男子スプリント / 深谷知広選手

2020.01.21

「スプリント」で世界に挑む決意

―――「ケイリン」からの離脱

今シーズンに入ってから、「ケイリン」は走らないと決めました。

自分のなかで、どっち付かずでモヤモヤした気持ちはあったんです
「ケイリン」はすでに日本は世界最高ランクにいますが、「スプリント」は自分1人で世界に挑まなくてはならなくなります。

東京オリンピックの選考基準が発表されて、いろいろと考えました。
「どちらも厳しい道のりになるのなら、自分の好きな種目に注力したい」と思い、「スプリント」を選びました。

今の明確な目標は、「東京オリンピックにスプリントで出場して、メダルを獲得すること」です。

 

―――深谷選手が考える「スプリント」の魅力

自分がやっていて、「スプリント」のほうがワクワクするんです。

「ケイリン」は、レースの“展開”にも左右されます。
他の人の力を使って勝つこともできるし、逆に他の人の力が邪魔になって、自分の力を出しきれずに負けることもあります。

対して「スプリント」は一対一なので、駆け引きがすべて自分次第です。
他人の影響は受けにくいので、「負け」もハッキリしていますし、わかりやすくもあります。

 

―――注目してほしい「スプリント」の見どころ

一対一の駆け引きが見どころです。
自転車競技は「スピードが速い」イメージがあると思うのですが、「スプリント」はスタートがすごくゆっくりなんです。

知らない人が見たら何をしているのかわからないと思いますが、昔の侍でいう、「相手を斬る前の間合い」を取っている段階で、とても重要な駆け引きが行われています。

他の種目にはないあの独特な緊張感と空気感も、「スプリント」の魅力だと思います。

 

 

1年後の自分に問いたいこと

 

 

―――2020年東京オリンピック、その後の未来設計について

東京オリンピックが終わった後は、いろいろな気持ちの変動はあると思いますが、今のところ2024年のパリオリンピックも目指すつもりではいます。

でも、「人生」と大きく捉えると、それも通過点でしかありません。
「オリンピック」は、自分の人生の「最大のツール」でもあるんです。
しっかりと活かして、その後もいろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。

 

―――1年後の自分にメッセージをお願いします!

やることを、しっかりやったのか?

 

問いたいことは、これだけです。

全部出しきっていれば、きっと後悔はないハズ!!

 

 

至って冷静な様子から、一層研ぎ澄まされたオーラと自信がみなぎる深谷選手。

“平成の怪物”は、令和でどんな偉業を見せてくれるのか。

その活躍から目を離さず、追っていきたい。

 

 

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