48歳、今が全盛期!荒井崇博選手(長崎・82期) みんなが“金を持ちはじめる時期”に俺だけ下がっていくのはイヤ

2026.06.24

男女合わせて約2,400名いる競輪選手には、さまざまな経歴や趣味を持った選手がいます。『推すスメ!選手インタビュー』では選手個々のプロフィールを、インタビューを通してひもといていきます。

今回は長崎・82期の荒井崇博選手を紹介します!

 

20歳で競輪選手としてデビューし、23歳で『ヤンググランプリ(GⅡ)』初代王者となり、30歳でS級S班に選出。

30代後半は特別競輪(GⅠ、GⅡ)に出場していたものの目立った成績は残せませんでした。

時を経て44歳となった2022年、9年ぶりにGⅠ決勝進出。その間に何があったのでしょうか?

荒井選手は、自身の性格を「何でも先送りにする」「自分ひとりだと何もやらない」と分析します。

キャリア28年目を迎え、48歳になって「今が全盛期」だと言い切る荒井選手。地元の同級生や飲み仲間に「負けてられない」という気持ちで踏ん張っているそうです。

今年はすでにGⅠで2度の決勝進出。『KEIRINグランプリ』出場争いにも絡んでいます。

再浮上のキッカケをとてもフランクに話してくれました。

 

 

 

俺だけ下がっていくのはイヤ

お酒はよく飲みますね。近所に飲みに行きます。痛風(つうふう)なんで、飲むのは焼酎(しょうちゅう)。最近は米(焼酎)が多いかな。

知り合いの店で常連の人たちと一緒に飲んだりすることが多い。特に日曜日なんかは休みの店が多いから、「アイツら、あの辺におるだろうな」と目掛けて行ってみることもあるね。

飲んだあとはみんなでスナックに行ったりすることもある。一緒に飲んでいるのは地元の人たち。最近、選手は誘いづらいしね(笑)。

 

俺が40代になってから“盛り返すこと”ができたのは、地元の同級生や飲み仲間の影響が大きかったと思う。

競輪選手は年齢を重ねると“下火になる選手”がほとんどだけど、同世代の会社勤めをしている人は、昇進して給料がどんどん上がっていく時期。みんなが金を持ちはじめる時に、俺だけ下がっていくのがイヤだったんだよね(笑)。

「負けてられない」という気持ちがあるから、踏ん張れているんだと思います。

 

 

 

今が全盛期

長崎県雲仙市出身。小学校の頃から中学まではサッカーをしていて、高校から自転車競技を始めたのは成り行きですね。

中学の成績的に行ける高校が2つしか無くて、近くの公立高校は素行の悪いヤツが多い学校だったから親が「行くな」と。

もう1つが自宅から遠い私立高校。うちはそんなに裕福じゃなかったから、親に「自転車(競技)をやるから」って言って説得して入学したから、自転車競技を始めたというわけです。

 

高校時代に(国体でのスプリント2位など)良い成績を残せたから競輪選手になったというよりも、大学進学とか就職とか進路を決めることから逃げるためで、「自転車を続けて競輪選手になるって言えば、なんとかしのげるかな」と思って、競輪選手になったというのが正直なところかな(笑)。

2回目の受験で、競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に合格しました。

 

 

昔のことはあまり覚えてないけど、それなりにS級には早くに上がって、それなりにやれていたかなと思います。

でも、30代半ばからは苦しい時期もあり、“盛り返せた”のは2022年くらいですかね。

変えたことと言えば、2020年くらいから専属のトレーナーを付けてウエイトトレーニングを始めたことくらい。

塾に行かないと勉強しない子どもっているでしょ。俺もそんな子どもと同じで、自分ひとりだと何もやらないんだよね。

“習い事感覚”でトレーナーを付けて、言われたことをひたすらやるようになってから、少しずつ成績が上がっていった感じかな。

競輪の道に進んだ時がそうだったように、何でも先送りにする性格だからしょうがないんだけど、「もっと早くからウエイトをやっておけば良かったな」と今は思いますね(笑)。

 

今が全盛期ですよ。昔から「将来どうありたい」とか、先のことを考えたりそれに向けて準備することが苦手で、“出たとこ勝負”でやってきたので48歳のことなんて予想したことも無かったです。

成績が上がってやっと責任感が出てきましたね。「勝たなきゃ」とか、「確定板(3着以内)には入らなきゃ」と今になって強く思うようになりました。

この年齢で向上心を持つことが”いろいろと落ちていくこと”を止めているんだと思います。

 

もし、20代だったら、「あと何十年、この先どんだけやらなきゃいけないんだ」って、恐ろしくなるけど(笑)。俺はもう先が短いからギリ耐えられるし、頑張れるんです。

残りの選手生活はこのまま全力でやっていきたいと思います。

 

 

プライベートQ&A

Q:家族構成

A:中学1年と中学2年の息子がいます。

俺は息子たちが好きだけど、向こうはどうかはわからない(笑)。

2人が生まれた年に時計(ロレックス)を1本ずつ買ったから、息子たちの成人式の日に渡そうかなと思っています。

 

Q:好きなこと

A:飲むこと以外は、ゲームが好き。最近はプレステ5を買ったけど、息子たちに取られてしまってなかなか俺に回ってこないので、やりたいゲームが渋滞しています。

 

Q:愛車

A:ベンツのミニバン『Vクラス』。一応ベンツには乗っているけど、あれは“倉庫”だね。常に自転車を乗せている“動く倉庫”。

 

Q:好きな映像

A:よく見るのは『日本統一』シリーズ(笑)。

『日本統一』、面白いよ!見るべき。開催にはいつも、2〜3シリーズ分のDVDを持って行きます。

 

Q:欲しいモノ

A:欲しいモノがあって、金額的にギリギリ買えないくらいの時は欲しくて欲しくてしょうがないんだけど、「買える」と分かった瞬間、すげえ冷めてくるんだよね(笑)。俺はいつもそうなるから、結局買わないことが多いです。

好きなブランドとかも特に無くて、着るものは知り合いの服屋で買ったりします。

 

Q:見た目へのこだわり

A:白髪が増えてきたから、染めなくてもいいように最近パーマをかけました。

前は“七三”っぽくバチっと固めていたんだけど、髪がバーコードみたいになってきたから(笑)。パーマをかけて、白髪を全面に出そうということでやっています。

 

 

荒井崇博 Takahiro Arai

 

1978年 4月3日生まれ、長崎県雲仙市出身

身長177.0cm、登録地は長崎県、ホームバンクは佐世保競輪場

 

1997年 国体(現・国民スポーツ大会)スプリント・2位

1999年 82期で競輪選手としてデビュー

2001年 『ヤンググランプリ(GⅡ)』で優勝し初代王者に

2002年 『別府記念』でGⅢ初優勝

2006年 『読売新聞社杯全日本選抜競輪』で初のGⅠ決勝進出

2022年 9年ぶりにGⅠ決勝進出、500勝を達成

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

 

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