【KEIRIN屋】ガールズのみの初GⅠ「第1回オールガールズクラシック」 松戸競輪で来月2日開幕

2023.09.26

デイリースポーツのコラム「KEIRIN屋」

2023年9月23日(土)掲載記事

 

 

今回のKEIRIN屋は10月2~4日に千葉県の松戸競輪場で開催される「GⅠ・第1回オールガールズクラシック」を特集する。

今大会は初めてガールズレーサーのみで実施されるGⅠ。

男女同時開催だったガールズ初のGⅠ・パールカップ(岸和田)を制した児玉碧衣(福岡)や来年のパリ五輪で悲願の金メダルを狙う佐藤水菜(神奈川)、今年大ブレークした久米詩(静岡)らトップレーサーが集結して初代覇者を目指す。

 

来年のパリ五輪で金メダルを目指す佐藤水菜

 

ガールズケイリンの歴史に新たな1ページが刻まれる。

6月のパールカップで初めてガールズのGⅠレースが行われたが、今回はオールガールズの名前の通りに出場選手全員がガールズ。

ボートレースでは女子選手だけのビッグレースが既に実施されて、人気を博しているだけに競輪でも待望の開催となる。

 

出場選手は42人。

昨年末のガールズグランプリ(平塚)1~3着の選手に加えて、今年1月から6月までの獲得賞金額上位者などが初代女王の座を目指す。

また、GⅠとは別にガールズの3開催も同時に実施されて、総勢84人のガールズレーサーが集結する華やかな3日間になる。

 

優勝賞金は700万円(副賞含む)。

さらに優勝者にはガールズグランプリ(12月29日・立川)への出場権も与えられるだけに選手のモチベーションは高い。

 

2018年からガールズグランプリを3連覇して、今年のパールカップも制した児玉は「女子だけでビッグレースが開催できるようになったことはすごくうれしい。優勝賞金額が大きいレースが増えたことは選手としてすごく魅力ですよね。高級バッグを買えるように賞金をいっぱい稼ぎたい」と高額賞金レースの新設に目を輝かせる。

 

パールカップを制して初代ガールズGⅠ覇者となった児玉碧衣

 

昨年のガールズグランプリで初Vを飾った柳原真緒(福井)も「今年は思うように賞金を積み重ねることができなかったので獲得賞金額でグランプリに出ることは難しい。でもGⅠができたことで、GⅠを優勝すればグランプリ出場が決まる。自分にはチャンスだと思うので頑張りたい」と意気込む。

 

昨年のガールズグランプリを制した柳原真緒(左)

 

ガールズ2期生で長くトップで活躍する石井寛子(東京)も「GⅠを勝てばグランプリ出場が決まるとなれば目標が立てやすい。高額賞金のレースができれば選手のモチベーションは上がる。ガールズケイリンの年収が上がれば選手を目指す人も増えると思う」と歓迎していた。

 

12年7月に33人でスタートしたガールズケイリンも、今年5月にデビューした12期生(124期)23人を加えて選手は192人まで増えた。

「プロスポーツ競技のまんなかへ」をキャッチフレーズに掲げて進化を続けるガールズケイリンの新たな挑戦から目が離せない。

 

今年大ブレークした久米詩(左)

 

オールガールズクラシックとは

ガールズケイリンで最も格式高いレースとして23年度に新設されたGI。

出場選手は42人で、優勝者にはガールズグランプリの出場権が与えられる。

出場選手の選抜方法は①ガールズグランプリ2022で1~3位②選考期間(1~6月)に2カ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属(平均競走得点が上位20位以内)③選考用賞金獲得額上位者。

 

記者の目

今開催はガールズケイリンの今後を大きく左右する大会になる。

売り上げ目標は25億円。

松戸市経済振興部公営競技事務所の染谷覚氏は「栄えある第1回・オールガールズクラシックを松戸で開催できてうれしい。競輪創世期の女子競輪時代も含めて女子選手だけでの特別レースは初めて。絶対に成功させたい」とやる気満々だ。

 

平日3日間開催だが、初日の1R前には開会式があり、選考順位1位の柳原真緒の敢闘宣言もある。

勝ち上がりに関係なく全レース1着選手の勝利インタビューもあり、現地観戦をおすすめしたい。

 

「ガールズケイリンはつまらない。車券が売れない」と言われないためにも、選手には気持ちのこもった熱いレースを繰り広げてもらいたい。

最終日に向けて盛り上がることを期待したい。

 

(関東競輪担当・松本 直)

 

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