GⅠ「第66回競輪祭」が19日から開幕!小倉競輪を主催する北九州市の春日伸一公営競技局長にインタビュー

2024.11.18

夕刊フジ 11月18日発行号掲載

 

今年も競輪発祥の地・福岡県北九州市の小倉競輪場(北九州メディアドーム)で「第66回競輪祭」(GⅠ・大阪・関西万博協賛)が19日から24日の6日間、ナイターで開催される。前半3日間(19―21日)には「第2回競輪祭女子王座戦」(GⅠ)も同時に行われる。

小倉競輪を主催する北九州市の春日伸一公営競技局長に小倉競輪をめぐる環境をインタビューした。

 

北九州メディアドーム外観

 

-競輪祭の開催が迫ってきました。今の心境はいかがですか?

「競輪祭は年末の大一番『KEIRINグランプリ』(静岡・12月30日)に向けて今年最後のGⅠになります。まずは開催が滞ることなく無事に行うことを一番に考えております。責任を持って運営させていただいて、次の静岡につなげたいという気持ちです」

 

-春日局長は今年4月に同職に就任されましたが、これまでの公営競技に関わられたことはありますか?

「公営競技の総務担当の部門を担当していたことがありますので、公営競技がどのようなものかはうっすら知っています。競輪やボートレースなどの売り上げが市の財政に寄与していることなどですね。その後は、収益が上がっている公営競技局とは反対の市立病院など赤字経営で厳しい部署での政策医療などを経験しました」

 

-競輪に対してはどのようなイメージをお持ちですか?

「門司区で育ち、近所に廃止になった門司競輪場がありました。当時はネット投票などなかった時代ですが、競輪開催日はものすごい人出で『すごいな』と思ったことを覚えています。当時の門司競輪場はバンク内に陸上競技場があって、陸上記録会の参加や観戦のために競輪場に訪れたこともあります」

 

-近年、小倉競輪場ではバンク内側のアリーナを活用した市民向けイベントが行われているようですが、どのような狙いで開催されているのですか?

「競輪場って大人だけが楽しむというのではなくて地域の方、皆さまに親しまれる場所であってほしいと思っています。競輪開催も地域貢献事業も一生懸命取り組んで『競輪場があってよかったね』と言ってもらえるようにと思っています」

 

-今年はどのようなイベントを行いましたか?

「7月の吉岡稔真カップ開催時の土日に『小倉けいりん夏祭り』を開催しました。スポーツつながりということで卓球のロンドン五輪銀メダル・平野早矢香さん、バレーボールのロンドン五輪銅メダルの狩野舞子さんに参加いただき、トークショーやスポーツ教室を実施しました。数々のワークショップやおいしい食事を提供するお店、お子さま向けの戦隊、キャラクターショーなど老若男女問わず地域の皆さまに楽しんでいただき、入場者数も3000人を超える大にぎわいでした。これらのイベントはバンク内側のアリーナで行われたので、レースが始まると興味深く自転車の走りを見ているお客さんも多数いましたね」

 

-今回の競輪祭でもアリーナイベントは開催されますか?

「7月同様にスポーツイベントを準備しています。23日には、元バドミントン日本代表で北九州市スポーツ大使の潮田玲子さん、24日には元サッカー日本代表の中澤佑二さんにお越しいただきます。スポーツ教室の参加対象は北九州市内の小学生で参加費は無料、多くの応募をいだたき、すでに満員になっています」

 

昨年の競輪祭イベント

 

-アリーナの更なる活用計画はありますか?

「(これまでも)幼稚園や保育園の運動会、フットサル大会などに活用していただいています。競輪開催日にはご利用いただけないのですが、極力、開放したいと考えています。まだ、計画中なんですが来年3月にはミュージシャンを呼んでコンサート的なものをやる予定です」

 

-北九州メディアドーム全体を含めた、小倉競輪の将来像を教えてください

「もともと、メディアドームは名前のとおり、ファミリー層などが楽しめるメディア関連のいろいろな体験ができる施設がありましたが、施設も古くなり現在はほぼ機能していないのが現状です。このような箇所について、現在のニーズに合わせ、地域の方々に利用され、喜ばれる施設にリニューアルする必要があります。例えば、お子さんの遊び場だったり、人気のあるレストランに入ってもらって外からでも気軽に入れるような感じにしたり。カフェと図書館が一緒に楽しめるような施設がメディアドームの中にあるのもいいなと想像は膨らみます。ただ、メディアドームも建設から27年が経過して、この他にも改修しなければいけない部分があります。地域の方に持続的に利用していただける施設であり、競輪場内のお客さまにも快適に利用していただける環境整備も含めリニューアルを考えていかなければならないですね。小倉競輪としては小倉は競輪発祥の地ですし、ミッドナイトも最初から力を入れてやってきました。今後も新しいことを小倉競輪が率先してやっていきたい。そのためには人材が必要です。いい人材をきっちり育てていきたいです」

 

小倉競輪場のバンクとアリーナ

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