30歳を迎える1期生・増茂るるこ 悲願の地元初優勝へ!

2021.12.02

しかし2年目に入ると自転車競技経験者の多い2期生とのレースが増えていく。

 

2期生デビュー戦となった2013年5月の松戸では1走目が山原さくら、2走目が石井貴子(東京)に完敗。

決勝に進むことができなかった。

 

「1期生だけのときは知り合い同士で走っている感じ。

でも2期生が入ってきて脚力のレベルが上がった。

ちょっと厳しかったし、焦りを感じました」

 

それでも腐ることなく師匠との練習で地道に脚力を上げて、2年目・優勝2回、3年目・優勝2回、4年目・優勝3回、5年目・優勝3回と堅実な成績を残していく。

 

「ガールズケイリンは年々レベルが上がっている。

自分は51点から53点の間をずっとキープしている感じ。

自分は大きな目標を立てられないタイプ。

目の前のレースを一生懸命走って、いい着をとることしかできないですね」

 

 

増茂はデビュー以来、失格が1回もないのも特筆すべきことでもある。

落車も少なく大きなケガをしていないのもセールスポイントだ。

 

「落車させないことは意識している。

人に迷惑を掛けず、自分の脚力で勝負したい。

(児玉)碧衣のように脚力だけで勝負できるのが理想です」

 

 

今年は増茂にとって節目の年。

デビュー10年目、12月10日には30歳の誕生日を迎える。

 

春から夏には体調を崩して競走得点を下げてしまったが、気配は上向いてきている。

 

「最近は守りに入っていますね。振り切るきっかけが欲しい。

まあ自分次第なんですけどね。

30歳になるまでに優勝したいですね。

あと1場所(12月2日~4日・岐阜)ですけど。

狙いすぎるとダメだと思うし、普段通り目の前のレースを頑張るだけ。

 

10年目に入ったけど必死にやってきたって感じ。

同期も頑張っていますしね。

 

自分より年上のお姉さんたちもまだまだ頑張っている。

小さなころの夢だった体育教師にはなれなかったけど、後悔はしていません」

 

 

増茂の目標は地元立川で優勝だ。

 

「地元戦は立川も京王閣もまだ優勝したことがない。

立川はデビュー前からお世話になっている場所だし、優勝したいですね。

私がなかなか勝てないのに板根(茜弥)さんはサッと優勝した。

 

普段は人の優勝を悔しいと思わないけど、あの板根さんの優勝だけは悔しかった(笑)

立川で優勝して師匠やお世話になっている方にいいところを見せたい。

 

自力は若い選手に任せて、どんな形でもいいから1着をとっていい報告ができるように頑張っていきます」

 

 

 

33人で2012年7月にスタートしたガールズケイリン。

1期生は2021年12月1日現在20人。

 

在校成績10位の増茂るるこはまだまだ元気いっぱい。

 

悲願の地元立川での優勝に向けて、一戦一戦力を出し切る戦いを応援したい。

 

 

 

 

増茂るるこ Ruruko Mashimo

誕生日:1991年12月10日
期別:102期
登録地:東京都
ホームバンク:立川競輪場

 

 

松本直 Suguru Matsumoto

誕生日:1979年5月1日
所属:デイリースポーツ(競輪記者歴13年)

 

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