4歳上の兄と2人きょうだい。
小さいころは兄の影響を強く受けて、女の子が好む遊びよりも、男の子が好む遊びが多かったそうだ。
体を動かすことも好きだったのでサッカーやチャンバラをしてよく遊んでいました」
勉強よりも運動が大好きな少女時代を送った。
バスケットボールを選んだ動機は「かわいい先輩が多かったし、イケイケな感じがしたので」と単純明快。部活動を楽しんだ。
この事業はオリンピックを目指す選手を発掘する目的で行われた。
松本は持ち前の運動神経の良さを発揮。2次、3次と試験をクリアしていった。
昭和第一学園高校の文化祭を見学しに行き、いろんな話を聞いて、自転車競技を選びました。先輩には山本修平(115期)さん、鈴木玄人さん(117期)がいました。昭和第一学園高校自転車競技部の練習は立川競輪場が使えてすごく環境のいい中で部活動をさせてもらいました」と振り返った。
立川競輪場を拠点とするガールズケイリン選手たちと
でも大学に進学することを選びました。理由は同学年の小泉夢菜ちゃん。
高校時代、夢菜ちゃんにまったく勝てなかった。
タイムトライアルもケイリンも何をやっても勝てなかった。
大学に行ってもう少し力を付けてからでもいいのかなと思ったので、競輪学校を受験することは辞めました」
左から小泉夢菜、松本、南彩乃(旧姓・小林、112期)
寮生活のキャンパスライフは想像以上に楽しかったそうだ。
高校時代とは違って大学の練習はワットバイク、パワーマックス、ウエイトトレーニングが中心でした。
大学の寮はいろんな部活の生徒と一緒。友だちが増えたし、刺激をもらって楽しかった」
松本と古山稀絵(写真右)
大学生活の4年間は松本にとって大事な時間だった。
競輪選手になるのか?自転車競技に区切りをつけて就職するのか?
いろんな選択肢を考える有意義な時間だったそうだ。
でも自分が生徒に授業をしているところを想像できなかったんですよね。
絶対生徒になめられる。教えることができないと思ったし、先生はないなと悟りました」
2019年、立川で行われたガールズグランプリを生観戦したことで進路が定まった。
優勝したのは児玉碧衣さん。最終3コーナーで石井寛子さんと梅川風子さんが落車してしまったんですが、お辞儀をして敢闘門に引き上げた石井寛子さんの姿が印象に残った。
ガールズケイリンをやりたいと思って、すぐに動き出しました」
身長:157.1cm
期別:122期
登録地:東京都
誕生日:1979年5月1日
所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)