中学時代はソフトボールに打ち込み、高校から自転車競技部へ。自転車競技を知り、そこからガールズケイリン選手を目指したきっかけを教えてください。
中学生時代の熊谷選手
きっかけは、中学三年生のときに友達に誘われて参加した「ガールズサマーキャンプ(現:トラックサイクリングキャンプ)」です。自転車にブレーキが付いてないことや、足を固定されることに驚きましたが、それ以上に自転車のスピード感や楽しさに惹かれて、高校から自転車競技を始めました。
ケイリンの魅力は、選手間での駆け引きがあるところですね。自分から勝負を仕掛けて、作戦通りにレースが進んだときや勝てたときは本当に嬉しくて。その喜びが忘れられず、「職業にしたい!」「ガールズケイリン選手を目指そう!」と決めました。
全日本ジュニアケイリン3位など高校時代から実績を残されていますが、自転車競技との違いや、競輪選手になってから心境の変化はありますか?
競輪選手になってから感じているのは、『お客様の期待を背負って走る』という責任の重さです。大切なお金をかけて応援していただいていることを忘れずに、一走一走を大切に走るよう心がけています。
日本競輪選手養成所での練習や生活を振り返っていただけますか?
養成所の練習では、特にフォームを意識していました。高校時代はあまり気にせずに走っていましたが、養成所では早く走るためのフォームを教わり、少しでも風の抵抗を減らせるように意識して練習していました。
HPD教場での練習も印象に残っています。バンクで500mを4本、さらにジムトレーニングなど…かなり追い込んでいました。(HPD教場での練習がある)金曜日が一番キツかったですね。(笑)
6月3日、ルーキーシリーズ2023福井競輪場での優勝おめでとうございます!まずは率直な感想をお聞かせください。
高校時代から、『1番を獲る』ことを目標にしていました。このルーキーシリーズで優勝することができて、素直に嬉しいです!
決勝レースを振り返っていかがでしたか?
自分としては先行したかったのですが、自分から動けない展開になってしまいました。そこですぐに戦法を切り替え、しっかり脚をためて最後にまくれたのは良かったです。普段はレース中に焦ってしまうこともありますが、福井では冷静な判断ができました。
師匠の小泉俊也選手(岩手・77期)からはどんな言葉をもらいましたか?
また、周囲の反応はいかがですか?
師匠からはいつも「自分の走りをするように」と言われてきました。実は、優勝後にまだ師匠と直接話せていないのですが…予選までは自分の走りができていたので、師匠もきっと納得してくれているんじゃないかなと思います。(笑)
周りからは練習に行くたび「おめでとう」と言ってもらえて、「次も頑張ろう!」とパワーになりますね。同じ高校の先輩でもある香帆さん(高木 香帆選手〈120期・岩手〉 )からも祝福の言葉をもらえて、すごく嬉しかったです。
今後、どんな選手になっていきたいですか?
世界で活躍できる選手になりたいです。そのためには、自分から積極的に動いて、レースに勝てる脚をつけていきたいなと思います。やっぱりオリンピックは憧れです。いつか出場できるように頑張ります。
今後の競走について意気込みを教えてください。
先輩方に遅れをとらないように、そして自分から仕掛けて1着を獲れるように頑張ります。
最後にファンのみなさまへメッセージをお願いします!
見てくださるファンの方に元気を送れるようなレースをしますので、応援よろしくお願いします!