【夕刊フジ】『GⅡ共同通信社杯』15日開幕 青森が生んだ大スターと出場選手の関係

2023.09.14

夕刊フジ 9月14日発行号掲載

 

青森が生んだ大スターと出場選手の関係

 

「第39回共同通信社杯」(GⅡ)が青森県青森市の青森競輪場で15日から18日の4日間、開催される。

青森でGⅡが行われるのは今回が初めて。

ビッグレースは2009年のGⅠ「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」以来、14年ぶりとなる。

地元青森県からの出場選手と青森が生んだ大スターとの関係を紹介する。

 

青森県には現在、男女合わせて60人(男子57人、ガールズ3人)の選手が在籍している。

男子のS級選手は今期25人。

その中から今大会にはS級S班・新山響平(107期)、S級1班・永沢剛(91期)、坂本貴史(94期)、嵯峨昇喜郎(113期)、S級2班・五日市誠(89期)の5選手が出場する。

 

貴史は青森が生んだ大スター「ロスの超特急」として活躍した坂本勉氏(57期、引退)の長男で弟子、新山は勉氏の弟子である。

5人全員が勉氏が本拠地としていた八戸自転車競技場で勉氏に追いつけ、追い越せと練習をしている。

 

主役はもちろん新山。

 

新山響平

 

昨年のGⅠ競輪祭で悲願のタイトル奪取。

青森県からは31年ぶり、勉氏以来の特別制覇となった。

来年のパリ五輪を目指し、ナショナルチームと競輪の掛け持ちを長く続けていたが、昨年8月全日本自転車競技選手権大会を区切りとしてナショナルチームからは身を引いた。

「これからは競輪に専念する」と宣言。

それからわずか3カ月でGⅠ初優勝という結果を出した。

 

今年は5月GⅠ日本選手権、6月GⅠ高松宮記念杯で決勝に進出し、順調に賞金も加算して目下ランキングは8位。

「SSで一回は優勝したい」という思いもあり、地元のビッグでそれができれば最高。

さらには2年連続グランプリ出場への弾みにもなる。

 

勉氏の長男・貴史と新山は兄弟弟子で青森県立八戸工高の先輩、後輩でもある。

勉氏の次男・周輝(100期)、四男・紘規(117期)、勉氏の兄・典男氏(51期・引退)も元選手でその息子である昌宏(91期)、周作(105期)、さらにおいである磯島康祐(115期)、磯島成介(115期)も現役選手で輪界最大の競輪一族である。

勉氏と貴史は史上2組目となる親子同時S級在籍(2010~11年)、GⅠ同時出場(2010年オールスター)などの記録もある。

 

スポンサー推薦で出場権を得たのが永沢。

「青森のリーダー的存在として長くS1で活躍」したことが選考理由だ。

今回出場する嵯峨と将来が嘱望される話題のニューフェース・大川剛(121期)の2人は永沢の弟子だ。

参加最年長の五日市は2019年GⅠ競輪祭以来のビッグ参戦。

補充参加ではあるが5人の中で唯一、青森でのビッグレース(2009年親王牌)経験がある。

 

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