【デイリースポーツ・KEIRIN屋】さあ23年初GⅠ!!全日本選抜競輪23日開幕

2023.02.21

デイリースポーツ「KEIRIN屋」2月21日(火)掲載記事

 

今年の競輪GⅠ開幕戦となる全日本選抜競輪が23日から26日まで高知競輪場で開催される。

今回のケイリン屋ではGⅠ開幕前に今年の賞金王争いを占う。

 

昨年末に優勝賞金1億円超のKEIRINグランプリ(平塚)を制して公営競技初の年間獲得賞金額3億円超えを果たした脇本雄太(33)=福井・94期・SS=が当然、中心になるが、全日本選抜連覇を狙う古性優作(32)=大阪・100期・SS=や「慎太郎チャンネル」を本紙に掲載している佐藤慎太郎(46)=福島・78期・SS=も虎視眈々(たんたん)と主役の座を狙う。

 

 

今年も主役を担うのは脇本で間違いない。

昨年は日本選手権(平)、オールスター(西武園)と2つのGⅠを制し、グランプリも制覇。

年間獲得賞金額は史上初の3億円超え。

しかも一昨年に出場した東京五輪後に負傷欠場した影響で、全てのGⅠに出場ができない中での偉業。

 

競輪界最高ランクのS級S班に返り咲いた今年は、さらなる活躍が期待できる。

年頭のイベントで目標を聞かれると「4億円プレーヤー」と口にして会場を沸かせたが、昨年の数字を上回る可能性は十分にある。

 

1月には和歌山記念と豊橋記念をともに4連勝の完全優勝。

その豊橋記念で腰痛を発症し、直前の奈良記念を途中欠場したのは気がかりだが「フルで(今年の)GⅠに出られるのはうれしい。まずは全日本選抜で優勝できれば」と全日本選抜初優勝に向けてモチベーションは高い。

 

打倒・脇本の一番手は一昨年のグランプリ覇者で全日本選抜連覇を目指す古性だ。

 

全日本選抜(取手)古性優作

 

競輪は同地区でラインを組んで戦う競技。

脇本と同じ近畿地区に所属するだけに最強の味方であり、ライバルとなる。

 

古性も昨年は全日本選抜(取手)と高松宮記念杯(岸和田)とGⅠタイトルを2つ獲得。

グランプリでは脇本をマークして2着。「年々成長していかないといけないし、昨年以上の成績を」とストイックな姿勢は変わらない。

脇本との最強タッグが今年も競輪界を席巻しそうだ。

 

 

他地区ではS級S班に4人が名を連ねる北日本勢の層が厚い。

その大将格が脇本と同じく東京五輪で日の丸を背負った新田祐大(福島)だ。

 

寛仁親王牌(前橋)新田祐大

 

昨年10月にはGⅠ・寬仁親王牌(前橋)を制し、6つのGⅠ全てを制覇するグランドスラムを脇本よりも先に成し遂げた。

デイリースポーツのロゴを胸に付けて戦うベテランの佐藤慎も巧みな走りは健在。

さらに3年連続でグランプリへ出場している守沢太志(秋田)や昨年11月の競輪祭(小倉)でGⅠタイトルホルダーの仲間入りを果たした新山響平(青森)も活躍は必至だ。

 

この他ではグランプリ出場13回を数える平原康多(埼玉)や直前の静岡記念を優勝して最高のリズムでGⅠに臨む郡司浩平(神奈川)も楽しみな存在。

安定感なら競輪界№1を誇る松浦悠士(広島)も「今年は全てのGⅠで決勝に乗ること」と目標を掲げ、年間を通じた活躍が期待できそうだ。

さらに昨年は新山がGⅠ初優勝を飾ったが、今年も新たなヒーローの出現に期待したい。

 

競輪祭(小倉)新山響平

 

全日本選抜競輪

GⅠ開幕戦となるのが23日に初日を迎える全日本選抜だ。

レースタイトル通り、各都道府県の競走得点上位者が選抜されて激突する郷土色豊かな一戦。

優勝すれば年末のKEIRINグランプリの出場権が手に入るだけに、激しい戦いが繰り広げられることは間違いない。

 

今年の舞台は高知競輪場。

07年オールスター以来のGⅠで、全日本選抜の開催は佐藤慎太郎が優勝した03年以来20年ぶり。

バンク改修も23年ぶりに行われ、盛り上がりは必至だ。

 

2023年の競輪ビッグレース日程

2月23~26日 高知
GⅠ・全日本選抜競輪
前年優勝:古性優作

 

3月18~21日 別府
GⅡ・ウィナーズカップ
前年優勝:清水裕友

 

5月2~7日 平塚
GⅠ・日本選手権競輪
前年優勝:脇本雄太

 

6月13~18日 岸和田
GⅠ・高松宮記念杯競輪
前年優勝:古性優作

 

7月15~17日 函館
GⅡ・サマーナイトフェスティバル
前年優勝:松浦悠士

 

8月15~20日 西武園
GⅠ・オールスター競輪
前年優勝:脇本雄太

 

9月15~18日 青森
GⅡ・共同通信社杯
前年優勝:郡司浩平

 

10月19~22日 弥彦
GⅠ・寬仁親王牌
前年優勝:新田祐大

 

11月21~26日 小倉
GⅠ・競輪祭
前年優勝:新山響平

 

12月30日 立川
KEIRINグランプリ2023
前年優勝:脇本雄太

 

年間獲得賞金額ベスト5

➀脇本雄太(福井)
3億584万2300円(22年)

➁三谷竜生(奈良)
2億5531万3000円(18年)

➂山田裕仁(引退)
2億4434万8500円(02年)

➃村上博幸(京都)
2億3798万8200円(10年)

➄村上義弘(引退)
2億2920万4000円(16年)

 

2022年賞金ランク

➀脇本雄太(福井)
3億584万2300円

➁古性優作(大阪)
1億6443万7300円

➂松浦悠士(広島)
1億6187万3900円

➃郡司浩平(神奈川)
1億2888万3600円

➄佐藤慎太郎(福島)
1億1224万7200円

➅守沢太志(秋田)
1億654万5900円

➆平原康多(埼玉)
1億385万9000円

➇新田祐大(福島)
9079万1000円

➈新山響平(青森)
8308万2000円

➉清水裕友(山口)
7729万8500円

 

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