

適性試験での合格者は自転車に慣れるため、技能試験組より先に集まり練習をする。
その練習は自転車に慣れるための乗り込みがメインだ。
教官にも『このままじゃ卒業できないぞ』って言われました。でも絶対に見返してやるって気持ちがここで芽生えたのかもしれないですね」

「有意義な1年間でした。自分の中では1日も無駄にはしなかったと思います。ボートレーサー養成所の時の経験があったから、気持ちや生活に余裕もありました。
ボートレーサー養成所の時は自分のことで精いっぱいになり、気持ちが後ろ向きで全く楽しめなかったけど、経験がある分、日本競輪選手養成所では仲間たちと楽しく過ごすことができたと思います」

同期の磯村光舞と伊澤
「結果以上に得るものがあったルーキーシリーズ3開催だった」
9月の小松島でも決勝進出を決めると、同月の松戸では最終日の一般戦で初白星もゲットした。
ほとんどで前からレースを始めて、マーク戦、飛びつきに切り替え、インまくりと多彩な戦法で奮闘している。
レースを走る上でのポリシーは「何もしないで終わることがないように」だ。
隊列の後ろのほうにいると、前の選手が動いてくれるのを待ってしまう。自分が前から始めているほうが積極的なレースができる。前からのレースが通用しなくなるまではこの走り方を中心にやっていきたいです」

「うれしかったけど、自力を出せていないし…。ラッキーだったかなと思います。でも一つ勝てたことはホッとしている。初勝利が地元の松戸だったのもうれしいですね」
元々は競馬が大好きで馬券、車券を買うお客さんの気持ちがわかっている。
だからこそ1走も無駄な走りはできないと強く思っている。
自分は児玉碧衣さんや坂口楓華さんみたいに後方から一気の仕掛けができるタイプではないと思う。自分は勝利に貪欲に動くところを見てほしいです。
もちろん車券に絡むことが一番大事。その中でも『伊澤茉那に賭けてよかった』って思ってもらえるようなレースをしたい」

回り道をしたけど、今はすごく楽しい。レースだからお腹が痛くなるくらい緊張するし、負ければ悔しいけど、一つでもいい着を取れるとガールズケイリンをやっていてよかったと思う。
いずれは大きいレースを目指してみたい。今、126期は仲澤春香が1人で引っ張っているけど、自分も何とかついていって126期が仲澤だけじゃないってところをアピールしたい」

身長:158.0cm
期別:126期
登録地:千葉県


誕生日:1979年5月1日
所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)