【夕刊フジ】特別企画 古性優作独占インタビュー!

2021.06.18

※この記事は、2021年6月16日に夕刊フジに掲載されたものです

 

連載【真打 立川志らべ 口先先行一車】

特別企画 古性優作独占インタビュー! 

 

 

私が競輪を見始めたのは2002年頃かな。

とにかく、村上義弘の走りにしびれまくりました。

そして、村上のいる近畿勢は常にずーっと強い存在で、私の中では〝常勝〟とか〝名門〟というイメージで、そう思っているファンは多いと思うんですね。

 

そんな近畿勢も村上義弘、博幸兄弟や稲垣裕之、川村晃司らが40代半ばとなり、ビッグレースの決勝で常に活躍するのは難しくなってきました。(同世代としてはなかなか寂しいぜ…!)

 

今、「近畿の中心は大阪の古性優作だ」と言ってもあまり異論はないでしょう。

 

そんな古性選手に、高松宮記念杯を前に、リモートインタビューすることができました。

 

 

志らべ 函館記念、広島の全プロと、調子良く見えますがどうですか?

 

古性 そうですね。

あっせんが止まってた2月にしっかり練習できたんで、それがよく出ていると思います。

 

志らべ 全プロでは平原康多選手の位置を奪う競走もありましたけど、どの程度計画立てて走るんですか?

 

古性 番組が出たら、味方ラインの選手は気にしますけど、相手のことはそんなに考えずに、レースの中で判断していきます。

 

 

志らべ 私からしたら〝偉大なる近畿勢〟なんですが、近畿の現状はどうですか?

 

古性 ちょっと先輩たちが偉大すぎるっていうのはあるんですが(笑)、まだまだ先輩たちのやってきたことを継承しきれていないかなって思います。

 

志らべ あと5年早く生まれていればすさまじかった近畿勢の中に入れた、なんてことは思わないですか?

 

古性 それはないです。

今でも村上さん達と一緒に走れてよかったと思います。もっと後に生まれたらそうはいかないですから。

 

志らべ ああ、そーですよねー。

私も大師匠・立川談志と時代を共にできたことはありがたいですもん。今から入門する人はそうはいかない。

ただ、中部と近畿は若い先行タイプがちょっと少ないかなあ。

 

古性 そうですね…。

もっと若い機動型が出てきてほしいですし、僕らももっと引っ張っていきたいと思います。

 

 

志らべ 高松宮記念杯はもうすぐですが、思い入れとか思い出とかありますか?

 

古性 うーん、いつも地元地区の開催が多いんで、気負ってしまっていい結果が出ないんですね。

そこは気負わず、できることをしっかりやっていきたいですね。

 

 

志らべ 気負わせるわけじゃないんですが、今回は地元中の地元、岸和田競輪場での開催。

しかも2年間のバンク改修工事を経ての開催なんですが、新しいバンクはどうですか?

 

古性 とても走りやすいです。

クセがなくて、すごくノーマルなバンクだと思います。

 

志らべ 中釜章成選手(大阪)のTwitter見ていたら、「岸和田の改修工事が終わってから皆でやりたい練習するようになって一段スピードが上がった気がする!!」という投稿を見たのですが、そんなに違うんですか?

 

古性 今まで練習していた場所がバンクに亀裂が入っていたりしていたので、望んでいたスピード重視の練習があまりできていなかったんですね。

だから、スピード練習は今まで以上に充実してます。

 

志らべ なるほど! そういうことだったんですか~。

じゃあ、これから大阪の選手は狙っていった方がいいなあ…。(こっそり)

 

 

志らべ バンクが新しくなった岸和田競輪場ですけど、どんな競輪場になっていってほしいですか?

 

古性 もっとお客さんが集まる競輪場になってほしいですね。

静岡競輪場に行くと、いつもお客さん多くてものすごく気持ちいいんですよ。

岸和田のお客さんは良い意味でも厳しいんですけど、たくさん入ってくれればとにかく燃えますね!

 

 

志らべ 私は高松宮記念杯というと、古性選手デビュー前ですけど、2008年開催の初日のレースが強烈に印象に残ってるんですよぉ。

稲垣選手の番手で村上義弘選手が番手戦を制し、まくりを止め、ラインでワンツースリー決めたレース。

 

古性 あー、あのレース、見たことあります。よく見ます。

本当にすごいですねえ。

 

志らべ お客さんどよめいてましたもんね。

今、近畿であれをやれそうなのは古性選手なんじゃないかなと思ってます。

 

古性 ちょっと、あそこまでできるかわからないですけど…、頑張ります!

 

志らべ あ、また気負わせるようなこと言っちゃったかな…。

でも、近畿の魂を受け継いでいけるのは古性優作ですよ!

 

 

 

■古性優作(こしょう・ゆうさく)

 

 

1991年2月22日生まれ、30歳。

大阪府出身。

学生時代はBMX選手として活躍。

100期生として2011年7月、岸和田でデビュー(11❶)。

通算成績は846戦251勝、優勝28回(GⅢ5V)
※6月16日現在。

 

 

■立川志らべ(たてかわ・しらべ)

 

 

1975年9月3日生まれ。

静岡県伊豆の国市出身。

落語家。

2000年に立川志らくに入門。

07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。

趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。

競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都・73期)

 

    この記事が気に入ったら
    いいね! してね。

    その他のスペシャル

      おすすめの記事