4月28日(日)、久留米競輪場で「第2回オールガールズクラシック」決勝レースが開催されました。
2023年に新設されたGⅠレースのひとつである「オールガールズクラシック」。その名前の通り、全日程のレースがガールズ選手のみで行われる特別レースです。優勝者には賞金750万円(副賞込み)と、年末に静岡競輪場で開催される「ガールズグランプリ2024」への出場権が与えられます。
「オールガールズクラシック」を制したのは、児玉碧衣選手!ファンからの大きな声援に応え、地元開催のGⅠレースで完全優勝を達成しました。
白の1番車が児玉選手
我慢比べのスタートとなった決勝レース。小林莉子選手が先頭に出ると、尾崎睦選手、柳原真緒選手がそれに続きます。一番人気の児玉選手は4番手に。
残り1周で小林選手がそのまま先行するものの、5番手にいた児玉選手が最終バックから猛烈な捲りをみせ、一気に4人を抜き去りそのままゴールへ!児玉選手に食らいついた吉川選手が2着、尾崎選手が3着となりました。
◆児玉選手のコメント
本当にお客さんからの声援がすごくて。私の競輪人生で一番じゃないかと思うほどの声援が聞こえたので、それが力になりました。脚見せの時には「どこの応援団!?」というくらいの“碧衣コール”が聞こえて、緊張がほぐれましたね。
(スタート直後の展開について)
ここまで牽制が入るとは思っていませんでした。我慢比べになりましたが、莉子さん(小林莉子選手)が追ってくれて。そのあたりは冷静に周りを見ることができていたかなと思います。
詩(久米詩選手)が上がってきて、下げる形になっちゃって。カマすことも頭には入れてたんですけど、後ろに美穂さん(吉川美穂選手)がいたので……連日伸びてるし、1周行ったら抜かれるだろうなと思い、捲り勝負に切り替えました。
開催中はよく体が動いていたし、今日もローラーに乗っているときから調子がいいなと感じていたので、あとは自信を持って走るだけだと思っていました。
3月のウィナーズカップ(ガールズケイリンコレクション2024取手ステージ)で悔しい思いをして、次の日から死ぬ気で練習してきたので、その結果が出せてよかったです。
昨年は「第1回パールカップ」で優勝して「ガールズグランプリ2023」への出場を決めたあと、ほかのタイトルレースで思うような成績が残せませんでした。今回は気持ちを切らさずに、この調子で飛ばしていきたいと思います。
「やっぱり児玉は強い」と思ってもらえるような走りを続けていきたいです。もっともっと上を目指せるように頑張ります!
◆ レース結果
1着:1番車 児玉 碧衣選手(108期・福岡)
2着:2番車 吉川 美穂選手(120期・和歌山)
3着:3番車 尾崎 睦選手(108期・神奈川)
4着:4番車 柳原 真緒選手(114期・福井)
5着:6番車 野口 諭実可選手(102期・大分)
6着:7番車 久米 詩選手(116期・静岡)
7着:5番車 小林 莉子選手(102期・東京)
自身2度目のGⅠレース優勝を果たし、「ガールズグランプリ2024」への出場権を誰よりも早く獲得した児玉選手。6月には昨年優勝したGⅠレース「第2回パールカップ」への出場も決まっており、GⅠレース連続優勝に期待がかかります。ガールズケイリンを牽引する児玉選手の活躍に、これからも注目です!