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<前編>ガールズフレッシュクイーン出場!期待のルーキー竹野百香 【松本直のガールズケイリンちょっとイイ話】

特別企画 2024.03.15



“ミスターガールズケイリン”の異名を持つデイリースポーツ・松本直記者しか知らない、ガールズ選手の秘話や“いい話”を紹介します。



竹野百香は三重県四日市市の出身。姉、兄、百香、弟、妹の5人きょうだい。

体を動かすことが大好きで、姉の影響もあり小学生の頃からバスケットボールに打ち込んだ。




中学校でもバスケットボールを続けたが、この当時の夢は農業をすること。

高校進学も農業学科のある学校に進みたかったが、受験に失敗。

2歳上の兄が通っていた三重県立朝明高校へと進んだ。


高校でもバスケットボール部に入ったが、1年生の夏の時点で退部。

兄を追いかけて自転車競技部へ入部したそうだ。


「バスケットボールは楽しかったけど、なんとなくやっている感じだったので…。

でも高校は何か部活に入らないといけないルールだったので、兄のいた自転車競技部に入ってみるかって感じでした。兄の勧めで自転車競技部に入りました」と当時を振り返った。



しかし入部した朝明高校の自転車競技部は浅井康太や柴崎淳を輩出した名門自転車競技部だった。


「入部して自転車競技は楽しいなって思えた。すぐにはまりました。

最初は兄と一緒に家から学校の往復を自転車で通うことから始めたけど、付いていくスピードが速くていっぱいいっぱいのところからスタートでした。

ガールズケイリン選手になりたいって思ったのは両親の勧め。

兄が自転車競技部に入った頃から父の競輪への思いが強くなり、両親が自分にガールズケイリンの道を勧めてくれました。

自分も高校時代の大会で思うような結果が残せず、悔しい気持ちもあったので、プロになって結果を残したいと思って日本競輪選手養成所の受験を決めました」



高校3年生の時、日本競輪選手養成所122期の試験を受けた。

1次の実技試験は高校時代に部活動に打ち込んだ下地もあったので合格。しかし、学科と面接の2次試験は甘くなく、試験に落ちてしまったのだ。


「1回目の受験の時は甘かったですね。

実技の1次試験が通ったし、2次試験も大丈夫だろうと油断していました。

1次試験が終わってから勉強したけど、間に合わなかったですね。

2次試験の結果を見たら、ガーンって感じでへこみました」



しかし落ち込んでいる暇はなかった。2回目の試験に向けてすぐに動き出した。


「次の受験に向けて練習場所を松阪にして、打ち込むことにしたんです。

師匠の舛井幹雄さんとは高校1年の時から面識があったので、弟子入りして合格に向けて一緒に練習をさせてもらいました。

舛井さんのグループの練習は本当にキツかった。

一人暮らしをしながら、練習もしていたので大変だったけど、母親が四日市から松阪まで頻繁に通ってくれて、食事の支度をしてくれた。

そのおかげで練習に集中することができた。

実技の1次試験が終わってからは、学科試験に向けて集中。

たまに息抜きでバンクに練習をしに行ったけど『練習はいいから勉強しろ』って先輩に言われたくらい、とにかく勉強を頑張りました。

そのおかげで学科試験に合格することができたと思っています」



竹野自身の頑張りもあるが、周りのサポートもあり、124期で無事、日本競輪選手養成所に合格。

プロのガールズケイリン選手になるための1年間がスタートした。


「124期はみんな仲がいいので楽しい1年間でした。

卒業して松阪に帰ったら嫌でも厳しい練習が待っている。

養成所にいる間は浪人時代の練習の貯金で乗り切った感じでした」



後編は、3月29日(金)に公開予定です。

お楽しみに!



竹野百香 Momoka Takeno



誕生日:2002年8月22日

身長:154.6cm

期別:124期

登録地:三重県



松本直 Suguru Matsumoto



誕生日:1979年5月1日

所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)


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