12月29日(日)、静岡競輪場で「ガールズグランプリ2024」が行われました。
今年に開催されたGⅠレースの優勝者3名と、選考用賞金獲得額上位者の計7名が出場する本レース。優勝賞金は昨年度より100万円UPし、副賞を含めて1,430万円!2024年の女王が決まる、ガールズケイリン最高峰のレースです。
2024年の女王に輝いたのは、石井寛子選手!
オレンジの7番車が石井寛子選手
スタート直後は様子を見あいながらも佐藤水菜選手が先頭に。その後ろに尾崎睦選手、尾方真生選手が続き隊列が落ち着きます。打鐘まで石井寛子選手は7番手に。
打鐘後、坂口楓華選手が6番手から猛烈にスピードを上げると、石井寛子選手が合わせるように踏み込みます。石井寛子選手は最終バックを2番手で迎えると、最後の直線で粘る坂口選手を交わし、鋭い差し脚でそのままゴール!ガールズグランプリ連覇を狙った佐藤選手は惜しくも2着、追い上げた尾崎選手が3着に。
ガールズグランプリは2年ぶり11度目の出場となった石井寛子選手。2017年(平塚)の優勝以来、7年ぶり2度目となるガールズグランプリ優勝を果たしました!
◆石井寛子選手のコメント
2017年に優勝したときよりも、何倍も何倍も嬉しいです!この12年間で、応援してくれる方がたくさん増えてくれたからこそだと思います。
(レースの展開について)7番車でしたので後方を選びました。これまでのガールズグランプリでは前々の勝負でしたが、それで勝てないことが続いていたので。今回は後ろから、我慢のレースでした。
最終バックで2番手の状況は理想的過ぎて、「この状況は何だろう」とすら思いました。冷静になっていつも通り、焦らず走ればこのまま突き抜けられるというイメージが湧きました。
まだ夢心地です。ガールズグランプリの場で緊張するのはもったいないと思っていたので、ワクワクドキドキを楽しもうと、走りながらも思っていました。集中もできていましたね。ゴール後は「やった!優勝した!」というよりは、応援してくれる方々の気持ちに応えられた、という感謝の気持ちが大きかったです。
…泣いてません!(笑)
昨年ガールズグランプリに出られなかったときからも、ファンの方々にはすごく応援してもらっていました。こういう形で返せて嬉しく思います。
今年は本当にたくさんの方と出会って。また出会ったからには頑張りたいという気持ちがどんどん大きくなっていきました。7月までは賞金ランキング的にガールズグランプリ出場圏外で不安もあったんですけど、色んな人との出会いから本当にパワーをもらえたなと思います。
目標はガールズグランプリに出場し続けること。でもまずは一戦一戦、しっかり応援してもらえるような走りを心掛けたいと思います。この優勝は、いつも応援してくれている全ての方に伝えたいです。賞金はいつも通り寄付をして、関わってくれた方に恩返しをしたい。その後は「推し活」に使いたいですね。(笑)
ガールズグランプリという大きな舞台で優勝できて、これまで競輪を見てこなかった方にも見てもらえたと思いますし、これで興味を持ってくれたら嬉しいです。また応援してもらえるように、一戦一戦頑張ります。
◆ レース結果
1着:7番車 石井 寛子選手(104期・東京)
2着:3番車 佐藤 水菜選手(114期・神奈川)
3着:5番車 尾崎 睦選手(108期・神奈川)
4着:4番車 坂口 楓華選手(112期・愛知)
5着:1番車 児玉 碧衣選手(108期・福岡)
6着:2番車 石井 貴子選手(106期・千葉)
7着:6番車 尾方 真生選手(118期・福岡)
見事なレース運びでガールズグランプリを制し、また今回の優勝で2024年の賞金女王にも輝いた石井寛子選手。「80歳までガールズグランプリに出続けます!」と石井寛子選手らしく意気込みを語りました。
ガールズケイリン史上初の600勝を達成、そしてガールズグランプリ制覇と、石井寛子選手にとってメモリアルな年となった2024年。不屈の闘志で前線を駆け、ガールズケイリンを盛り上げる石井寛子選手の活躍にこれからも注目です!