【デイリースポーツ・KEIRIN屋】GⅠ女子オールスター競輪・オールスター競輪をピックアップ!

2026.08.04

今回のKEIRIN屋はファン投票上位の選手を中心に熱戦が繰り広げられる真夏のビッグレース、GⅠ・女子オールスター競輪(7~9日・佐世保)、GⅠ・オールスター競輪(11~16日・松山)をピックアップ。

自身初のファン投票1位を獲得した眞杉匠(27)=栃木・113期・SS=と、10年連続で1位に輝いた児玉碧衣(31)=福岡・108期・L1=に注目した。

(取材、構成=貞 友之)

 

 

10年連続でファン投票1位に輝いた児玉。

「うれしいより、ビックリの方が大きい。誇れる記録だと思う」とガールズケイリンを引っ張ってきた功労者が不滅とも言える記録を作った。

 

実力と人気を兼ね備えたトップレーサーだが、今回は期するものがある。

ファン投票が発表となる直前の6月に行われたGⅠ・パールカップ(岸和田)では3年ぶりに同大会の決勝へ進出するも、準決勝終了後に階段で足を踏み外し、捻挫をしてしまうアクシデント。

「治療器具を借りたり、無理にでも走ろうと思ったんですが、この状態では迷惑を掛ける」と無念の当日欠場となった。

ファン投票1位に選ばれた記者会見では「ファンの方、関係者の方に申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪して「オールスターでこの悔しさをぶつけて走りたい。しっかり恩返しをしたい」と女子オールスターでの反撃を誓った。

 

ケガからの復帰戦となった7月の広島では完全優勝。

「悪くはないけど、いいとも言えない」とのジャッジだったが「最初は意外と焦っていたけど、3日間走って間に合う手応えでした。今は練習も通常通りで、数値も戻っています」と大一番へ向けて視界は開けてきており、直前の奈良でも完全優勝を飾った。

 

女子オールスターを含め、以前のガールズケイリンのビッグレースは単発レースで行われていた。

児玉は通常の開催で優勝を量産していたが、なかなかタイトルに手が届かない状況が続いていたが、2018年にファン投票上位の選手で争われるガールズドリームレース(いわき平)で初のタイトル獲得。

この勢いで同年から3年連続でガールズグランプリを制覇して女王の座に君臨した。

 

「GⅠになる前にタイトルを初めて取ったレースで、自分にとってターニングポイント」と思い入れのある大会。

さらに今年は地元地区である佐世保での開催に「九州地区だし、気合を入れたい。後悔のない走りをしたい」と気合十分。

世界選手権金メダリストの佐藤水菜(神奈川)ら並み居る強豪をねじ伏せて、女王復活ののろしを上げる。

 

■児玉選手略歴

児玉碧衣(こだま・あおい)

1995年5月8日生まれ、31歳。

福岡県大野城市出身。筑陽学園高卒。168センチ。

日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)108期生として、2015年7月に松戸でデビュー。

主なタイトルはガールズグランプリ3回(18年静岡、19年立川、20年平塚)、GⅠ・パールカップ(23年岸和田)、GⅠ・オールガールズクラシック(24年久留米)。

通算獲得賞金額は2億5010万5800円(3日現在)。

 

 

眞杉は初めてとなるファン投票1位での選出に「投票時期が良かったのかな」とおどけながらも「改めて、たくさんの方に応援をいただいているのを実感しました」とファンへ感謝を示した。

強烈なタテ脚だけではなく、別線へのブロックなど、強気かつ器用に動くレーススタイル。必ず何かアクションを起こすのが魅力の一つだ。

 

競輪界のトップレーサーであるS級S班の座に就いてから3年目の今年は自身を「勝つべきところで勝てていないのが現状」と厳しく評価。

確かに今年はここまで3回のGⅠが行われたが、脇本雄太(福井)、古性優作(大阪)の2人でタイトルを占拠。決勝までは進んでも、近畿勢の壁にはね返されてきた。

 

自身2回目のオールスター制覇を狙う舞台は松山。

「松山はS級に特昇して2場所目に走って、999着。それ以降は走っていない」と今となっては信じられない成績だが、それは2019年の話。その頃と比べると今は別次元の力を付けている。

「1位におごらず、課題に向き合って取り組んでいく」と勝ち切ることをテーマに挑む大舞台。

ファンの支持を力に変えて、苦い記憶の残る松山バンクを最高の景色に変えてみせる。

 

■眞杉選手略歴

眞杉匠(ますぎ・たくみ)1999年2月1日生まれ、27歳。

宇都宮市出身。作新学院高卒。175センチ、76キロ。

日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)113期生として、2018年7月に函館でデビュー。

主なタイトルはGⅠ・オールスター競輪(23年西武園)、GⅠ・競輪祭(23年小倉)、GⅡ・サマーナイトフェスティバル(24年松戸、25年玉野)、GⅡ・共同通信社杯競輪(24年宇都宮)。

通算獲得賞金額は6億5901万3422円(3日現在)。

 

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