多趣味の24歳・木村皆斗選手(茨城・119期)
2025.10.22
男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。
今回は茨城県・119期、現在24歳の木村皆斗選手にインタビューしました。
自転車競技の名門・取手第一高校に進学し、高校3年生の時にインターハイのスクラッチで優勝、チームスプリントで2位となった実力者。練習を共にしていた吉田有希選手の一押しもあり、高校卒業後は日本競輪選手養成所に入所。2021年にプロデビューしました。
2023年にS級へ上がり、2025年はA級落ちを経験するも、特別昇級ですぐにS級へ復帰。5月にはS級初優勝を飾り、自力選手として存在感を示している期待の若手選手です。
自転車や車、時計、植物など、大好きなものに囲まれた生活を楽しむプライベートについても聞いてみました!

興味を持ったモノは体験してみるタイプ
オフは茨城の海へ釣りをしに行っていることが多いです。選手仲間と船で沖に出ることもあります。
船の上で釣った魚をさばいて食べると、めちゃめちゃ美味しいんです!カツオがたくさん釣れたり、たまにマグロが釣れることもあるんですよ。

興味を持ったモノは何でも実際に買って体験してみるタイプです。
自転車はロードバイクやピストバイクをたくさん持っています。売り買いを繰り返していますが、これまで30台以上は買ってきました。
特にロードバイクは、遠くまで連れて行ってくれて、知らない景色を見せてくれるところが、乗っていて楽しくて大好きです。
車はテスラの『モデルX』と、『モデル3 ロングレンジ』に乗っています。
2019年型でテスラの中では古いモデルなので、新しく買っている人がうらやましいです…。
上下に動くドアの開閉でボディを擦ったりしてめちゃめちゃポンコツなんですが(笑)、普段使いにおいてすごく優秀なので重宝しています。
愛車のテスラとベンツ『Sクラス』
植物も好きで、盆栽や塊根(かいこん)植物のグラキリス、パキプス、観葉植物のビカクシダなど、色んな種類を家に飾っています。
でも、買ってみて分かったのが、自分で育てるのは特に好きではないということ(笑)。僕は自然に生えていたり、埋まっている植物が見るほうがいいです。

今、ハマっているのは時計です。自転車好きはパーツに対してのうんちくなどを深く知りたい“オタク気質”なヤツが多いと思うんですが、そういった要素が時計にはぎっしり詰まっているんです!
内部の複雑な部品が組み合わさって動いている“メカメカしい”時計が好きで、一番気に入っているのは、オーデマ ピゲ『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ』です!複雑機構のロレックス『スカイドゥエラー』も気に入っています。
ロレックス『スカイドゥエラー』、オーデマ ピゲ『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ』
S級初優勝が希望に
小学3年生くらいの時にマウンテンバイクのような子ども用自転車を買ってもらったんです。「自転車で海まで行ったら友達に自慢できる」と思って、(千葉県)流山市の実家から30kmくらい走って東京湾へ行ったり、中学の進学祝いでロードバイクを買ってもらうと“千葉県一周旅”もしましたね。
高校は取手第一高校に進学して、自転車競技部に入りました。
高校2年生まではうだつの上がらない選手だったので、大学でも自転車競技を続けて「日本一を目指そう」という気持ちでしたが、3年生の時にインターハイで優勝することができたので「大学に行ってもやることが無くなったな」と思うようになったんです。
競輪選手は部活の先輩にもたくさんいたので、興味はありました。
当時から一緒に練習していた吉田有希が「お前なら競輪選手になれるぞ」と言ってくれたことが、何よりも後押しとなり、高校卒業後は競輪の道に進みました。

デビュー後は「みんなこんなに強いのか…」とレベルの高さに衝撃を受けました。インターハイ優勝程度では全く歯が立たず、「世界は広い」と感じましたし、すごくショックでしたね。
2023年、S級にやっと上がることができました。そして、今年5月にS級で初優勝。「ようやくか…」という思いでした。
僕が成長するときは、急に上がって、その後にしばらく停滞期が続く、この繰り返しなんです。そこで腐ったらおしまいですし、ずっと同じことを続けていれば、ある時またグッと上がる時が来るものだと思っています。
高校時代からこの経験をしているので、ツラい時期も乗り越えられました。

同期の吉田有希に対して「いつになったら追いつけるんだろう」という思いがありますが、この優勝で「少しずつだけど、近づいていけるんじゃないか」という希望を得られました。
普段からバンクに行けば、(吉田)拓矢さんや朝倉(智仁)さんなど、高校の先輩でもある強い選手がたくさん居ます。良い環境で練習できていることがありがたいですね。

今の目標はGⅢで決勝に上がり、自力選手として戦えることを示すこと。競輪選手になったからには『KEIRINグランプリ』で優勝することを狙い続けていきたいです。
どんなレースでも、最後まで脚を休めることなく、常に1着を目指して頑張ります!
木村皆斗選手のプライベートQ&A
Q:好きなアニメ
A:“頑張っているヤツ”のアニメが好きです。その姿に感情移入してしまいます。
最近見た中では『ピンポン』がめちゃめちゃ良かったです。アツくなります!
Q:最近買ったもの
A:ルイ・ヴィトンの“ザリガニバッグ(『ロブスター・ウェアラブル ウォレット』)”。
Xで見た瞬間、心に刺さって買いました(笑)。

展覧会を見に行って買った、田島享央己さんの絵画もすごく気に入っています!

Q:よく使うSNS
A:X。Xでつながった、時計やロードバイクなど共通の趣味を持つ人と会ったりもしています。
仕事で成功されていたり、社会に貢献されていたりと、競輪界に居るだけでは会うことができない方々と触れ合うと、刺激をもらえますし視野が広がって、良い経験になっています!
Q:尊敬する人
A:中野浩一さん。
自転車界隈であれだけ名前が知られている人って、中野さんだけですよね。
その認知を獲得した中野さんの功績は本当にすごいと思いますし、自転車に携わる者として尊敬しています。
木村皆斗 Minato Kimura

2001年8月22日生まれ、千葉県流山市出身
身長167.0cm、登録地は茨城県
2019年 インターハイ・スクラッチ優勝、チームスプリント2位
2021年 119期としてデビュー
2023年 100勝を達成
2025年 5月の岸和田開催でS級初優勝
■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ
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