Q:今年でガールズケイリンが10周年を迎えますが、率直な気持ちを聞かせてください。
子供の頃から「プロスポーツ選手になりたい!」という夢を持っていましたが、実現するのは難しく小学校の教員として働いていました。
ガールズケイリンがスタートするという新聞記事を読んだ時の感激は、いまでもよく覚えています。
「女性が輝けるプロスポーツができたんだ!」と一瞬で挑戦することを決めました。
それから約10年。
毎日"生きがい"を感じながら、選手生活を送っています。
Q:立ち上げ当初について振り返っていただけますか。
当初は京王閣・松戸・平塚の3つの競輪場のみでの開催でした。
まわりからは「ガールズケイリンは続いて2〜3年かもしれない」などという噂話も聞こえてきました。
私は「人生を懸けて選手になったのに、それは困る!」という思いでした。
102期の同期33名は、ほとんどが転職組。
みんな同じ気持ちだったと思います。
そんなこともあり、いろいろと宣伝活動もしました。
競輪場周辺の商店街やスーパーでのチラシやティッシュ配り。
レース終わりには、お客様をお見送りして「明日も見に来てください!」と呼びかけなどもしました。
たくさんのお客様がレースを見に来てくださった時は、本当に嬉しかったです。
いま考えると、大変だったことは数えきれないくらいありました(笑)
でも、同期がいてくれたおかげで、ここまで頑張ってこられました。
私にとって同期は特別すぎる存在です。
Q:10年間でいちばんの思い出に残っていることは何でしょうか?
2013年のガールズグランプリで優勝できたことです。
外国人選手が参加する開催で、優勝できたことも嬉しかったですね。
でも、大好きなスポーツを仕事にできていることが、一番の喜びです。
日々、成長した自分に会える。
朝起きたらワクワクしますし、同時にそう思えることに感謝しています。
毎年、新しい選手がデビューして、ガールズケイリン全体のレベルも10年前と比べると格段に上がっています。
そんな中、気持ちだけは「誰にも負けないぞ!」という思いで過ごしています。
Q:これからの目標を教えてください。まずは中村選手個人としてはいかがでしょうか?
9月19日の「ティアラカップ(名古屋競輪場)」を目標に、高いモチベーションで練習しています。
この開催が決定した時は、最高に嬉しかったです!!
いまは、なかなか大きな舞台で戦えていませんが、チャンスをいただけました!
「中村が輝いているぞ!」と、お客様に思っていただけるよう頑張りたいです。
最大の目標は「還暦レーサー」です!
怪我や病気もせず、高いモチベーションを保って、まだ誰も成し遂げていないこの目標を達成したいです。
Q:ガールズケイリンをこうしていきたい、という目標はありますか?
ガールズケイリンをより良くする「仕組みづくり」に携わっていきたいです。
7月から日本競輪選手会東京支部の役員になることが決まりました。
ガールズケイリンの選手の地位向上はもちろん、未来の子供たちにとって女性が輝ける職業であり、憧れの職業にしていきたいです。
Q:最後にガールズケイリンファンの皆様にメッセージをお願いします。
応援してくださる皆様や選手になってくれた後輩たちのおかげで、10周年を迎えることができました。
でも、これで終わりではありません。
20年、30年と続いていくために、応援してくださる皆様に喜んでいただけるようなレースをお見せできるよう切磋琢磨し、そして子供たちから「ガールズケイリンの選手になりたい」と思ってもらえるような"プロスポーツ"になるよう努力していきたいと思います。
今後も、応援よろしくお願いいたします!