デイリースポーツ「KEIRIN屋」古性優作特集
2022.01.22
※この記事は、2022年1月20日付けのデイリースポーツ「KEIRIN屋」に掲載されたものです
21年オールスター&GP制覇 古性優作
僕は一生、挑戦者「強くなりたい気持ちをずっと持ち続けたい」
今回のケイリン屋は昨年末のKEIRINグランプリ2021(静岡)を制覇した古性優作(30)=大阪・100期・SS=を特集。
昨年はオールスター(平)でGⅠを初制覇するなど大きく飛躍した1年となった。
タイトルを手にしてもストイックに強さを追い求める新チャンピオンに胸の内を語ってもらった。
(聞き手・貞 友之)
―グランプリ(GP)優勝おめでとうございます。
昨年は念願だったGⅠ(オールスター)で優勝してGPも制覇。
1年を振り返って。
「素晴らしい1年でした。そういう1年になることを目標にしていたけど、まさか…びっくりです」
―昨年2月の事故点過多によるあっせん停止以降に自転車のセッティングなど迷いが消えた印象を抱いたが。
「間違いないですね。あっせん停止期間中に試すことを全て試した。
ガラッと全て変わった。
練習メニューも自転車もそう。
ハンドル、ステー、車輪、クランク、チェーン、ギア…。
(以前と)一緒のものはサドルくらいですね」
―リニューアルしたような状態でレースを走ってみたら。
「今までと違った手応え。競走で走って、今年は勝負できるかもと。でもここまで行けるとは思わなかった」
―まず8月のオールスターで優勝。
「脇本(雄太)さんのおかげです。
走っていてレベルの差をすごく感じた。
付いて抜いただけですけどビリビリして他の選手も何もできないくらい。
選手としてまだまだ向上心を持って頑張らないとと思った」
―グランプリは近畿1人での戦い。
「単騎と決まって、車番も4番車を自ら選択した。
近畿の選手で単騎の4番車で勝ったのは村上(義弘)さんのイメージ。
自分がA級の頃に見ていて衝撃的だったし、選手として年数を重ねるほど、単騎で仕掛けるすごみを感じた。
自分もその舞台でそれができたらいいなと思っていた。
確実に優勝を狙うなら直線勝負だったと思うけど、村上さんがああいうレースをしていたし、自分もそんなレースをしたかった。
100点かなと思う」
―GPの優勝賞金が1億円。使い道は。
「お世話になった人には返したいけど、あの舞台で走れたことが自分へのご褒美」
―GPを優勝してさらに注目は増す。
「強くなる前から責任感を持って走ることは教えられてきてますし、偉大な先輩の前を走らせてもらってきた。
責任感を持つことに関してはMAXの状態なので、変わらない」
―BMXでも実績があり、競輪でも実績を残した。
「全然ですよ。たまたまGP優勝できたけど、自分が1番とも思わないし、満足もない。
挑戦者として、今年1年だけじゃなくて引退するまで頑張りたい。
脇本さんくらい脚があったら受けて立ちますけど(笑)。
僕は一生、挑戦者ですね。
強くなりたい気持ちをずっと持ち続けたい」
古性優作(こしょう・ゆうさく)
1991年2月22日生まれ、30歳。
大阪市出身。私立清風高卒。
168センチ、77キロ。
日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)100期として2011年7月岸和田でデビュー。
主なタイトルはKEIRINグランプリ2021(静岡)、GⅠ・オールスター(21年8月・平)。
通算獲得賞金額は5億75万8700円(18日現在)。
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