デイリースポーツ「KEIRIN屋」で新人選手を特集!
2019.07.08
競輪界最強のDNAを受け継ぐ脇本勇希選手が7月にプロデビューを果たす。
兄の脇本雄太選手は昨年GⅠV2、今年に入ってからも5月のGⅠ・日本選手権競輪(松戸)で圧巻の完全優勝。
自転車競技でもトラックワールドカップで優勝を果たし、20年の東京オリンピックでもメダル候補に挙げられる競輪界№1レーサーだ。
撮影:三好信也
9歳下の弟・勇希選手も自転車競技では国体のケイリンで2位に入るなど実績を残し、昨年5月に日本競輪学校へ入学。
在校成績こそ目立たなかったが、学校時代の第1回記録会ではA評価を獲得してエリートクラスに選抜された。
「最初はダッシュ型に近かったけど、今は地脚。学校時代はウエートトレで付けたパワーをどう自転車に伝えるかを試していた。それなりにうまくいったと思う」と学校時代を振り返る。
卒業後は、かつてのGⅠ覇者で、兄と並び福井のレジェンドレーサーと称される市田佳寿浩さん(76期=引退)から指導を受けて「持久系、ペースで駆けていく走りを意識している」と先行を強く意識して汗を流している。
「小学校の時に兄のレースを見て競輪選手になろうと思った」と兄の走りに心を動かされて志した競輪選手への道。
もちろん「GⅠで先行して優勝しているし、ダービー(日本選手権)でも優勝している」と今でも憧れの存在だ。
ナショナルチームに在籍する兄との交流は少ないが「今は兄がすごい活躍をしていて比べられるけど、精いっぱい頑張る。2周逃げ切れる選手になりたいし、先行でグランプリを勝ちたい」とアピール。
村上義弘選手、博幸選手(ともに京都)など兄弟で活躍する競輪選手は多いが、脇本兄弟が最強ブラザーズになる可能性は十分にある。
世界の舞台で活躍する兄に追い付くのはもちろん、いずれは追い抜き令和を代表する選手を目指す。
脇本雄太選手は、「自分と弟は脚質が異なる。弟はダッシュ系なのでそこを生かせるレースをするかどうかですね。自分と比較されるプレッシャーもあるだろうから、そこに打ち勝つ努力が必要だと思います」とコメント。(記者:貞 友之)
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選手プロフィール
脇本勇希(わきもと・ゆうき)
1998年11月16日生まれ。20歳。福井市出身。県立科学技術高卒。2016年ジュニア世界選手権チームスプリントで7位、同年10月の国民体育大会ケイリンで2位。日本競輪学校での成績は1着4回、2着2回、3着13回、着外32回。在校成績35位。師匠は兄の脇本雄太(94期)。173センチ、67キロ。
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