

西武園競輪場にはガールズケイリン選手も多く、練習環境は抜群だった。
岡村育子さんや高橋梨香さん、他にもガールズケイリンの選手が多くて練習環境がすごく良かったです。
そのおかげでデビュー戦は自信を持って臨むことができました」

写真左から、師匠の茨木基成、板根茜弥、高橋梨香、青木
5月広島のデビュー戦。
予選2走は練習の成果を存分に発揮して1、1着の連勝スタート。
決勝は7着といきなり優勝とはならなかったが、祖父、父から受け継いだ競輪センスをアピールする船出を決めた。

7月から12月の半年間で決勝進出が4回と高い壁にぶつかってしまった。
流れに乗れなかったし、苦しいレースが多かった。
でも練習だけはしっかりやっていた。練習環境が良かったことに感謝しています」
2年目は予選で結果を残して、決勝進出することが増えていった。
優勝には手が届かなかったが、2月立川、5月青森で準優勝。
着実にステップアップを続けた。
1月四日市、大垣、2月平塚と立て続けに準優勝。
5月の和歌山ではついに悲願の初優勝を達成した。
あと一歩の準優勝が続いていたけど、その後の開催の決勝で大きな着を取ってしまったし、優勝できないんじゃないかと思っていた。
諦めそうになることもあったけど、優勝できて本当によかった」


埼玉県所属の選手と。写真左から川路遥香、黒沢夢姫、飯田風音、藤田まりあ、青木
年が変わり、気持ちを切り替えて、狙い過ぎず行けるところから仕掛けるレースをするようになって、成績は良くなっていきました。
10月には初めてGⅠ(オールガールズクラシック)にも参加できた。
でも結果を出すことができなくて悔しかった。
GⅠを走ったことで、常にGⅠに出られる選手になりたいと思ったし、また頑張ろうと思えました」

今年のさらなる飛躍が期待される。
ミッドナイトで点数(競走得点)も他の選手と比べて高かったので、ファンに迷惑をかけてしまったことが申し訳ない。
今年の目標は去年よりいい成績を残すこと。優勝回数を増やしたい」と気合が入っている。

今年の青木美保が全てのGⅠに参加するためには、1つ1つの開催の積み重ねが重要だ。
師匠の茨木さんもバイク誘導をしてくれるし、西武園競輪場の練習メンバーのおかげでいい練習ができている。
男子選手も乗り方のアドバイスをくれるし、周りの人のおかげで頑張ることができています」

埼玉県所属の選手と。写真左から青木、飯田風音、川路遥香、藤田まりあ、黒沢夢姫、新井美菜
高校時代に父の助言で自転車に触れたことがきっかけで、ガールズケイリン選手を目指した青木美保。
今では「選手になってよかった。大好きな買い物もできるし、いっぱい寝ることもできる」とガールズケイリンが天職になっている。
しぶとい走りで結果を出している青木美保の挑戦はまだまだこれからだ。

身長:161.0cm
期別:118期
登録地:埼玉県


誕生日:1979年5月1日
所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)