【夕刊フジ】『GⅡ共同通信社杯競輪』13日開幕 宇都宮競輪の池羽満所長に聞く
2024.09.12
夕刊フジ 9月12日発行号掲載
栃木県宇都宮市の宇都宮競輪場で「第40回共同通信社杯競輪」(GⅡ・大阪・関西万博協賛)が13日から16日の3連休を含む4日間の日程で開催される。
宇都宮でビッグレースが開催されるのは2022年ウィナーズカップ以来。宇都宮市経済部公営事業所・池羽満所長に宇都宮競輪の現在、過去、未来を語っていただいた。
池羽所長は今年4月に同職に就任。公営事業所は初めてだが「経済部で宇都宮で開催される『ジャパンカップサイクルロードレース』を担当したり、財政課で競輪事業収益金を扱ったこともあり、街づくりに貢献している事業だと感じていて競輪は身近な存在でした」
1950年に開場した宇都宮競輪場は初年度から収益を市の一般会計に繰り入れ続けている。通算金額は約840億円で昨年度は4億円、今年度も4億円を予定している。
「収益金は学校や道路の建設にも役立てられています。2008年以降はハード面だけではなく、高齢者外出支援事業、放課後子ども対策事業などソフト面にも充てられています」
池羽所長は宇都宮生まれ、宇都宮育ちの生粋の宇都宮人だ。
競輪場での最大の思い出は「幼少期、スーパーカーブームのときに、競輪場でスーパーカーショーがあったんです。親に連れていってもらいました。多くの人でにぎわっていましたよ」と、当時の思い出を語るなど、市民にとって身近な存在で、2009年にはメインスタンドが建て替えられた。
「単なる競輪場ではなく、エンターテインメント的な施設を目指したいという気持ちがあります。市民のみなさんに親しまれる競輪場になってほしいです」
8月にはGⅠオールスター競輪開催中の平塚競輪場に視察に出向いた。「GⅠ、ナイターということもあるでしょうが、イルミネーションがきれいで多彩なイベントが行われていて若いカップルやお子さま連れの方を多く見かけました。ギャンブルだけというイメージが払拭されていろんな楽しみ方があると認識されていると感じました。まずは競輪場での楽しみ方を知っていただくのが重要だと考えています」
今大会には地元・栃木県からSS・眞杉匠、S1・神山拓弥、坂井洋、S2・神山雄一郎、金子幸央の5選手が出場する。主役は昨年、GⅠ2Vで今年初のSSの座を射止めた眞杉だ。
「地元の方からの応援も大きくなりそうですのでその声援を受けて眞杉選手の持ち味である積極的な走りで応えていただきたいです。今回、優勝すれば賞金でのグランプリ出場も濃厚になってきますので、完全優勝に期待しています」
また、来年度には「第1回女子オールスター競輪」(GⅠ・8月8―10日)の開催が決定している。2、3年に一度のビッグレース開催をもくろみ、ガールズケイリン開催にも力を入れていく一環で選手宿舎の改修、増築が計画されている。既存の宿舎を改修し、その隣に新宿舎を建設し、2棟での運用となる予定だ。
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