8月15日(木)、平塚競輪場で「女子オールスター競輪」決勝レースが開催されました。
「女子オールスター競輪」は、2024年度に新設されたガールズケイリンの特別レース。ファン投票上位14名が出場し、昨年までは「ガールズドリームレース」「アルテミス賞レース」として一発勝負での開催でしたが、今年度からは3日間のトーナメント戦に。初開催の2024年度のみFII格付けで、2025年度にはGⅠレースとして開催される注目のビッグレースです。
女子オールスター競輪を制したのは、佐藤水菜選手!
白の1番車が佐藤水菜選手
スタート後は石井寛子選手が先行し、太田りゆ選手、久米詩選手が続き周回します。打鐘まで佐藤選手は5番手に。
打鐘後、坂口楓華選手が最後方からスパート。それに合わせて佐藤選手も踏み込み、最終ホームで一気に先頭へ。太田りゆ選手が追うも差は縮まらず、圧巻の脚力で佐藤選手が逃げ切りゴール!2着は太田選手と、パリ五輪代表選手によるワンツーフィニッシュ。日野未来選手が3着に。
佐藤選手にとって初となる地元でのビッグレース制覇を、見事な完全優勝で飾りました。
◆佐藤選手のコメント
最後まで残って応援してくださったファンの方々や、神奈川の選手。たくさんの応援があったからこそ優勝できたので、すごく嬉しいです!人生で初めて胴上げもしてもらい、貴重な体験ができて幸せでした。
パリ五輪までひたすら練習に集中できたおかげで、今回の女子オールスター競輪もすごくいい結果が出せたと思います。(ガールズケイリンでの出走がなく)皆さんに姿を見せられなかった間、自分がどれだけ進化できるかが課題でした。すごくいい形で帰ってこれたんじゃないかと思います。
(レースの展開について)位置取りは後方を狙っていました。残り1周半から1周の間で、行けるタイミングで自分から仕掛けようと。そのタイミングで坂口選手が動いたのが見えたので、そこをうまく利用して脚を使わずに前に出られました。そして最後まで1番で駆け抜けることだけを考えていました。
後ろに日野選手がいたのは力にもなりましたし、「ここでいいパフォーマンスを見せたい!」という欲張りな性格が出て。(笑)
ゴール前は脚の消耗を感じましたが、前半のリードがあったおかげで最後まで逃げ切れました。
1コーナーからすごく声援が聞こえました。1コーナーからバックにかけて全開で、自分でも「調子がいいな」と思っていました。バックでも声援が聞こえて、さらに加速できて。ゴール前も「少しきついな」と思ったところ、皆さんの声援があったので踏ん張り切ることができました。
今後は競技もガールズケイリンも、どうするかはまだ何も考えていません。少しオフを挟んで、そこで今後についてはしっかりと考えて決めていきたいと思います。もちろんファンの期待に応えることはあたりまえ。自分が勝ち続けることは今後も大事にしていきたいです。
◆ レース結果
1着:1番車 佐藤 水菜選手(114期・神奈川)
2着:7番車 太田 りゆ選手(112期・埼玉)
3着:3番車 日野 未来選手(114期・奈良)
4着:5番車 久米 詩選手(116期・静岡)
5着:2番車 児玉 碧衣選手(108期・福岡)
6着:6番車 坂口 楓華選手(112期・愛知)
7着:4番車 石井 寛子選手(104期・東京)
パリ五輪から休みなしの強行日程で、見事な完全優勝を果たした佐藤選手。「9月には前橋競輪、自転車トラック種目の全日本選手権大会に出場します。どちらも応援してくれたら嬉しいです!」と意気込みを語りました。
日の丸を背負い、ガールズケイリンを盛り上げる“世界のサトミナ”の活躍に、これからも注目です!