【飯田風音選手】22歳女子、憧れのアメ車デビュー! ダッジ チャレンジャー

2024.03.29

“車好き”の選手も多い競輪界。

最新型モデルはもちろん、旧車やアメ車、超高級車からスポーツカーまで。

競輪選手自慢の愛車を紹介します。

 

My beloved car!

 

第10回は、22歳のガールズケイリン選手がオーナーの、ザ・アメ車!

先輩選手から譲ってもらったばかりの1台です。

 

飯田風音選手(埼玉・120期)

 

 

 

スピードスケートと自転車競技の二刀流

 

お父さん(飯田威文選手)は、現役の競輪選手で私の師匠でもあります。

小さい頃からお父さんの練習中に、大宮競輪場のバンクに入らせてもらっていました。

お母さんはスピードスケートをやっていて、大学卒業後は実業団の選手だったんです。

その頃から自転車競技も始めて、アマチュア選手が競輪場のバンクで練習するためには、師匠がいないとできないのですが、たまたまお父さんがお母さんの師匠になったことがきっかけで結婚したそうです。

ガールズケイリンが復活した頃、お母さんは選手になろうとしていたみたいです。

でも、すでに私と妹がいたので断念。その頃から、私のガールズケイリンへの道は始まっていたのかもしれないですね。

 

 

私は体を動かすことが大好きな活発な子どもで、習い事はレスリングをやっていました。

小学校5年生からスケートを始めて、中学からは、平日はショートトラックのリンクがある(埼玉県)上尾で練習、土日はスピードスケートのリンクがある(長野県)軽井沢へ行って練習していました。

妹(飯田明音さん)はスケート選手で、そのためにお母さんと北海道で暮らしているんです。今年は世界ジュニアスケート選手権の女子3,000mで銅メダルを獲得しました。

好きなことをとことん頑張ってほしいですね!

 

 

中学卒業後の進路を考えた時、スケートの強豪校は北海道や長野にしかないので、「寮生活は嫌だな」と思って(笑)、川越工業高校に進学しました。

スケートで強くなるために自転車競技を始めたいと考えていたのですが、たまたま自転車競技部の顧問の先生が、私が入っていたスケートクラブのOBだったことで、「スケートと自転車競技、どっちもやっていいよ」と言ってもらいました。

 

いざ両方始めるとめちゃめちゃ忙しくて、ほぼ学校に行っていなかったですね(笑)。

夏は自転車競技で、高校2年生の時にインターハイのケイリンで優勝できました。

冬に取り組んでいたスケートでは国体で表彰台に乗れたこともありましたが、自転車競技のほうが結果を残せるようになってきたんです。

やっぱり勝てると楽しいので、だんだんと自転車競技のほうに気持ちが傾いてきました。

 

高校3年生の時には、インターハイのケイリンを連覇。アジアジュニア選手権のスプリントでは3位、世界選手権にも出場したことで、「もう少し(自転車競技を)やってみたい」と思うようになったんです。

でも勉強はしたくなかったので、大学進学はやめてプロになることを決意しました。

 

 

今年でデビュー3年目になります。これまでを振り返ると、デビュー当初が一番つらかったです。

実際のレースは高校時代の練習や(日本競輪選手)養成所の競走訓練とは、スピード感が全然違うんです。

高校や養成所での練習はずっと速いスピードのまま。ですが、ガールズケイリンのレースではスピードが緩むことも多々あって。最初は困惑しましたが、緩急やペースを掴んでいったことで良い成績を残せるようになってきました。

デビュー年の11月、いわき平の開催で“一緒にあっせんされていたお父さんの前で初優勝”できたことが一番うれしかったです。

 

お父さんは、52歳になった今でも現役の競輪選手。本当にすごいなって思います。

お父さんには、「私のレースに対して思うことがあっても言わないで」と伝えているんです。自分が身をもってわかっていることを指摘されたくないので(笑)。

家でも二人きりですし、ケンカになるような話はしないようにして、仲良く暮らせていると思います。優しくて、大好きなお父さんです!

 

 

今後は、GⅠ開催で勝てるように。そして、決勝でも確定板(3着以内)を外すことなく、安定した成績を残せるようになっていきたいです。

“気持ちを強く持つこと”が課題なので、しっかり強化していきたいと思います!

 

 

そんな飯田選手の自慢の愛車はこちら!

クライスラー ダッジ チャレンジャー

 

 

埼玉の武藤篤弘(選手)さんから購入させてもらった、2013年式のチャレンジャーです!

私は車が大好きなので、いろんな車に乗ってみたいなと思っていたんです。チャレンジャーもずっと乗りたかった1台だったのですが、(価格が)高いし、「さすがに左ハンドルは怖いかなあ…」と悩んでいました。

篤弘さんが(チャレンジャーに)乗っていることを知っていたので、「私も乗ってみたいです」と話してみたところ、安価で譲ってくれることになったんです!

篤弘さんがすごく大切に乗られていたので、状態も良くてとてもうれしいです。

 

 

(取材前日に)篤弘さんが家まで届けてくれたばかりなんです。

マフラー音がすごくて、「めっちゃかっこいい!」って思いました。丸目のヘッドライトも、レトロな感じがかわいくて、気に入っています。

乗ったのは、今日が初めて。あ〜、怖かった(笑)。左ハンドルが慣れなさすぎて、心臓が痛かったです。

 

 

デビュー当初は太田真一(選手)さんから譲ってもらった日産・キューブに乗っていて、その後にフォルクスワーゲン・シロッコを初めて自分で買いました。

シロッコに2年乗った後、ヒュンダイの電気自動車を買って、今は移動用に使っています。

 

 

選手から車やバイクを譲ってもらったりすることは、結構あるんですよ。

ガールズケイリン選手にも車好きはたくさんいて、その中でも特に122期の戸田瑞姫(選手)ちゃんはすごいです!開催で一緒になると、ずーっと車の話をしています(笑)。

 

 

私はしばらく、この車を楽しみたいと思います。まずは広くて走りやすい場所に行って、運転の練習をします(笑)。

 

 

いつも、たくさんの応援をありがとうございます。

勝利を重ねて、GⅠでも常に決勝に乗れる選手を目指して、これからも頑張ります!!

 

 

飯田風音

Kazane Iida

 

生年月日:2001年8月9日

身長:154.0cm

登録地:埼玉県

ホームバンク:大宮競輪場

◆詳しいプロフィールや出走情報はコチラ

 

 

【My beloved car!過去記事】

第1回 小林莉子選手 ダッチ ラムバン

第2回 深谷知広選手 ロールス・ロイス レイス

第3回 高橋朋恵選手 ホンダ CB400SS

第4回 吉田有希選手 メルセデス・ベンツ Gクラス

第5回 高木佑真選手 アルピーヌ A110S

第6回 大塚玲選手 マットモーターサイクルズ ヒルツ250

第7回 佐藤龍二選手 Jeep グラディエーター

第8回 増田夕華選手 トヨタ ハイラックス

第9回 垣外中勝哉選手 JP STAR Happy1

 

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