【デイリースポーツ・KEIRIN屋】12月30日、4年ぶりの立川「KEIRINグランプリ2023」開催

2023.12.22

古性優作

 

年間GⅠV3と今年のビッグ戦線の主役だった古性。

全日本選抜(高知)、高松宮記念杯(岸和田)は昨年に続く連覇。10月には寬仁親王牌(弥彦)を制して新たなタイトルを手に入れた。

過去最高の結果を残しており、2年ぶりのグランプリ制覇へ流れはいい。

 

今年の獲得賞金は2億円を超えて、グランプリを優勝すれば、脇本が昨年マークした年間最多賞金額の3億584万2300円を更新する。

グランプリはその脇本との最強タッグを形成。

2人でゴール前のマッチレースに持ち込み、優勝して年間最多獲得賞金を更新。

最後も主役を譲らず一年を締めくくる。

 

松浦悠士

 

総合力の高さで5年連続となるグランプリ出場を決めた松浦。

8月のGⅠ・オールスター(西武園)での落車負傷など順風満帆ではなかったものの、ウィナーズカップ(別府)、サマーナイトフェスティバル(函館)とGⅡを2回の優勝。

着実に賞金を積み重ねて出場権を手にした。

 

5回目の大舞台。経験は大きなアドバンテージ。

単騎で挑んだ昨年とは違い、盟友の清水がグランプリの舞台に返り咲いたのも大きい。

直前の別府記念での落車は気がかりだが、2年ぶりに年末の大一番で結束する中国ゴールデンコンビの結束力を生かし、今年こそ初戴冠へ突き進む。

 

眞杉匠

 

大ブレークの一年となった真杉。

8月のGⅠ・オールスター(西武園)を関東ラインの結束力を生かした番手まくりで優勝し、初タイトルをゲット。

競輪祭(小倉)は単騎で優勝。2つ目のGⅠタイトルを手にした。

 

デビュー当初からトントン拍子の出世ではなく、コツコツと先行力を磨き続けて関東を代表する機動型から競輪界のトップとなるS級S班の座まで上り詰めた。

いざとなれば、ヨコに動ける器用さも兼ね備えている。

単騎で制した競輪祭は結果だけでなくグランプリへ向けこれ以上ない予行演習。

流れは抜群で初出場初Vのシーンも十分にある。

 

深谷知広

 

競輪界屈指の脚力を持ち、ファンの人気も高い深谷は6年ぶりのグランプリ参戦。

この間には自転車競技から身を引き、愛知から静岡へ移籍するなど環境が変化。

南関東所属としては初めてのグランプリ参戦となる。

 

今年は9月のGⅡ・共同通信社杯(青森)を制覇。

9年ぶりのビッグレース制覇で復活ののろしを上げた。

 

タテ脚が魅力だが、近況は番手を回ることも増え、南関ラインの底上げを意識してきた。

大一番は南関1人となったが、逆に捉えれば自分のレースに徹することができる。

豪快な走りで頂上決戦を制する深谷を見たいファンは多いはずだ。

 

山口拳矢

 

誰もが認めるポテンシャルの高さを最高峰のGⅠ・日本選手権(平塚)で発揮した山口。

単騎で鮮やかに突き抜けて、今年のダービー王に輝き、自身初となるグランプリへの出場を決めた。

 

ダービーを制覇した後は精彩を欠くシーンも多かったが、持ち前のスピードは競輪界トップクラス。

5月にグランプリ出場を決めて、早い段階から年末に向けて照準を絞れたのはプラス材料だ。

 

大一番もダービーと同様に単騎戦。

勝負どころでしっかりと位置を確保して、痛烈な一発でグランプリを制覇し父の幸二氏(現競輪評論家)と親子2代制覇を目指す。

 

清水裕友

 

1年でグランプリの舞台に帰ってきた清水。

昨年は次点でS級S班から陥落したが、今年はGⅠ・日本選手権(平塚)での準優勝や、前人未到となる地元の防府記念(今年は玉野代替開催)6連覇。

GⅠ優勝こそなかったが、獲得賞金額で決戦の舞台に舞い戻った。

中国地区だけでなく、四国地区も人材が豊富でラインの力もあったが、清水自身も一年を通して大きく調子を崩すことなく走り切ったのは大きい。

 

自身2年ぶりとなる年末決戦は同じ中国地区で連係実績は抜群の松浦とのタッグ。

言わずとしれた息ぴったりのコンビで頂点を見据えて突っ走る。

 

新山響平

2年連続の大一番へ臨む新山。

初めてのS級S班として戦った今年は序盤に勝ちを意識するあまりに大苦戦。

それでも自らのスタイルである『先行』にスタイルに戻してからは、相手関係を問わず積極的にレースを運んで持ち直してみせた。

GⅠ・競輪祭(小倉)の決勝次第では次点に泣く可能性もあったが、真杉の優勝でグランプリの出場権利が確定。最後はツキも味方にした。

 

グランプリでも戦法を変えることは考えにくい。

逃げ切りでのグランプリ制覇は極めて難関なミッションだが、誰よりも風を切ってきた新山なら、やり遂げても不思議はない。

 

脇本雄太

 

最強レーサー・脇本が連覇を狙う。

昨年はグランプリを制して年間獲得賞金を3億584万2300円とし、公営競技初の3億円レーサーになった。

今年は腰痛やGⅠ・オールスター(西武園)での落車で負傷した影響が大きく、昨年ほどのインパクトではないが、それでも獲得賞金額で連覇の懸かるグランプリへ駒を進めた。

 

21年に行われた東京五輪代表。

自転車競技の第一線からは退くも、世界のライバルと戦い、磨いてきた脚力はまだまだ健在だ。

今年も最強タッグと呼ばれる古性と臨む暮れの大一番。

強烈なパワーで再び頂点に立ち、改めて最強を証明する。

 

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