

126期の適性組は片岡美奈さん、伊澤茉那さん、大浦彩瑛さん、高木萌那ちゃんの4人。あと技能試験組から自分と田野口佳奈ちゃん、仲澤春香さんの7人で入学式の前から研修をしました。
練習が始まってからは滝澤正光所長のT教場に選ばれました。自分にとってT教場の時間がすごく有意義でした。長い時間の乗り込みはキツかったし滝澤所長にバイクで引っ張ってもらう練習もキツかった。
滝澤所長の言葉は自転車経験の少ない自分にはすごく刺さりました。脚力を付けたかったし、競走訓練では先行を意識しました。『サドルから煙がでるまで自転車に乗りなさい』と言われてビックリしたけど、所長の言っていることは全部正しいと思いました。人間としても理想の姿でした」

同期の藤井優希と磯村
山口には先輩ガールズケイリンレーサーも多く在籍。練習環境は抜群だ。
(渡口)まりあさんからはレースのアドバイスももらいました。自分が分からないことを聞けば何でも教えてくれるし、頼もしい先輩です」

高校を卒業して養成所に入るまでの短い期間でホテル清掃のバイトをしたことがあったけど、初めての賞金は本当にうれしかった。初めての賞金は使わないですぐ銀行にぶち込みました(笑)。レースに関してはもっと戦法を増やさないと戦えないなと思いました」

本格デビュー戦は7月弥彦。1期生のレジェンド加瀬加奈子に、ガールズグランプリ2回優勝の実力者・梶田舞と同じレースだった。
「本格デビューの弥彦は存在をアピールする場所。とにかく自分からレース動かそう」
自分からレースを動かしたことで加瀬加奈子に存在をアピール。アドバイスももらえた。この開催を振り返り「加瀬加奈子さんみたいになりたいと思いました。尊敬です。先行で勝ち切ることのすごさを見せてもらいました」
加瀬加奈子はこの開催で3連勝の完全V。磯村にとっても忘れられない開催となった。
優勝したのは在所1位で卒業記念レースを優勝した仲澤春香だった。

下段左から伊藤優里、磯村、仲澤春香
選手になる前、清水(裕友)さんが優勝した記念開催を見ていて、お客さんがいっぱいいて、その中で結果を出す姿がかっこよかったし、自分もあの舞台に立ちたいって思っていました。
レースを終えて、脚力不足と、気持ちが弱くて今のままでは上の舞台では戦えないので、今回の経験を生かして変わっていこうと思いました」

「(仲澤)春香さんとは事前研修から一緒。同期だし春香さんみたいに勝てる選手になりたい。同期のレースは全部チェックしているけど、春香さんは強すぎて『今日はどう勝つんだろ?』って感じで見ています。春香さんに少しでも追い付けるように脚力を付けていきたい」

仲澤春香と磯村
名前の由来は「人生にある困難を光が舞うようにひらりと乗り越えられるように」。
しかし困難な状況におかれても、光が舞うようにひらりと乗り越えた先には輝く未来が待っているはずだ。

身長:165.0cm
期別:126期
登録地:山口県


誕生日:1979年5月1日
所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)