【高橋朋恵選手】父のこだわりが詰まったバイク! ホンダ CB400SS
2023.08.09
“車好き”の選手も多い競輪界。
最新型モデルはもちろん、旧車やアメ車、超高級車からスーパーカーまで。
競輪選手自慢の愛車を紹介します。
My beloved car!
第3回は、バイクが初登場!
こだわりの詰まった“激シブ”な1台の持ち主は、ガールズケイリン選手!
高橋朋恵選手(東京・108期)
「間口が広い」ガールズケイリンを知って
福岡で生まれて幼稚園は沖縄、小学生の時から長崎で暮らしていました。
小さい頃から活発で、スポーツは水泳を習っていました。
中学・高校は陸上部に入り、高校1年生まではハードル走、それ以降は投てき種目の円盤投げに専念しました。
通っていた高校が進学校で、2年生の時点で進路を決めなくてはならなかったんです。
進路に悩んでいた時、たまたまテレビで見たのが、ガールズケイリン1期生を特集した番組でした。
いろんな経歴を持った方が競輪選手になっていて、「間口が広い」と紹介されていたんです。
それで「自転車競技は未経験だけど、私も競輪選手になれるんじゃないか」と思い、「挑戦したい」と思いました。
父に頼んで記念(GⅢ)開催中の佐世保競輪場に連れて行ってもらった時に、場内のイベントで選手ユニフォームを私にめがけて投げてくれました。
それを握りしめて、「サインが欲しい」と、(日本競輪)選手会の事務所に押しかけたんです。笑
そこで「競輪選手になるためにはどうしたらいいですか?」と聞いて、愛好会を紹介してもらいました。
高校2年生から練習を始めて、競輪学校(現:日本競輪選手養成所)の試験は、2度目の受験で合格することができました。
私がデビューした当時、長崎には私以外ガールズ選手がいなかったんです。
一生懸命自転車に乗って練習はしていたけど、“今一つ掴めていない”という感覚がありました。
考えているようで考えられていないレースが多かったり、「何がダメで、どうしたら良いのか」分かっていなかったんです。
そんな状態だったので、ガールズ選手が多くいる競輪場へ“出稽古”に行かせていただくようになりました。
その中の一つが立川競輪場でした。
練習したあとの手応えが自分の中ですごくあって、成績にも表れていたので、移籍することを決めました。
“出稽古”を始めた当時から今もずっとお世話になっているのが、小林莉子さんです。
練習やレースなど競輪のことはもちろんですが、“社会人としての在り方”なども教えてもらっています。
走ってお金を稼ぐだけじゃなくて、自転車を降りた時にも一人の大人として認めてもらえるような人でありたいと思っています。
ガールズケイリン選手も人数が増え、レベルもどんどん高くなってきました。
最近は優勝も少なく成績がパッとしなくなっているので、ここを踏ん張って、これからも頑張っていきたいと思います!
そんな高橋選手が、自慢の愛車を紹介してくれました!
ホンダ CB400SS
このバイクは、父から譲り受けました。
父は筋金入りのバイク好きで、いろんなバイクに乗り、カスタムも楽しんでいます。
私はバイクにそこまで興味は無かったんですが、競輪場のバンクで練習する時に“バイク誘導※”ができるようになりたかったので、中型バイクの免許を取りに行ったんです。
※バイクに先導させて、それを自転車で追う練習。
免許を取得するのに、2年かかりました。笑
ちょうどその頃、アニメの『東京リベンジャーズ』にハマっていて、登場するキャラクターがそれぞれいろんなバイクに乗っているんです。
それがすっごくカッコ良くて、“自分のバイク”が欲しくなったんです!笑
それで、父が「もう乗らないから持って行っていいよ」と言ってくれたのが、このCB400SSでした。
見た目の“イカつさ”が、カッコいいと思います!
父がサスペンションや車高などをカスタムしていました。
モリワキのマフラーにしていて、「ババババ!!」って、とんでもない音がするんですよ!笑
ガソリンスタンドに行くと、「いいね〜」って、おじさんからよく褒めてもらえます!笑
エンジンはキック式※で掛けるので、“コツ”がいります。
修行の足りない私には何回かに一回(エンジンが)掛かるという感じで、乗ること自体が大変なんですけどね。笑
初心者向きではない玄人っぽいバイクですが、そんなところも“シブくて”カッコいいなと思います。
※キックペダルを踏むことにより人力でエンジンを始動させる方式。
CB400SSは、2001年の発売当初はキックスターターのみ、2003年のマイナーチェンジでキックとセル始動の両方が装備されるようになった。
中型バイクの免許を取って、CB400SSをもらってすぐにバイク好きの小林莉子さんに乗り方を教えてもらいがてら、一緒に奥多摩へツーリングに行きました。
それだけ聞くと“良い感じ”に聞こえますが、道中ではエンストしたりして、すごく大変でしたね…。笑
莉子さんは「高橋とのツーリングは、もういい」って言っています。笑
中型や大型バイクの免許を持っているガールズケイリン選手も多くて、“バイク熱”が高まっているように感じるので、みんなでツーリングに行けたら楽しそうですよね!
私はこのCB400SSを可愛がって、もっと乗りこなせていけたらいいなと思っています!
立川や京王閣で走れる開催はいつも以上に気合も入るので、ぜひ競輪場に足を運んでください!
これからも頑張ります。
応援よろしくお願いします!
高橋朋恵
Tomoe Takahashi
生年月日:1994年9月21日
身長:163.3cm
登録地:東京県
ホームバンク:立川競輪場
◆詳しいプロフィールはコチラ
【My beloved car!過去記事】
第1回 小林莉子選手 ダッチ ラムバン
第2回 深谷知広選手 ロールス・ロイス レイス
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