【夕刊フジ】18日開幕!GⅡ「ウィナーズカップ」 

2022.03.17

夕刊フジ 2022年3月17日発行号

 

18日開幕!GⅡ「ウィナーズカップ」 

宇都宮競輪、戸室秀朗所長が目指す「憩いの場の競輪場」

 

 

「餃子の街」としてその名を全国にとどろかせる栃木県の県庁所在地である宇都宮市。

「第6回ウィナーズカップ」(GⅡ)はそんな宇都宮市にある宇都宮競輪場で18日から4日間の日程で開催される。

2014年GⅠ高松宮記念杯以来のビッグレースを目前に控えた宇都宮市経済部公営事業所・戸室秀朗所長に開催への思いなどを語ってもらった。

 

 

 

宇都宮競輪場は、市民に憩いの場として親しまれる八幡山公園の一角にある。

2009年にホームとバックを入れ替え、旧バック側にメインスタンドを建設。

公園利用者も使える〝競輪場が見えるレストラン〟やイベントも行える広場などが整備され、公園との一体的な利用促進が図られている。

 

8年ぶりのビッグレース開催となるが、戸室所長を筆頭に関係者の願いは一つ。

「4日間、無事に開催すること」。

 

現在、競輪界は新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止、途中打ち切りとなるケースも。

 

「幸いにして競輪場のお客さまでのクラスターはありません。

入り口では検温と手指の消毒、マスク着用のお願いを徹底しています」。

 

今回は2500人の入場制限はするものの「いろいろなお客さまに来ていただきたいので」との理由から事前抽選や居住地の限定などはしない。

「たくさんのお客さまに来てほしいけど密にはならないように…」と、ジレンマとの戦いだ。

 

 

 

今大会には地元栃木県から総勢8選手(神山拓弥、雨谷一樹、長島大介、真杉匠、坂井洋、磯田旭、金子幸央、隅田洋介)が出場する。

 

「ウィナーズは優勝や1着の多い選手が出場できる大会。

開催が決定してから地元選手が出場を目指して一生懸命頑張ってくれた結果」と喜ぶ。

 

 

また、脇本雄太(福井)が昨年8月オールスター以来のビッグレース出場で注目も集まるが「脇本選手は強いですからね。GⅢを優勝した坂井洋、真杉匠ら若手が頑張って一人でも多く地元から決勝に乗って抵抗してほしいです」とエールを送る。

 

 

イベントなどもコロナ以前のように盛大にというわけにはいかないが実施される。

開催期間中、毎日行われる「ワンダーランドフェス」は「競輪場にいらしたことがないお客さまに楽しんでいただける内容」として競輪場内に隠されたキーワードを集める宝探し、売店ガチャ、落語家による初心者教室、らいりんガールによる履物絵付け教室などが予定されている。

 

場内イベントとしては「ドミフォンエキシビションレース」(19、20日予選、21日決勝第7R発売中)が目玉。

 

競輪選手とロード選手はどっちが強い?をテーマにドミフォンというバイクの後ろに自転車が続く競走で対決する。

地元若手選手とロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」「那須ブラーゼン」の選手が火花を散らす。

 

 

宇都宮競輪場はミッドナイト競輪の売り上げも好調で施設も新しい。

過去にはオールスター競輪3回、全日本選抜競輪2回など宇都宮では不定期ながら数多くのビッグレースが行われており「今後も施設(主に選手宿舎)などの改修も考えて3、4年に一回ずつ程度のビッグ開催」を視野に入れている。

 

「これから先、あのような名選手は出ないでしょう」と戸室所長がしみじみ言う競輪界の至宝・神山雄一郎を擁する宇都宮競輪場は神山のGⅢ100V(現在99)をファンとともに願いながら、今後も「現在、行っていることを継続して宇都宮市に貢献していきたい」と前向きに進む。

 

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