家でも一緒、仕事でも一緒は変! 山崎歩夢選手(福島・125期) でも、お父さんみたいにGⅠで優勝できる選手になれるかも
2026.08.05
デビュー3年目の21歳にしてビッグレースでも頭角を現す山崎歩夢選手。
父はGⅠで9回優勝している山崎芳仁選手。親子で同時期にS級在籍はもちろん、『オールスター競輪』では、2年連続の“親子で同一GⅠに出場※”。
レジェンドの血を継ぐ歩夢選手の素顔に迫ります。
※親子での同一GⅠ出場は2010年の坂本勉さん(引退)・坂本貴史選手以来、2例目。
福島県いわき市出身。5歳の時に東日本大震災で被災し、中学卒業までは移住先の沖縄県で過ごしました。
父と叔父の職業である競輪選手を志し、高校から自転車競技を始めると、その才能はすぐに開花。
アジア選手権のジュニアケイリンで金メダルを獲得するなど、国内外で屈指の成績を残しました。
チャレンジデビュー戦の失格により4カ月間あっせん停止となるも、復帰後は18連勝でS級に特別昇級。
GⅠやGⅡへの出場機会も増え、積極的な走りで注目を集めています。
今の目標やプライベートの過ごし方についても聞いてみました!
“師匠”と“お父さん”は別物
幼稚園年長の時に東日本大震災がありました。
その日は家族で水族館に行こうとしていたんですけど、僕と妹が車で寝ちゃっていたので家に帰ることにして、その帰路で地震にあったんです。僕は寝ていたのでよく覚えていないんですけど…。
震災をきっかけに家族で沖縄に移住して、小学校から中学までは沖縄で暮らしていました。
外で遊んだり、海に行ったり。中学ではテニス部に入ってみましたが半年で辞めたので(笑)、スポーツは特にやっていませんでした。
お父さんのことは、昼間に家に居ることもあるし、しばらく(開催への参加で)家に居ないこともあるし、小学生の頃までは何の仕事をしているのか分かんなかったです(笑)。
でも、身近な職業だったから、将来は競輪選手になりたいとだんだん思うようになって、中学卒業と同時に地元へ戻り、(福島県立)平工業高校で自転車競技を始めました。

自分が選手になってからやっと、お父さんがすごい選手だということを実感するようになりました。
S級に上がってからは一緒の開催になることも増えて、今こそもう慣れましたけど、最初はちょっと嫌でしたね(笑)。「家でも一緒に居るのに、仕事でも一緒なのは変!」みたいな。
お父さんは普段、結構テキトーなんですが(笑)、自転車のことになるとめちゃめちゃ厳しいです。
“師匠”と“お父さん”は別物だと切り離して考えていますね。
開催後は毎回、レースを振り返りながら指導してもらっていて、それを次に生かしています。

オフは家で寝ていることが多いです。友達と遊びに行ったり、ごはんを食べに行ったりもします。開催とは別に、国内のいろんな場所へ旅行するのも好きですね。
一緒に行くのは、地元の友達とか競輪選手の友達で、同期同級生の中石湊、阿部英斗は特に仲が良いです。
遊びでは、やったことのない新しいことをしてみるのが好きです。
興味を持ったものはなんでも試してみるタイプなんですが、あんまりハマることがないので、だいたい一回やって満足します(笑)。
この前、バンジー(ジャンプ)をしました!普通に飛べましたね。何事もあんまり動じないほうだと思います。釣りもやってみましたけど、全く刺さりませんでした(笑)。
次にやりたいことは、うーん…。とりあえず今は、練習頑張ります!

いつかGⅠを取れる選手になれるかもしれない
高校から自転車競技を始めると、わりとすぐに良い成績を残せるようになりました。
自分ではよく分からないですが、何かハマるものがあったんですかね。
高校3年生で(日本競輪選手)養成所を受験して、高校卒業後に入所しました。
養成所時代は、自転車競技のナショナルチーム(日本代表チーム)の練習にも参加させてもらう中で、その強度とか、練習やレースへの向き合い方とか、すごく勉強になりましたし刺激になりましたね。
2022年『全日本選手権』ジュニア男子1kmタイムトライアル・スプリント優勝時
7月のチャレンジデビュー戦で(先頭誘導員早期追い抜きにより)失格して、4カ月間のあっせん停止になってしまって…。やらかしました。
でも、あまり後ろ向きにならずに4カ月間はひたすら練習して、復帰後は18連勝できたので、力をつける意味では良かったのかもしれないです。
S級では周りの選手がみんな強いので、毎レース刺激を受けています。
去年初めて出場したGⅠは、普段の開催と空気感が全然違って、もちろん緊張もしましたが、それ以上に面白かったです。
お父さんや北日本の先輩たちから、いつもアドバイスをもらえるので、それが少しずつ結果につながってきているのかなと思います。

今年の『ヤンググランプリ』は地元のいわき平競輪場で行われるので、しっかり優勝したいです。
そして“ライン”の先頭を安心して任せてもらえるような選手を目指しています。
成長していけば、いつかお父さんみたいにGⅠで優勝できる選手になれるかもしれないので、今はまず自分のレベルを着実に上げていきたいです。
一生懸命頑張ります!

プライベートQ&A
Q:家族構成
A:両親と妹が一人。
Q:開催中にしていること
A:本を結構読みます。小説が多いですね。
題名とかはあんまり覚えられないですが、いつも気になった本を何冊か持っていきます。
Q:好きな音楽
A:日本のヒップホップが好きです。
ZORNとかCHOUJIをよく聞きます。
Q:好きな食べ物
A:肉。焼肉大好きです。
Q:最近買ったモノ
A:高めの良い車を買ったんですが、まだ言わないでおきます(笑)。
持ち物へのこだわりや好きなブランドとかも特にありませんが、稼いだお金が気づいたら消えてるんですよね…。
Q:行ってみたい場所
A:ヨーロッパのほうに行きたいです。今は旅行が好きなので。そのうち(旅行に)飽きるかもしれないけど(笑)。
知らない場所に行ってみたいです!
Q:尊敬する人
A:お父さんにしておきます(笑)。
お父さんのすごいところは、ありすぎて言えないです。練習やレースでの姿を見ていると、毎日自分には足りないところばかりだと実感させられます。
山崎歩夢 Ayumu Yamazaki

2005年 3月25日生まれ、福島県いわき市出身
身長176.0cm、登録地は福島県、ホームバンクはいわき平競輪場
2020年4月 平工業高校で自転車競技を始める
2022年8月 全日本選手権 ジュニア1kmタイムトライアル・スプリントで2冠
2023年6月 アジア選手権 ジュニアケイリン優勝
2023年8月 世界選手権 ジュニアケイリン4位
2024年5月 125期としてデビュー
2025年4月 S級2班へ特別昇級
2025年8月 『オールスター競輪』でGⅠ初出場
2025年9月 S級初優勝
2026年8月 GⅢで初の決勝進出
■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ
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