【デイリースポーツ・KEIRIN屋】KEIRINグランプリ2025覇者・郡司浩平選手を特集

2026.01.21

2026年1月21日 デイリースポーツ掲載記事

 

2026年最初のKEIRIN屋は昨年末のKEIRINグランプリ2025(平塚)を制した郡司浩平(35)=神奈川・99期・SS=をピックアップ。

6回目の挑戦で競輪界の頂点に立った南関東不動のエースを直撃。優勝した心境や新王者として臨む今年の目標を聞いた。

(聞き手・貞 友之)

 

 

―グランプリ優勝おめでとうございます。6回目の挑戦だったが、これまでと何か違う部分はあったのか。

「ありがとうございます。今回は変に意識しなかったですね。いつもはグランプリに照準を合わせてやっていこうと思っていたんですが、昨年はそういう感じではなくて、その先を見てやっていく課程の中にグランプリがあった。気負わずにできた」

 

―先を見据えてとは。

「(地元)平塚のダービー(日本選手権・5月1~6日)ですね。まずは底上げ。半年くらいあるので計画的に。ケガなくっていうのが第一にありますけど、自分の中で期間を決めて、この時はここを強化というサイクルでやっていきたいと思っていた」

 

―グランプリはラインを組まない単騎での戦いだった。頭の中でいろいろと考えて臨んだのか。

「いえ、特には考えてなくて、ああいう形になるのかなっていうイメージしかなかった。どう対処するか、見極めはその場で。一番行きやすいのは嘉永(泰斗)君のタイミング。そこで本来は仕掛けるべきだったけど、そこで嘉永君が行って、うまくスイッチできた」

 

―ゴール線を通過した時は。

「確信できた優勝だったので、地元っていうのもありましたし、みんなで喜びを分かち合えた感じがしました。まずはお客さんが祝福してくれる中で、声援に応えながら、かなりうれしさは表現できたと思う」

 

―ついにやったという感情は。

「虚無感というか、やり切った感は意外となかったですね。もっと燃え尽きるのかなと思っていたんですけど、それは先を見据えていたのが大きかったのかなと思う」

 

―父であり、師匠でもある元選手の盛夫さん(50期)からはどんな言葉を。これ以上ない最高の恩返しになったはず。

「自分以上に喜んでくれましたし、ずっと厳しかったんですけど、終始褒めてくれました。『自慢だ』って感じで言ってくれたので。結果が一番の恩返しになると思う」

 

―オフシーズンがない競輪。また戦いが始まる。

「またゼロからなんですよね(笑)。余韻に浸りたいけど、そういうわけにもいかない。正月にゆっくりしてから再始動しました」

 

―今年は1番車でのレースになる。(グランプリ覇者は翌年の競走を1番車で出走する)

「今の競輪ではスタートが位置取り的に最重要になる。難しいところはあるが、1番車で有利だし、展開は読みやすくなる。そこを生かしたいし、それが南関にとっても一番のメリットになる」

 

―昨年は近畿勢が4人グランプリに出場。南関勢もポテンシャルは十分にある。

「個の力はあるので、あとは総合力だったり、技術面、結束力を少しでも上げていきたい」

 

―より注目される一年になる。

「変に硬くならず、変わらずに。注目されるのは必然のことなので、そこをはねのけるくらいの気持ちの強さを持って自分を貫き通したい」

 

記者メモ

グランプリを優勝したらどんな気分なのだろう。

しばらく休みたいとか思いそうなものだが、郡司は「特に変わらずでしたね。朝から練習に行きましたし。いつも通りの感じ」と勝った翌日も練習。

趣味や息抜きは「旅行に行って、そこでお酒を飲んで」と一般人と何ら変わらない楽しみを持っているようだが「自転車のことは忘れられない」との一言も付け加えた。

この真面目さとコツコツ努力をできるのが強さの秘訣かもしれない。

 

今年初戦の和歌山記念は決勝2着。「詰めが甘かった」と悔しいスタートとなったが、修正力も持ち味の一つ。

2月のGⅠ・全日本選抜(熊本)を皮切りに今年のグランプリ争いが本格化を迎えていくが、郡司の照準は5月の日本選手権(平塚)。

そこまでの練習や強化の成果を存分に発揮して、再び平塚バンクで会心の走りを見せてくれそうだ。

(関西競輪担当・貞 友之)

 

フーズフー

郡司浩平(ぐんじ・こうへい)

1990年9月4日生まれ、35歳。横浜市出身。市立横浜商高卒。167センチ、80キロ。

日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)99期生として2011年1月に川崎でデビュー。

主なタイトルはKEIRINグランプリ2025(平塚)、GⅠ・競輪祭(20年小倉)、GⅠ・全日本選抜2回(21年川崎、24年岐阜)。通算成績は1173戦437勝。

通算獲得賞金額は11億313万192円(20日現在)。

 

ビックレース展望

競輪界のトップ9に位置付けられるS級S班の内、4人を占める近畿勢が強さを発揮しそうだ。

脇本雄太(福井)は左肘骨折の影響がある中で1月のGⅢ・和歌山記念でいきなり優勝。総合力で抜けている古性優作(大阪)、機動型の寺崎浩平(福井)、仕事人の南修二(大阪)と屈指の結束力でリードする。

関東勢は真杉匠(栃木)、吉田拓矢(茨城)のS班コンビが強力。

北日本勢はS班から陥落となったが、先行日本一の新山響平(青森)を中心にタイトルホルダーとなった阿部拓真(宮城)の走りにも注目。

郡司が率いる南関勢からも目が離せない。

 

今年最初のGⅠとなる全日本選抜の開催地は熊本。地元の大一番に気合マックスで挑む嘉永泰斗(熊本)にとっては是が非でも取りたいタイトル。

S班返り咲きを目指す中四国勢の清水裕友(山口)、松浦悠士(広島)、犬伏湧也(徳島)も力は文句なしで復権を目指す一年となりそうだ。

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