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<前編>岡本二菜・覚悟を決めて走る大切さに気付いた2025年 逃げ勝負のカードを持ち向上中!【松本直のガールズケイリンちょっとイイ話】

特別企画 2026.06.12



“ミスターガールズケイリン”の異名を持つデイリースポーツ・松本直記者しか知らない、ガールズ選手の秘話や“いい話”を紹介します。




岡本二菜は東京都新宿区の生まれ。5歳上の姉と2人姉妹。



小さい頃からアクティブで自転車の練習、公園で野球と家族で体を動かしていた。




中学生になると姉がバスケットボールをやっていた影響でバスケットボール部を選択した。高校は姉と一緒の日本大学鶴ヶ丘高校へ進学した。


「中学3年生の時、東京都がやっているトップアスリート発掘・育成事業(当時は東京都ジュニアアスリート発掘・育成事業)に応募。いろんなスポーツを体験させてもらいました。その中で自転車が楽しかったし、高校に上がったら自転車をやろうと思っていました。家の近くに自転車競技部のある高校があまりなかったし、条件が合うところもなかった。そんなタイミングで姉が通っていた日大鶴が丘高校の学校説明会に行ったこともあり決めました」



日大鶴が丘高校には自転車競技部がなかったが、合宿や大会への参加は許可してくれた。高校時代は練馬にある自転車クラブチームの「ラバネロ」に所属し、実業団の一員として大会に出場して自転車競技を楽しんだ。


「ジュニアアスリート発掘事業の方にラバネロのことを教えてもらって、お世話になっていました。平日と土曜日は学校で授業を受けてから、練馬に行ってローラー台で練習。日曜日に大会に出るような生活をしていました」




ロードレースの大会に出ていたこともあり、高校卒業後の進路としてガールズケイリン選手になる選択肢も生まれてきそうだが、岡本にその気持ちは1ミリもなかったそうだ。


「ガールズケイリンの選手になろうとは思っていなかったです。高校時代はラバネロで自転車競技をさせてもらっていたけど、ロードレースの大会が中心だった。でも大人に勝てないし、つまらなかった。高校2年生の時、短距離の大会に出ることがあって『自転車、楽しい!』って思えた瞬間があったんです。せっかく楽しいと思えたし大学で続けるのもありかなって。もし高校を卒業してガールズケイリン選手になると、それが一生の仕事になるじゃないですか。当時はまだ考えることはできなかった。大学に行って、短距離の自転車競技をやって、将来はスポーツに携わる職業に就ければいいかなと思い、日本体育大学へ進学しました」


高校卒業のタイミングで日本競輪選手養成所に入っていたら112期。今と違う風景が見られたかもしれないが、それはまた別の話だろう。



大学時代は横浜の青葉台にキャンパスがあり、朝はロード練習。放課後は室内練習。土日にバンク練習をする流れだった。

山梨の境川や、長野の美鈴湖、静岡のベロドロームなどいろんな場所で練習に取り組んだ。日体大の同級生には今年デビューの130期の古山稀絵や男子119期の桑名僚也、久保光司がいる。



大学時代は短距離種目で活躍。2年生の頃にはベストタイムも出て結果も出ていたが、そこに落とし穴があった。結果が出たことで燃え尽きてしまった。目標を失いかけた時、競輪の存在を思い出し、ガールズケイリン選手への道を進み始めた。


「高校生の頃、好きなだけトラックを乗れるってことでガールズサマーキャンプ(現・トラックサイクリングキャンプ)には毎年参加していました。もちろんガールズケイリンの存在は頭の中にありました。大学生活が苦しくなっていた時に、ガールズケイリンのことをもう一度考えてみました。ちょうどそのタイミングで石井寛子さん(104期)と東京チームで国体に出たこともあり、ガールズケイリンの道に進むこともいいかなと思いました」



大学は2年生の3月で中退。4月からは日本競輪選手養成所118期の合格を目指して本格的に練習をスタートさせた。


「プー太郎でした。実家に住んでいたのでなんとかなりました。両親にお金の心配はいいから練習を頑張ってと言ってもらえた。118期の試験で受からなかったらシャレにならないし、必死に練習をしていました」


元々大学時代、本格的に短距離種目に取り組んだこともあり、タイムを出す1次試験は問題なく突破。2次試験もきっちりクリアして、118期生として日本競輪選手養成所の入所を果たした。


「日本競輪選手養成所の1年間は大変だったけど、仕方ないですよね。選手になるために必要な時間ですから。あんまり記憶はないんですよ」


在校成績は4位。3回の記録会で一度も納得のいく結果を残すことができなかった。競走訓練も思うように走ることができず悔しい1年間となってしまった。


「養成所はみんなで同じ練習をするし、自分の練習をするわけではないので。体のケアもできない。でも条件はみんな一緒だし実力不足だったと思います」


118期の同期と。写真左から田中月菜布居光中村美那青木美保、岡本



後編は、6月26日(金)に公開予定です。

お楽しみに!



岡本二菜 Nina Okamoto



誕生日:1997年8月15日

身長:161.2cm

期別:118期

登録地:東京都


松本直 Suguru Matsumoto



誕生日:1979年5月1日

所属:デイリースポーツ


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