいいですね(笑)。

 

毎日自炊しているんですが、最近はパン作りにハマっています。始めたキッカケは、朝ごはんにパンを食べたいけど、買いに行くのが面倒くさくて(笑)。「作ってみよう」とやってみたらハマっちゃいました!

今ではカスタードと生クリームの入ったドーナッツやカレーパンなど、色々なパンを作っています。

練習に持って行くと、みんな「美味しい」と言ってくれてうれしいです。

この間は南円佳のリクエストで、私の家でパン教室をやりました。上手に焼いていましたよ!

福田礼佳さんも「私も行きたかったのに〜」と言っていたので、また開催する予定です。

 

 

釣りも好きです。誰かと一緒に行く時は船に乗って沖に出るんですが、堤防で1人、ボーッとしながら釣るのも好きなんです(笑)。

アジや小さいイワシがよく釣れます。内臓だけ取って丸揚げして食べるとおいしいですよ。

お金や時間の面で「やりたい」と思ったことを何でもできるから、この仕事は良いですね!

 

 

 

強い先輩たちにアドバイスをもらいながら

熊本県球磨(くま)郡出身で、小さい頃は田んぼの周りを走って遊んでいました。

中学から陸上部に入りましたが、走ることが好きなわけではなくて、お父さんが陸上をやっていた影響と、球技が苦手で、陸上は自分の足だけ動かせばいいからです(笑)。

高校は地元から少し離れた九州学院高校へ進学し、3年生の時には100mでインターハイに出場しました。目標を達成できたので陸上への思いは燃え尽きて、その後も続ける気はまったく無かったですね。

管理栄養士の資格を取ろうと思い、尚絅大学に進学しました。

 

私は高校から元競輪選手の方の家で下宿をしていたんです。大学に入学したての頃、暇だったので、やってみたかったダンスとキックボクシングの教室の体験に行ってみようとしていることを家主の方に話したら、「週末空けとけ」と言われ、熊本競輪場に連れて行かれ、訳もわからないまま自転車に乗せられ、1km走をやらされました(笑)。

競輪の道を勧められて断れる雰囲気でもなく、気付けば選手を目指していたような感じでしたね。

「大学は卒業したい」と思っていたのですが、周りの選手からも「稼げるのに、その3年間がもったいないよ」と言われて。大学1年生の時に(日本競輪選手)養成所の試験を受けたら合格できたので、競輪選手になりました。

 

 

デビューした2020年は、師匠(藤田剣次)と『ガールズグランプリ2020トライアルレース』への出場を目標に立て、選出されるために必要な優勝回数や競走得点を計算しながら走り、実際に出場することができました。

初めての『ガールズグランプリ』は緊張もせず、自分が何着だったかも覚えていないくらいです(笑)。

それからは、1年頑張って走った結果、4年連続で『ガールズグランプリ』に出場できました。

 

私は114期の先輩たちと仲良くさせてもらっていて、(柳原)真緒さんやサトミナ(佐藤水菜)さんからよくアドバイスをもらうんです。

例えば真緒さんの「この人に負けたくない!と思ったら意識しすぎて負けちゃうからやめたほうがいいよ」という言葉や、サトミナさんからGⅠ『女子オールスター競輪』の時に言われた「3日間、最後まで前を見て走ってみな。そしたら着が良くなると思うよ」という言葉を意識したら、気持ちを強く持って、自分の走りをすることができました。

 

昨年、ビッグレースで初めて優勝できた松戸の『ガールズケイリンフェスティバル』では、開催前に(日野)未来さんが「同じ333mバンクの奈良に練習しにおいでよ」と言ってくれて、初めて出稽古に行ったんです。

333mバンクの走り方を未来さんに教えてもらい、決勝では逃げ切って優勝することができました。

私は優勝の実感が無くて淡々と過ごしていたら、未来さんが泣いていましたね(笑)。

そうやって周りが喜んでくれるリアクションを見ると「うれしいな、良かったな」って思います。

 

 

毎年「『ガールズグランプリ』に行くぞ!」と臨んでいるのではなくて、「なるようになる」としか思っていないんです。乗れたら頑張るし、乗れなかったら「また次頑張ろう」という気持ちです。

まずは、一度も乗れていないGⅠの決勝を目指して頑張ります。

これからも一戦一戦を精一杯走って、楽しんでいきたいと思います!

 

尾方真生選手のプライベートQ&A

Q:兄弟

A:弟が2人います。2人とも私より運動神経が良いのですが、なんせメンタルが弱いので、競輪選手にはならないそうです(笑)。いつも私が言い負かしてしまうので、2人はメンタルがやられています(笑)。

 

Q:仲の良い先輩

A:114期のお姉さんたち。前はビッグレースに行くと118期が1人のことが多かったので、宿舎で過ごす時、仲間に入れてくれたことがキッカケです。

114期の方々が集まった日野未来さんの引退パーティーにも参加させてもらいました!

 

Q:好きなドラマ

A:好きな韓流ドラマを、何回も繰り返し見ます。

大好きなパク・シネが出ている作品は全部見ています。中でも『相続者たち』とか、『ピノキオ』が好きです。

 

Q:美容のこだわり

A:ネイルは、ここ2年くらい同じネイリストさんにやってもらっています。

デザインに特に希望がない時はお任せでお願いしています。上手です!

 

 

Q:やってみたい仕事

A:パン屋さん!「副業でやったら?」と言われますが、いつか本業としてやりたいんです(笑)。

カツオの一本釣り漁師にも憧れています!

 

Q:尊敬する人

A:お父さん。実家は牛を飼育している畜産農家なんです。

お父さんは去年倒れてしまったのですが、仕事一筋で、私は大学まで行かせてもらいましたし、兄弟3人を育ててくれました。尊敬しています。

 

 

尾方真生 Mao Ogata

 

1999年5月7日生まれ、熊本県球磨郡出身

身長160.9cm、登録地は福岡県

2017年 陸上・100mでインターハイ出場

2018年 尚絅大学に進学

2020年 118期としてデビュー

2021年 『ガールズグランプリ』初出場

2024年 『ガールズケイリンフェスティバル』でビッグレース初制覇

2025年 300勝を達成

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

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