ラインとは?
2018.08.23

知れば知るほど面白い、競輪のルールを知ろう!
未経験者でも分かりやすい競輪の基礎知識を、競輪実況のスペシャリストでもあるフリーアナウンサー筒井大輔(つつい・だいすけ)さんに解説してもらいながら知っていきましょう!
――ラインって何?

選手同士がチームを組んで走ることをラインと言います。
――なぜラインを組むの?
レース終盤で個人が勝負をするための準備として、ラインを組んで戦います。
筒井さん
競輪は個人戦でありながら、実はチームで戦うスポーツなのです!
――ラインはどんなイメージ?

平昌オリンピックでの金メダル獲得が記憶に新しい、チームパシュートで3人一組が隊列を作る走行に似ています。
筒井さん
チームパシュートの先頭選手は風除けの役割がありますよね。
競輪の場合も同様ですが、チームパシュートのように先頭選手の入れ替わりはありません。
――ラインは何人で組むの?
ラインは2人〜4人で組まれることが多いです。
筒井さん
競輪は9人または7人で行われますが、人数に上限はありません。9人のレースで7人がラインを組むようなケースも稀にあるんですよ!
ガールズケイリンはラインを組みません。
――ラインはどんなメンバー構成なの?

自らレースを先導し風除けを担う先行/捲りの選手(自力型:イラスト左)と、そのうしろにつけて他のラインを邪魔しながら上位を狙って追込む選手(追込み・マーク型:イラスト中央・右)で組まれます。
筒井さん
ラインでは、それぞれの特徴を生かし、足りない部分を補い合っているのです。
――ラインはどう動くの?

スタートから残り1周半までは風除けの役割をする先頭員がいます。

先頭員の後ろで待機するラインもあれば、後方から追い込んでくるラインもあり、より良い位置取りをするために、ライン同士で駆け引きが行われています。
筒井さん
個人の戦いになる最終直線までは、ライン同士の壮絶な戦いが繰り広げられるのです。
――ラインは誰と組むの?

ラインは、同じ地区の選手同士で組むことがほとんどです。
筒井さん
同じ都道府県や競輪場の仲間など、普段から一緒に走ることの多い選手と組むと、互いの走るスタイルを理解しているのでサポートし合いやすく、信頼関係が強いラインとなります。
――ラインがあるからこそ生まれる人間ドラマ
筒井さん
人間同士がチームを組んで、それぞれが役割を果たし、最後は全員が1着を目指す。
師弟で組むライン、兄弟と組むライン・・・選手のレースにかける思いも様々だからこそ生まれるドラマが競輪の醍醐味の一つです。そんな人間模様を感じながら競輪を観ればより楽しめます!
――ラインのメンバーはどこで分かるの?
「KEIRIN.JP」でレース出場選手の情報と「並び予想」を見ると分かります。
「並び予想」は、これから行われるレースに表示され、選手名の左にある「車番」の数字と色に沿って書かれています。

筒井さん
「選手の強さ」を得点化した競走得点と合わせて見ると、どのラインに成績の良い選手が揃っているかよく分かります。
予想の参考にしてみましょう!

筒井 大輔
【フリーアナウンサー】
これまで実況してきた競輪レースは1万以上の競輪実況のスペシャリスト!
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