門脇真由美 ガールズケイリンが20年前に始まっていたならばスター選手だったはず…
2021.06.01

小さなころは運動嫌い。
「駆けっこをすれば転ぶ、泳ぎも下手。中学の部活は仲のいい子がいたからという理由だけで剣道部に入った」
高校はバレーボールで有名な古川商業高校(現古川学園高校・宮城県)に入学した。
剣道を続けるつもりは全くなく、何をしようか迷っているときに、自転車競技部が目に入った。
「面白そうだな」と直感的に感じると、自転車経験もなかったが、部活の門をたたいた。
女子部員は先輩2人と同級生1人と門脇を合わせて4人の自転車部だった。
「初めてロードレーサーに乗ったときは運動靴だった。
高校の大会とかでもいい成績を残すことができて勘違いしたんですよね」と高校時代を振り返る。
大阪同士の向井円と
女子競輪は1964年に廃止され、ガールズケイリンなんて言葉もない時代。
高校卒業後、自転車競技を続けるための進路は、実業団にいくしかなかった。
「親に大学は無理と言われたし、働きながら自転車競技を続けていた。
そのころの目標はオリンピックに出場すること」
アマチュアの指導者として有名だった城本量徳氏に声を掛けられ、生活拠点を大阪に移し、アトランタ五輪出場を目指し、練習に励んだ。
しかしアトランタ五輪代表選手の座を橋本聖子(現東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会・会長)と争ったが、出場権を奪うことができず、目標を失ってしまった。
夢だった五輪出場がかなわず、目標を失った門脇。
自転車への熱も冷めてしまい、バイト生活の日々が続いた。
「遊園地のおみやげ屋さんのバイト、介護の仕事といろいろしました。
自転車にはほとんど乗っていなかった」
中川諒子、戸田みよ子、田畑茉利名(引退)、門脇、白井美早子
そんなタイミングで女子競輪復活の知らせが届いた。
約10年のブランクがあったが、師匠である城本氏から「女子の競輪が始まる。やってみよう」の声で挑戦を決めた。
「ガールズケイリンが始まるって聞いたころは介護の仕事をしていたけど、その仕事場がブラックだった(笑)。
ガールズケイリン再開の連絡は(介護職の)社員旅行で東京ディズニーランドに行っているときだったけど、城本さんから連絡をもらって大阪に帰ったことを思い出した。
介護職で一生働くのもキツいなと思っていたし、ガールズケイリンに挑戦しようと思えた」と振り返る。
日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)時代は「引きこもり気味でした。同部屋が渡辺ゆかりさん、伊木雪乃さんでよかった」
在校成績は5位で卒業。
2012年7月京王閣でデビュー。
2場所目の松戸最終日に初勝利。
4場所目の京王閣で初優勝。
当時デビューから負けなし8連勝中の中村由香里を倒して初Vを決めた。
2012年7月 松戸での初勝利時
その後もコンスタントに決勝進出。
グランプリ出場組不在とはいえ12月平塚は3連勝の完全優勝を達成した。
デビュー2年目は6月和歌山で15連勝中だった加瀬加奈子を破り、自身3回目の優勝。
この優勝はガールズケイリン史上最年長優勝記録(40歳8カ月)。
8月京王閣ではデビュー以降負けなし12連勝中だった2期生の石井寛子を破り1着と、連勝ストッパーとして活躍した。
その後も3、4、5期と次々デビューする新人選手の壁になり、奮闘を続けたが、近況は予選での大敗が目立ち、決勝に乗ることがめっきり減ってしまったが、闘志は衰えていない。
「あのときオリンピックに出ていたらとか、選⼿としてピークのころにガールズケイリンが始まっていたらと思うこともあるけど、ここまでデビューからあっという間でした。
デビューしたころは1着も獲れ、優勝も何度もしていたけど、ガールズケイリンや練習に対しての思いは真⾯⽬に考えている。
ガールズケイリンはいい仕事だと思うし楽しい仕事。
今でも競走前は緊張する。
やっている以上、着順が悪かったら悔しく感じます。
昔みたいに⾃⼒が出なくなっているけど、いつでも⾃⼒を出したいと思っている。
1着を獲りたいと思う気持ちも持ち続けているし、これからもしぶとくいきますよ」
練習は腐らずやっているだけに、必ず上向いてくるはずだ。
長年培った自転車への対応力を発揮してベテランらしい一撃を期待。
門脇の19年5月向日町以来の1着を楽しみに待ちたい。
門脇真由美 Mayumi Kadowaki
![]() |
誕生日:1972年9月21日
期別:102期
身長:167.2cm
登録地:大阪府
松本直 Suguru Matsumoto
![]() |
誕生日:1979年5月1日
所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)
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