弱虫ペダルを読んで転向決意! カッコよくて稼げるなら競輪選手に・尾野翔一選手(福岡・127期)

2026.09.09

プロ野球独立リーグでプレーしたのち競輪に転向。現在は自転車競技のナショナルチームにも在籍する尾野翔一選手。

これまで歩んできた道のり、競輪と自転車競技の二刀流で戦う思いなどをインタビューしました。

 

北九州市門司区で生まれ育ち、小学3年生から野球を始めた尾野選手。

専門学校を卒業後、プロ野球独立リーグの『高知ファイティングドッグス』や堀江貴文さんが立ち上げた『北九州下関フェニックス』でプレーしました。

大好きな野球を職業にしたものの生活は苦しく、次の道を考える日々。そんな中、漫画『弱虫ペダル』をキッカケに転向を決意し、約10カ月の練習で日本競輪選手養成所に合格。

今後さらなる活躍が期待される尾野選手の素顔とは!?

 

 

めっちゃ貧乏でした…

小さい頃から将来の夢はプロ野球選手になることでした。小学校3年生から野球を始めて、高校、専門学校でも野球をやっていました。

専門学校卒業後には独立リーグの『高知ファイティングドッグス』に入団。その後、『北九州下関フェニックス』に入ったのですが、野球選手時代はめっちゃ貧乏でした…。

僕がいたチームは寮があったので寮生活をしていて、ファンの方たちから差し入れをいただいたりしていたんですが、手取りは毎月10万円くらい。

何とか“生きてはいけた”んですけど、何かを楽しむ余裕はほとんどありませんでしたね。

体重も今より20kgくらい痩せていました。

 

『高知ファイティングドッグス』在籍時

 

競輪選手になって「本当に良い職業」だと実感しています。

お金は“食”に結構使っていて、焼肉が好きなんです。家の近くにおいしい焼肉屋が2つあるので、交互に週4で通っています(笑)。

今はナショナルチームにいるので(食事管理のため)たくさんは食べられないですが、好きなものを食べられることがうれしいですね。

 

写真左:尾野選手、中石湊選手
写真右:三神遼矢選手、市田龍生都選手、尾野選手

 

競輪選手になってからは、衝動的にモノを買っちゃいます。

車がまさにそれで、シボレー『コルベット C7 Z06』を買いました。

もともと3,000万円くらいするポルシェを買おうとしたら、2,000万円までしかローンを組めないって言われて。車屋さんに他の車を提案してもらった中で、一番カッコいい!と思ったのがコルベットでした。

でも、8月に手放したので、今は2台目に買ったトヨタ『クラウンスポーツ』の70周年特別仕様車に乗っています。

将来は、ベントレーやフェラーリあたりを狙っています!

 

 

今、『ショウガラゴ』っていう120万円くらいするサルが欲しくて欲しくて…(笑)

小さくてめっちゃかわいいんです!両足でぴょんぴょん跳ねて動くし、成長しても手のひらサイズくらいなんですよ。

オスとメスを買ってブリーダーになりたいです。

 

 

 

弱ぺダ読んで「自転車ってカッコいい!」

「野球で食べていくのは厳しい」と感じるようになって、次のことを考えるようになりました。

“戦うこと”も好きだったので、次はキックボクシングか総合格闘技を本格的にやってみようかなとも考えていたんです。

でも、格闘技は好きだしカッコいいけど、「トップへいかないと稼げないだろうな」、「今からだと厳しいのかな」など、いろいろと悩んでいました。

その頃はもう、野球への未練は全然無かったですね。

 

『北九州下関フェニックス』在籍時

 

そんな時に漫画の『弱虫ペダル』を読んだんです。

知人から「競輪、向いとんじゃないか?」と言われたことが何度かあったので、競輪のことはずっと頭の片隅にあって。

『弱虫ペダル』を読んで「自転車ってカッコいい!」と思ったのと同時期くらいに、ジムで競輪選手に出会えたことが転向のキッカケになりました。

「カッコよくて稼げるなら、競輪選手になりたい」と心が決まり、小倉競輪場で練習を始めたのが24歳の時です。

養成所の合格基準となるタイムは3カ月くらいで出せて、合計10カ月の練習で合格できました。

 

養成所にいた時に「自転車競技のナショナルチームの練習に参加しないか」という話をもらったんですが、断りました。自分は競輪で稼ぐことが目的だったので。

でも、滝澤(正光)前所長から「もったいない。人生経験としてやってみたほうがいい」と言ってもらったので、「確かに」と納得して参加させてもらうようになりました。

 

ナショナルチームの練習は強度も高くて、自分を高められる環境だということをすぐに実感しましたね。

自転車競技の経験を積んでいく中で、「上を目指したい、世界で戦っていきたい」という気持ちが芽生えてきました。

今はオリンピックに出てメダルを取ることを目指しています。

 

2026年5月『ジャパントラックカップⅡ』男子ケイリン
優勝・中野慎詞選手、2着・アジズルハスニ・アワン選手、3着・尾野選手

 

競輪のレースでは、思ったように勝つことができていません。

まずは3開催連続で完全優勝して、S級に上がること。そしていつか、『KEIRINグランプリ』で優勝することが目標です。

 

ナショナルチームでは、身近にGⅠで活躍している選手がいて、その中でも同い年の太田海也さんは、スピードにおいて競輪界で一番だと思います。

そんな選手たちと毎日切磋琢磨できる環境にいることは、自分にとってはすごく大きなことです。

レースでは頭を使いながら、A級でしっかり勝ち切れるようになり、S級でも通用するように脚力を伸ばして、頑張っていきたいと思います!

 

 

プライベートQ&A

Q:性格

A:ありのまま。

 

Q:ハマっていること

A:サバゲー!

でも、まだ装備を買っただけです(笑)。これからやります。

 

Q:よく読むもの

A:漫画が好きで、なんでも幅広く読みます。

一番好きなのは『BLEACH(ブリーチ)』です。

競輪場の選手宿舎には漫画があるんで、開催に行くと漫画喫茶みたいでめっちゃ楽しいです(笑)。

 

Q:好きなYouTube

A:『料理研究家リュウジのバズレシピ』!

料理の知識はリュウジの動画で学んでいます。赤ワインを使って煮込みハンバーグを作ったり。

アマチュアの時に個人経営の小さい居酒屋でバイトをしていて、料理を手伝っていたんです。串を焼いたり、チャーハンを作ったり。

大将が酔っ払いなんで、自分が作らないといけないことが結構多かったです(笑)。

 

Q:好きなブランド

A:ボッテガ(ヴェネタ)、クロムハーツ。

最近それぞれのブランドでカバンと、メガネを買いました。

 

Q:欲しいモノ

A:時計!王道のロレックスが欲しいです。

 

Q:美容へのこだわり

A:一応、美容液は5,000〜6,000円のものを使っています。

ひげそり負けしちゃうので、脱毛に行きたいです。

 

Q:尊敬する人

A:滝澤正光さん。

道をひらいてくれた人。今の自分があるのは、滝澤さんのおかげです。

 

 

尾野翔一 Shoichi Ono

 

1999年9月22日生まれ、福岡県久留米市出身

身長176.0cm、登録地は福岡県、ホームバンクは小倉競輪場

 

2020年 高知ファイティングドッグス入団

2022年 北九州下関フェニックス入団

2025年 127期としてデビュー

2025年 全日本選手権トラック・ケイリン3位、チームスプリント2位

 

■詳しいプロフィールと出走情報はコチラ

 

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