【独占】新田祐大選手インタビュー

2022.10.31

新田祐大選手の独占インタビュー。

 

10月23日(日) 前橋競輪場で行われたGⅠ「第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」で優勝しました。

これで、6つあるGⅠタイトルの全てで優勝し、グランドスラムを達成!!

 

2015年:日本選手権競輪 優勝

2015年・2019年:オールスター競輪 優勝

2016年・2017年:高松宮記念杯競輪 優勝

2017年:朝日新聞社杯競輪祭 優勝

2018年:読売新聞社杯全日本選抜競輪 優勝

2022年:寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 優勝

 

 

これは競輪界史上4人目の大記録で、GⅠが6開催になってからは、神山雄一郎選手に次ぐ2人目の偉業を成し遂げました。

 

 

———グランドスラム達成

グランドスラムを達成した“実感”は、あまり無いんです。

カタチの無いものなので、なかなか難しくて…。

親王牌で優勝する前は、記者の方たちから「グランドスラムにかける思い」について、よく聞かれました。

正直、それもありませんでした。

僕は毎レース、気持ちを高めて挑むので、そういう意味での緊張感を持ちながら、親王牌も走ることだけに集中していました。

 

その環境を作ってくれた福島の先輩たちに感謝しています。

今回の親王牌では、福島勢の中で僕が最年少でした。

他の地区ではハタチくらいの選手が若手。

僕の年齢(36歳)だと、もうベテランなんですけどね笑

先輩たちからは「新田が1番若いからな!」と可愛がってもらい、開催中はずっと背中を押してくれました。

 

決勝では福島の先輩・小松崎(大地)さんと一緒でした。

小松崎さんはレース中に機材が故障してしまい9着。

でもレース後、僕に「迷惑をかけなくて良かった」と、涙を流しながら言ってくれたんです。

優勝すれば大きいタイトルを獲れるレース。

通常なら「悔しい」と思うはず。

普通、そんな言葉は出てこないですよ。

 

僕はそういう先輩たちに囲まれて優勝できたことが、すごく嬉しいです。

すごく良い環境だと改めて実感しました。

 

優勝した新田選手を北日本地区の選手たちが祝福

 

レース結果が出たあと、決勝メンバー全員から「おめでとう」と言っていただきました。

全員から言ってもらったのは初めてでした。

今回の決勝メンバーは、小松崎(大地)さん以外の全員がタイトルホルダー。

GⅠ優勝を経験して、皆さんその価値を知っています。

僕が「苦しい思いをして勝ち切ったGⅠ」だということを知っているからこそ、祝福の言葉を贈ってくれたのだと思っています。

 

 

あと、平原(康多)さんには感動しました。

2時間くらい、ずっと待っていてくれたんです。

僕の優勝インタビューが終わるまで。

「なげーよ」って言われましたが笑

「おめでとうって言いたかった」って、平原さんが言ってくれたんです。

そのひと言だけ伝えてくれて、すぐに競輪場を出発されました。

大先輩がそんなことをしてくれる、「グランドスラムの凄さ」を感じた瞬間でした。

 

 

5月の怪我による手術を12月に受ける予定にしていました。(※)

それを急遽、前倒しにして11月に受けることにしました。

すぐに「(KEIRIN)グランプリ」もあるので、体調を整えることを考えながら臨みたいと思います。

※日本選手権競輪 前検日の練習中の落車による怪我

 

 

———メッセージ

2018年の全日本選抜競輪で優勝して、グランドスラム達成の“リーチ”となりました。

それから5年。

なかなか掴みとれなかったグランドスラムでした。

待ちわびてくれていたファンや関係者の方々には、更なる熱量で応援していただけるキッカケになればと思います。

 

そして、この記録をキッカケに、たくさんの人に競輪を知ってもらいたいです。

「主要な大会(開催)の全てに勝つこと」を意味するグランドスラム。

スポーツ全体を通しても、なかなか達成した人はいないはずです。

今回、僕が達成したグランドスラムが、競輪の「Buzzword(バズワード)」となって広がっていってほしいです。

 

 

 

GⅠ「第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」優勝で、新田選手にとって2年ぶりとなる「KEIRINグランプリ」の出場権も獲得。

競輪界の頂上決戦「KEIRINグランプリ2022」は、12月30日(金)、平塚競輪場で開催されます!!

 

新田選手の更なる活躍に、引き続き注目です!!

 

 

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