元々バスケットボールをやられていましたが、お兄様の影響で自転車競技を始められたと伺っています。自転車競技にハマった当時の思い出や、ガールズケイリン選手を目指した経緯を教えてください。
(高校では自転車競技部に所属していて)部活の時間以外でも、兄と一緒に街道を走ったりしていました。
自転車のスピード感も好きだったし、乗っているときは気分が上がる感じがしました。「こんなに楽しいものがあるんだ!」と、どんどんハマっていきましたね。バスケはなんとなく続けているところもありましたが、自転車は初めて「楽しいな」と思ったスポーツでした。
ガールズケイリン選手を目指したきっかけは、高校時代に納得のいく結果が出せず、このまま終わりたくないと思ったからです。高校三年生のときには、JOCジュニアオリンピックのスプリントで2位、500mタイムトライアルで3位を獲れましたが、優勝できなかったことが悔しかったですね。「大きい大会で優勝したい」という夢を叶えるため、ガールズケイリン選手を目指しました。
日本競輪選手養成所でのお話をお聞かせください。印象に残っている先生はいますか?
印象に残っている先生は、まず担任の先生です 。生徒一人一人を客観的に見てくれて、厳しくも勉強になる言葉をかけてくれる先生でした。
練習担当の先生は、自転車を降りてからの礼儀を、選手としてはもちろん、人として大事な部分も丁寧に教えてくださったのが印象に残っています。
在所1位で卒業記念レースを迎えましたが、プレッシャーなどはありましたか?
プレッシャーはそこまでなくて、とにかく勝ちたいという気持ちが強かったです。先行にこだわりがあるので先行で優勝したかったんですけど、ミスもあって勝てずに終わってしまって…悔いの残るレースになってしまいました。
ルーキーシリーズ2023宇都宮競輪場(5月2日)、そして松戸競輪場(5月28日)での優勝おめでとうございます!まずは率直な感想をお聞かせください。
2開催とも、自力がしっかり出せたのでよかったと思います。
それぞれの決勝レースを振り返っていかがでしたか?
宇都宮では、みんな仕掛けが早くて一瞬立ち遅れそうになったんですけど、みんなが仕掛けると同時に自分もしっかり前に出られました。どんな状況であれ自力を使うことを意識していたので、それが実行できてよかったと思います。
松戸は先行で逃げ切れず、自分にダッシュ力がないので先に行かれてしまったのが悔しかったです。優勝できましたが、勝ち方には納得できていません。課題が見えたので次走につなげたいです。
ルーキーシリーズ後、師匠の舛井幹雄選手(三重・71期)からはどんな言葉をもらいましたか?また、周囲の反応はいかがですか?
師匠からは「しっかり走れて良かった、次も頑張れ」と言ってもらいました。一緒に走っていた同期や地元で一緒に走っている先輩方からも「勝ち方が良かったね」と褒められて嬉しかったです。家族からも「おめでとう」と祝福の言葉をもらいました。
左から舛井幹雄選手、竹野選手
竹野選手といえば「先行一本」。先行へのこだわりや、そこに至った思いを聞かせてください。
先行を始めたきっかけは、養成所で「勝てるなら先行してみなさい」と言われたことです。強い選手は先行ができて自力があると聞いたし、大きいレースで勝つにはそれが必要なのかなと思って、先行にこだわり始めました。
やっぱり先行で勝つのはかっこいいし、応援してくれるファンの方も多い。褒めてもらうことも多く、それが嬉しくてモチベーションになっています。かっこいいところが一番ですね。笑
124期 左から神戸選手・松井選手・竹野選手
今後、どんな選手になっていきたいですか?
2~3年は変わらず先行で、しっかり自力で戦いたいです。地元の先輩である太田美穂選手(112期・三重)や、奥井迪選手(106期・東京)の走りには憧れますし、いずれは石井寛子選手(104期・東京)のような柔軟性のある走り方ができたらいいなと思っています。いろんな走りができるようにレースで勉強しながら、ガールズグランプリに出られるような選手になりたいです。
今後の競走について意気込みを教えてください。
強い選手も多く、ルーキーシリーズとは違った雰囲気だと思います。現場の空気も味わって、挑戦する気持ちで臨みたいです。
最後にファンのみなさまへメッセージをお願いします!
しっかり自力を出して精一杯走れるよう頑張ります。応援よろしくお願いいたします!